安保法案

安保法案の採決をめぐり国会内は与野党の攻防が続き、遅々として収束を見ない。

野党とマスコミに毒された群衆は国会周辺でデモを起こし、警備隊との間で一触即発の事態である。

シールズなどという若者たちが旗揚げし、国政に無関心だった若者たちまで参加する傾向は悪いとは思わないが、むしろ野党やマスコミに毒された情報に躍らされていることに気付かないことや、奇しくも選挙権の年齢引き下げも決まったことでこれからの国政の未来を危惧してしまうのは私自身がオヤジ世代になった証拠だろうか...

憲法制定から七十年が経過し、目まぐるしく移り変わる世界情勢に対し（主として中国の横暴な海洋進出）現在の憲法下では有事の際に自衛隊が機能出来ないことから、日米同盟を柱とする同盟国に防衛を頼らざるを得ない。
そのために日本を防衛してくれる同盟国に対して、ただ護ってもらうだけというのはイーブンではないから、当然彼らが攻撃された際には援護しましょうという趣旨から発案された苦肉の策が『安保法案』である。

長い年月に渡り『専守防衛』という自衛隊の理念は守られてきたし、これからも基本姿勢が変わることはないだろう。

ただ時代は変わり、米国に代わり中国が台頭してから世界情勢は大きく変わったのだ。
領土問題から始まり領海侵犯まで、今や日本を取り巻く情勢は平和と呼べるものではない。
"いざ"という有事はいつ起きてもおかしくないと言える。

実はずっと昔から憲法９条をめぐる問題は度々起きているが、もはや日本国憲法を見直す時期に来ているのかもしれない。
されど、そこまでしている時間はもう残されていない。

安倍政権が取ったこの苦肉の策は、本来国民の大多数は異論を唱えていないと信じたいが、これを「戦争法案」だの「戦争反対！」だの「徴兵制を許すな！」などの声が上がるのは、政局を変えたい野党の思惑をマスコミが不安を煽り立てるように誤った報道を繰り返したせいである。

結果、平和ボケした国民にはこれはとても危険な法案だとの誤った認識が植え付けられた。
おそらく中国・韓国・北朝鮮・ロシアの首脳陣や軍部は目を細めて喜んでいるに違いない。

万が一安保法案が廃案になった場合、米国は日本を見限って日米同盟を解消するかもしれない。
本当に恐ろしいのはその後で、孤立した日本が取るべき道は自衛隊の武装化であろう。
まさにこれこそが戦争法案への制定であり、徴兵制への入口となることがわからないのだろうか？

日本沈没...
荒れ狂う自然災害も天の怒りを買ったせいかもしれない。

私はむしろ労働者派遣法の改正とマイナンバー制度こそ廃案にすべき法案だったと思うのだが...