
大企業がトップシェアを取るとその地位を悪用して下請けの企業やサードパーティに無理難題を吹っ掛けるのは世の常かもしれませんが、今度は世界でも一二を争うメーカーの
シマノがやってくれちゃいましたね。
自社が所有する金型などを貸与していた下請事業者に対して、当該金型等を用いて製造する本件製品等の発注を長期間行わないにもかかわらず、自己のために無償で合計4,313個の金型等を保管させるとともに当該金型等の現状確認等の棚卸作業を1年間当たり2回行わせていたという悪質な行為ですね。
金型によっては1990年代から一度も使用していないものを保管させていたり、企業によっては金型の保管のために倉庫を新築したり、と弱い立場の下請けが文句を言えないのを良い事にやりたい放題ですね(怒)。
シマノ自身は「昔からの慣習で適切に管理出来ずに…」などと言い訳してますが、何十年に渡って悪行を続けていた、という証明にしかなりませんね。
公正取引委員会はシマノに対して「下請事業者に対し、無償で金型等を保管させるとともに当該金型等の棚卸作業を行わせたことによる費用に相当する額を公正取引委員会の確認を得た上で速やかに支払うこと」を勧告していますが実施される事を切に望みます。
シマノとしては勧告に従って請求の意向を示した下請けメーカーには支払いを済ませたそうですが、結構泣き寝入りのメーカーもありそうですね。
シマノのコンポーネントはカンパニョーロと並んで世界の二大メーカーと言っても過言ではないですが、市場を長年独占しているとこういう行為が常態化してしまうのですね。
私も自転車をいじる時にはついつい意味も無く最高のパフォーマンスを追求してしまうので(苦笑)、

こんな自転車や

こんな自転車や
こんな自転車のパーツもデュラエースで揃えたりしてしまいましたが、シマノの私腹を肥やす結果になってしまいましたね。
自動車業界でもどこでもありがちな話ですが、半導体不足の時には製造メーカーが他業種へのシフトに向かったためにトヨタなどがしっぺ返しを食らった経緯もありますし、本当の意味での共存共栄が大切ですね。
Posted at 2025/09/18 17:01:26 | |
トラックバック(0) | 日記