先週の911試乗の帰りに寄ったBMWのディーラーさんに、以前から乗ってみたかった「なんちゃって35d(失礼!)」ことX5-xDrive35d BluePerformanceが置いてあったので試乗させていただきました。
外観からは他のX5と区別出来るのはエンブレムくらいです。試乗車は前に一組の方が試乗されていたので、アイドリング状態のところに乗り込みました。
外での音をはっきりチェックしなかったのですが、室内に入ってドアを閉めると、エンジン音は全く普通の車です。328iの方がカラカラ音が気になるくらいです。
操作系も通常のX5と変わりませんので、ポジションを合わせて発進しようとすると、前方にスピード表示が…そうです、このモデルはヘッドアップディスプレーが標準装備だったのでした。
「結構良い加速をしますよ〜」との担当さんのお言葉でしたが、カタログスペック上は245馬力/540Nmと、我が家のD3君よりややパワーが無く、トルクは同等。一体どんな加速をするかと思って走り出しました。
まずは普通のドライブモードで発進しますが、アイドリングのちょっと上から充分以上の加速でした。D3君よりも600Kg重いのに、体感上は同じくらいの感じです。
今度はパドルシフトを使ってマニュアルモードで走りましたが、2速で全開にすると
レッドゾーンの5000回転まで一気に滑らかに吹け上がります!!
これは正にBMWの6気筒エンジンそのもの。D3君の4気筒もかなりスムーズですが、それに輪をかけてスムーズで、タコメーターの表示を7000回転レッドに書き換えたなら、本気で気が付かない人もいると思います。
しかもその時のエンジンサウンドもガソリンエンジンと同じ6気筒の澄んだ音で、誰もディーゼルとは思わないと思います。
コーナリングは試していませんが、御覧のようにボンネット内ではエンジンがかなり後方に積まれており、重量配分は50:50だとか。
D3君と違ってちゃんとマフラーのたいこもありますが(笑)、尿素タンクは確認出来ませんでした。
御存知の方も多いかもしれませんが、日本に導入されているX5-35Dはシングルターボで本国では「xDrive30d」として販売されているので「なんちゃって35d」なんて悪口を叩いていましたが、充分な性能でした。
しかも、「CAR and DRIVER」誌のテストでは、高知〜青森の1475Kmを16.9Km/Lとカタログ燃費よりも良好な燃費で走っており、D3君に肉薄する優秀さ。
ガソリンモデルのxDrive35iと比較しても、価格差はエコカー減税分でほぼちゃらになり、装備も35iの18インチに対して19インチが標準で、ヘッドアップディスプレーも装備されており、装備面でもアドバンテージがあります。
乗ってしまえば分かりますが、残念ながらガソリンの35iを敢えて買う理由は無さそうです。
それにしても、30d相当のこのモデルがこんな実力なら、本国の35d(313馬力/630Nm)ならどんな実力なんでしょう。シングルターボだからと侮っていた
ALPINA D5 turboもきっと素晴らしいに違いありません。いきなり欲しくなってきました(爆)。
しかし、同じ3L直6ディーゼルのM550d(381馬力/740Nm)はこんな加速をするんですよね…乗ってみたいです。
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試乗インプレ | 日記
Posted at
2012/07/11 13:05:22