内視鏡によるエンジン内部観察2
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前回、ドレンからオイルを抜いた後、ドレンからカメラを挿入して内部観察を行いました。
問題点は2つ。
一つ目はオイルの排出に時間がかかりすぎること。
二つ目はドレンホールから内部すぐの所にパイプが走っており、このパイプがカメラの操作性を絶望的なほど邪魔をすることでした。
では、レベルゲージから撮影した場合、パンが素直に見えるのではないか?と考え撮影を試みました。
結果、「可能ではあるが、手間の割に得るものは少ない」になりました。
この画像はレベルゲージ穴から内部の画像。
2
ガイドチューブは構造上、エンジン内部で2分割、もしくは横穴が必ずあります。
ブローバイガスでエンジン内部が正圧になった場合、ガイドチューブをオイルが駆け上がってエンジンベイに噴き出してしまうから。
チューブの先に穴が見えてきました。
3
この穴までが第一チューブと言えばよいのか?
ブローバイガスには油煙やオイルミストが多く含まれています。
オイルに漬かっている部分は洗浄効果が働きますからキレイでも、そうでない部分は熱によって軽質成分が抜け、スラッジとなってこびりついてます。
ゲージチューブなんかの閉塞端ならなおさらなのでしょう。
かぴばらさんのお腹はキレイでしたが、めったにオイルがこない部分はやっぱり汚いですね。
カメラを進めます。
4
ここがパンの部分。
今回の問題点1。
ブローバイガス中の水分が霧状になって漂って視界を塞いでいます。
何も見えません。
ガレージにはエアコンプレッサーがありますから一旦カメラを抜き、ゲージチューブ内にエアを吹き込み水分と温まった内部を冷却し再撮影します。
5
問題点2
オイルパンが黒く塗装されているためパン底にあるオイルやスラッジが見にくい。
ていうかほぼ見えません。
視界内に何か対象物を入れないとカメラとパンの距離がわからない。
6
LEDの照度をコントロールしパン底に溜まっているオイルを映してみました。
ここまでの撮影は至難の業。
チューブ内やエンジン内部の部品に少しでもレンズが当ると真っ黒いオイルはすぐにレンズのピントを奪ってしまいます。
7
撮影中、ここの部分とレンズガードリングの部分の段差がチューブ内で引っかかりなかなかカメラが抜けてきません。
多分引っかかるだろうと予測してたので、コツコツと軽く引っ張って偶然引っかからなかった時を狙って気長に抜きました。
撮影するならば以下のような機材が必要ですね。
1.チューブ内、エンジン内部のオイルと湿度を下げるため、エアコンプレッサーが必要。
車載のエアコンプレッサーで運転席側前タイヤを3キロほどに昇圧、タイヤバルブにエアホース付きの即席のガンを作って簡易エアコンプレッサーを作るのが良いかもしれない。
2.前回と同じレンズのオイル拾い。
3.オフ会での撮影ならばオイルをこぼさずどのように抜いて保管するか。
オイルチェンジャーでの抜き取りと一時保管ならば現実的かもしれないが、ドレン排出では廃油が付着した機材などの管理が厄介。
とこんな感じでした。
8
せっかく内視鏡撮影したのですからヘッド側も撮影してみました。
画素数の関係で拡大すると不鮮明。
インテーク側のロッカーアームでしょう。
ローラーロッカーに見えます。
9
インテークとエギゾースト側のバルブスプリングとオイル溜まり。
スラッジ等がなくきれいなものです。
焼けで茶色くなってる部分もない感じ。
10
排気バルブとロッカーアームとカム。
吸気と排気バルブのスプリングには着色識別されてました。
なんか内部EGR用のカム山、減ってる気がするw
段っぽく見えますね。
そうそう、キューミックの5W-30、あれいいですね。
2500kmほどになりましたが吸気のカム山がねずみ色になってました。
L型なんかだと鏡のようになりますが何かコーティングされたのでしょうか?
エンジンが最近どえらく静か。
メカノイズがほぼ皆無な分、燃焼音がうるさい感じ。
運転中のフィールはなにかエア膜に乗ったようなにヌーっとスーッと回ってる感じ。
燃費はやっぱり落ちますがこのフィールは捨てがたい。
12万キロノンオーバーホールエンジンの音じゃないですね。
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