メルセデスベンツ　純正エアコンベント流用　その①分解調査編

エイト界隈でチラホラ見かけるCX-3やデミオのエアコンルーバー流用を見て、他のルーバーも使えるんじゃ？と思い挑戦してみました。

流用するのはメルセデス・ベンツのエアコンベント。

ベンツのエアコンベントはおしゃれで色んな形があります。X字型だったり、タービンの様なものがあります。
比較的沢山流通していて価格がお手頃なコチラのフィンタイプにしてみました。

流用元はW247型 B200d AMGラインのセンターパネルの3連口のもの。
正直どこにもサイズの情報がなく、エイトのルーバーより大きくてハマらないと嫌なので、小さそうなセンターのものを選んでいます。
3つあれば1つは加工を失敗しても痛くないし。
(実際1つは試行錯誤して、最後は分解調査のネタになりました)

どうにも使えない可能性もある賭けでしたが、結論としてはギリ成功でした。

当然ポン付けなどできませんので、加工が必要。

加工の方向性を確認するためにまずは分解調査編から。

着弾直後の比較。ベンツのベントとエイトのルーバーを比較。少し小さい感じでいけそう。

センターパネルの裏に3箇所、トルクスで止まっているだけ。簡単に外せます。サイズはT-20。

ベンツのベントは後ろが長いので切らないといけない。太さは余計なリブ、取付部を削り取ればいけそう。

センターパネルから外したところ。ベントそれぞれになんかハーネスがついてる。
期待してなかったけど、アンビエントライト付きです！64色も発光パターンの奴。純正オプションはレザーパッケージの受注生産で20万もする😅

ベント奥の上面に透明な導光棒が刺さっていて、ハーネスコネクタの中にLEDチップが搭載されてる。一つのチップにRGBの3色のLEDが搭載されているものと予想。

このハーネス、LEDコネクタ上手く使いたいなと思いましたが、コネクタの出っ張りが邪魔で装着できないので、活用は断念😓

ハーネスの保護テープを剥いで中身も見てみました。(結構な難作業)

不思議な事にハーネスのコネクタと、ハジのLEDソケットは電線が3本(黄、赤、茶)。
真ん中の2つのソケットは電線が4本。(+黒)

複雑な配線。どうなってんだ？てっきりアースと赤LED、緑LED、青LED にそれぞれ電圧を可変させて色を変化させるのだと思っていたのですが、3本しかインプットがないので、可変電圧の印加ではなく、電源とイルミECUからの制御信号入れて色変えてんだなと予想。

配線、回路的にも簡単には流用できない事が判明。残念。

ベントの後側。
表のセンターのノブを90°捻ると後ろのゴムフラップが開閉します。

このフラップ部は残さないと風量ゼロに閉じる事ができなくなるので、ばっさりと切ることはできない。切っても縁から7mm位しか切れない。
ギリギリまで切ろうと思います。

間違いなく純正でしょう。品番がベンツ品番っぽい。ハーネスにも品番ラベルあり、ドイツ語表記と同様のAから始まる品番がありました。
製造日は2019年11月25日。

この反対側には>PC+ABS<の材料表示あり。
ちょっと固めの材料。Pカッター、プラ用ノコギリで切る感じです。

ベントを分解してみました。
結構簡単に分解でき、戻すのも容易

アンビエントライトの構造がわかりました。

導光棒に光を当ててみます。

90度に曲がった導光棒が、ベント側面からの光を心軸まで導いて、表側に向かって光りますね。

【追記】
表側に向かった光はフィンの中央のノブ裏の
半透明の樹脂に到達します。(矢印のところ)

【訂正】
前側に導かれた光はフィン側の中央の乳白色の部品に入り、前面のノブの周りの透明部分から周囲に向かって光を拡散し、フィンを照らします。

とても手の込んだ、お金の掛かる構造してます。流石メルセデス。

因みにBクラスの運転席・助手席の左右ベントはピアノブラックの縁取りが付くので、表の意匠リングだけ入手できれば、エイト装着時に隙間がなくて良いかもしれない。
(画像はヤフオクから拝借)

また、この写真の様にフィンのところがピアノブラックのバージョンもあります。
私はフィンが目立つシルバーが欲しかったので今回購入した物で、隙間は何かで埋める事にします。

コレも借用画像ですが、右がセンターパネルのベント(私が購入した物と同じ)
左が運転・助手席側のベント。

遠近法の関係でそう見えるかもしれないですが、
左の方が、奥の形状が太いし、何より手前側の形状は太過ぎてエイトにつかないと思われます。

センターのベントを買って正解だったと思います。
運転・助手席側のベントの外周リングだけ手に入るならいいのですが、そんな都合よくいかんですね。