ミニの水温上昇を駆逐せよ!①
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
皆様、暑い日が続いておりますが如何お過ごしでしょうか?
梅雨明けと同時に真夏日続きで人間様もかなりオーバーヒート気味ですね…
そんなヘロヘロ飼い主に似たのか我が家のH56Aパジェロミニ(ボロ)も気温に比例して水温計がグングン上昇してまーす。
去年と比べて明らかに高い‥それにエアコンスイッチなんぞ入れようモンなら中心線を通り越しオーバーヒート寸前の位置まで針が跳ね上がり‥。
ここまで高いといつガスケット抜け起こしてもおかしくない状況なのでヒーター全開で走行~。
画像のように灼熱地獄で有名な真夏の京都市内を真っ昼間から暖房付けて走るなんて‥端から見れば単なる《イカレタ輩》としか思えない状況ですな‥。
これ以上パジェロミニに乗ったヘンタイが世の中に増えない為にもH56Aパジェロミニ冷却系トラブルの駆逐に着手します。
整備手帳が少し長くなりますが‥皆様の水温上昇トラブルの参考になるかな?
2
まず最初に疑うのはサーモスタット(簡単な所から疑うのがズボラなたまキチらしいな‥)
去年変えたばかりなのに壊れるにはあまりにも早すぎる気もせんでもないけど‥とりあえず新品を入手しました。
相変わらず貧乏飼い主故に純正より少し安い社外サーモをヤ○オクで購入。
バラしてみたサーモスタットは別に異常は見られないけど‥《全閉》は目で見て分かるが《全開》してるかどうかは鍋でグツグツ煮るより新品に変えてみて水温計で見る方が早いと思いましたが‥。
走行してみた結果‥
バカ飼い主の願い叶わず‥水温計はグングン元気良く上昇~( ̄○ ̄;)
くッ…
余った古い《正常な》サーモスタットは会社のパジェロミニに進呈する事に‥
以後、サーモを疑う時は要らぬ出費を防ぐ為にもサーモスタットを取っ払って走り不具合を確かめようと心に誓いました。
3
次に疑うのはラジエターコアの詰まり。
たかだか1700円のサーモスタット代でヒィヒィ言うてる自分に新品ラジエターなんぞ軽々しく購入出来る訳がなく…
お馴染み八幡ポンコツヤード街の解体車からゲットする事に
自分が一番得意とするフィールドなのでテンションupで挑みたいのですが…
この時期の解体屋は地獄のような暑さです!
とにかく昼間は灼熱地獄!
基本的に八幡の解体屋は他の解体屋と違い車両の積み上げはしないので日陰がない!
ギラギラ照りつける太陽光でボディは熱され素手では触れないっす~!
少し涼しい夕方は古タイヤから発生したハンパない蚊の大群に吸血されに行くか…
貴方ならどちらがお好み?(笑)
さて、今回ラジエターを拝借しようと思ってるのはこのXRのAT車!
この個体を選んだ理由はウチのボロと同じAT車だと言う理由もありますが…一番の理由はこの車両が置いてある場所がズバリ日陰だから!(爆)
ターボ車のVR系とNA車のXR系ではラジエターの互換性がないように思えますが使ってみた限り大丈夫ですね。
ただし!
MT車とAT車のラジエターとでは互換性がありません。
AT車のラジエターには下段のコアにATクーラーが付いてるので別物です。
4
このXRを選んだ理由はもう一つ
NA車の方が樹脂系パーツの程度が良い個体が多いからです。
熱量が多いターボ車のエンジンルームと比較するとその差は一目瞭然。
今回の標的はラジエター!
VRとXR、補機類にかなり互換性があるあるのでわざわざ熱でメタメタに劣化したVRのを選ぶ必要がありません。
因みにこの車両のエンジンルームって結構綺麗でしょ?
唯一、エアクリボックスが汚いのは以前我が家のボロの劣化しまくりエアクリボックス(タービンの近くにある為、常に熱害を受ける)と交換したから(笑)
そんな訳でまたお世話になりまーす(^O^)/
が…このXRの前には廃タイヤが山積みになってるので下から作業できず全て上からの作業になります。
5
まず最初にアッパーホースを外します。
次にラジエターを覆うシュラウドを固定してる10㎜ボルト二カ所を外します。
ここ先からはたまキチ流の工程なのであまり参考にならないかもです。
12㎜のボルトで固定されてるパワステポンプのリザーブタンクも外し(浮かせ)ます。
必要であればバッテリーも撤去。
この状態でシュラウドをバッテリー側へ少し回し上げます。
パワステポンプのリザーブタンクを浮かせたのはシュラウドを回す際に固定したままだとどうしても干渉してしまうのでそれを回避する為です。
シュラウドの下側が見えてくると継ぎ目が現れます。
この継ぎ目が見えたら手で外してしまいます。(差込と爪だけで固定されてるので容易に外せます)。
構造上、シュラウドは下側で2分割になっておりカップリングファンを外さずとも下側のパーツさえ外してやれば上から抜き差し出来るようになってます。
ですので本来ならばアンダーガードを外せば容易に外せるのですが…時として解体屋なる場所では正攻法が通じない場所でもあるので個々で頭を捻りながらの作業でーす。
で、作業に夢中になってたので肝心の写真取り忘れました…m(_ _)m
ふと横を見ると山田商会のオヤジさんがビーチパラソルをボロのエンジンルームに立ててくれてました。
う~ん、パラソルと少しマヌケなパジェロミニ(ボロ)の不釣り合いなコラボ!八幡で迎える海の日にゃ~相応しい!(笑)
6
お次はラジエターに繋がるホース類の切り離しにかかります。
ロアホースは上からはクリップバンドの取り外しは至難の技なのでカッターで切断。
前記したようにAT車の場合はATクーラーが付いてる為にアッパー&ロアホースの他にATオイルの(入口)(出口)が余分に付いてます。
コイツを外すのはラジエターコアからではなくバッテリー下側にある金属配管からラジエターに送り込むゴムホースジョイントから外す方がベターかと思います。
まず、ホースを固定してるクリップバンドを外します。
で、ホースを抜きます。
抜くと同時に素早くゴムホースの口を上に向けてウエスで軽く清掃したM8ボルトなんぞをぶっ刺して栓をしておきます。
2本共に栓をすれば完了です。
アンダーガードを外せる状況下ならアンダーガードを固定してる12㎜のボルトが面白いようにジャストフィットっす(笑)
ATオイルは冷えてる状態ではミッション側から送られてこないのでラジエター内の残留量は大した事ないです。
ただ、ラジエターコア側から抜くと垂れ流し状態になるので汚らしい&手に着くとヌルヌルなのでホース側が良いとの結論ですな。
MT車はこの工程が省けるのでもっと簡単に外せそうですね。
7
VR系AT車にはもう一つ別にATクーラーが付いてます。
しかしパジェロミニXR系にはありません…。
何故なんでしょうね?
画像の小さなラジエターみたいなのがATクーラーです。
因みにこの画像はパジェロミニではなくXRと同じNA車の《パジェロジュニア》AT車の画像ですねん(笑)
って事は…このATクーラーはターボ車の特権でもないようですね(笑)
このクーラーが付いてるからってVR系とXR系ラジエターの互換性には何の影響もないっす。
先程切り離したゴム配管がATクーラーを介してるか否かだけの話なのでXR系のラジエターをVR系に移植する場合はVR系のゴム配管を使えば良いだけです。
XR系にこのATクーラーを移植したい場合はこの方法で良い筈、(効果の程は解らん&逆に壊しても知りませ~ん)
まぁ…ATオイルはガンガン冷やせば良い訳では無いです。
ATオイルはそこそこ油温がないと本来の仕事をしないのでラジエター内のATクーラーは厳密には冷やしてるのではなく冷却水で温める(保温)させる意味合いが強いですな。
そんな事を考えてたらハードに使わない限りATクーラーなんて要るのかと新たな疑問が…?
8
話は戻り
ラジエターを固定してある10㎜ボルト2本を外してシュポッと取り出すと
念願のラジエターとご対面~!
ん?
んんッ?
ギャ~ッ!?
何ですかコレ?!
ラジエターとコンデンサーの間はこのような惨状になっておりました(〒_〒)。
ここまで溜め込むと違う意味で冷却効率落ちてヒート気味だったのでは…?
う~ん!気分は養蜂家(^O^)/
程度よりも日陰を選んだ罰やね???
我ながら凄い個体を選んだとチョッピリ後悔するが‥ただ、内部のコアはメッチャ綺麗やし!
コイツを諦め他のパジェロミニからラジエターを外す気分(気温)ではなく‥もうコイツで行くぜぃ!
ラジエター移植編に続く
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