世界がテロに脅える中、また日本列島のあちこちで地震が頻発する中、そして私自身の仕事がスランプの中、普段の喧騒から逃れるための逃避行先として今年も会津を選びました!(爆)
昨年まったく同じ時期に訪れた湯野上温泉郷に、会津若松市内や大内宿を除いて今回もほぼ同じルートで、まるでバカの一つ覚えのような旅程でございます♪
当初「たまには一人で羽を伸ばしておいで」と言ってくれた母上様は、自宅に予約した宿からパンフレットが届くやいなや「何畳の部屋を予約したの?」と聞いてきて「八畳間だよ」と答える私に「一人じゃ広すぎないかい? 一万出すからついて行ってあげてもいいよ」と言い出す始末で、「行きたいなら行きたいと言えばいいじゃないか!」と苦笑する私について来た次第...(;´∀`)
出発の前日我が家のトラブルメーカーがちょっとした騒動を起こしたんですけど、予定の変更はあり得ないのでバッサリ切り捨てました。その後誰があの厄介者を引き受けたのは気にもしません。
さて、往路は前回と同様に常磐道から磐越道を経由して会津若松市河東町にある『めん屋河京』さんにて昼食。
一年ぶりに来たら店員さんがオーダーを取りに来るスタイルから、事前に自動食券機でオーダーするスタイルに変わっててなんかげんなり。
昨年同様、一番人気という『チャ玉ラーメン(税込800円)』をオーダーしましたが、ほんのり煮干しの香りがするあっさり系の鶏ガラスープの味付けは変わらず美味でございました♪
ただ、連休中の13時という時間帯を考えるとお客さんが少ない感じ...
やはりサービス面で一考の余地ありかと?
そして残念ながら、今回も会津平野を一望出来る眺望席へは座れませんでした!(>_<)
気を取り直して一路湯野上温泉郷へと向かいます。
途中ずっと空模様が怪しい...
昨年ほど気温が低くないせいか、今年は初雪観測はまだのようでした。
そしてそして、今回泊まる『にしきや』さんに到着です。
築120年にもなるという古民家を用いた民宿になります。
やっぱり一度は泊まってみたいですよね、こんなノスタルジックな宿♪
実はじゃらん経由で申し込み、途中母を追加申し込みし宿泊者が二名になったことは宿も周知していたはずなのですが...
素敵な日本庭園を眺めながら入口の引き戸を開けると女将さん(田舎のお婆さんと言った方がいいかも?)が「どちら様でしょう?」「乃亜(仮名)です」「あれ?お一人ではないの?」「え?じゃらんを通じて追加してますけど...」「あら大変だ! あんたあんた、お一人様追加だよ!」「・・・・・」
大丈夫か、この宿.....(;´∀`)
すると母を見るなり「あら? おばあちゃんだと二階じゃダメだね、お部屋は一階に替えますね」「嬉しいんですけど大丈夫ですか?」「大丈夫大丈夫!」
一階を指定して予約されたお客様じゃないの???(;´∀`)
こちらの宿、トイレと洗面は共同なんです。確かに二階から階段の上り下りは母には辛いはずなんですが、素直に喜んでいいものなのかどうか...
一番乗りだったのでまだ他に宿泊客もなく、今なら人目を気にせず入浴できると思い、障害を持つ母を急かしさっそくひとっ風呂浴びることにしました。
夕食までは檜風呂は男湯で石風呂は女湯、夕食後は家族利用可(貸切風呂)とのことでしたので、喜び勇んで宿のHPで興味をそそられた檜風呂へ向かいます。
いや~、HP用の写真と比べても見劣りしない、まんまホンモノでした♪(笑)
「これで露天風呂があればな~」などと思いながらシャワーを浴び、浴槽に入ると...
あぢい!!
一瞬危うく茹蛸になるんじゃないかと思いましたが、勢いよく加水して温度調整。(;´∀`)
源泉かけ流しの難しさってまさにここ、湯温の管理なんですが、どうやら源泉のまま湯船に湧いているらしい...
おそらく過去の口コミで「ぬるい」と書かれた反省からなのかも???(謎)
ちなみに石風呂は半分程度の広さでも、湯温は適温に管理されてました。
さて、宿の飛石の脇に置かれている置き灯籠がいつ灯されるのかずっと気になっていたのですが、日が暮れても一向に灯る気配がありません。
女将さんに尋ねると「夕食の頃には...」と煮え切らない返事。
さては省エネで消灯したままなんだろうと思い、玄関口の照明スイッチをいじっても点灯せず...
ふたたび尋ねると夕食の支度をそっちのけで飛んで来てくださいました。
「いずれにせよ点けなきゃいけないから...」聞けば蝋燭を灯すんだとか...
確かに灯籠を持ち上げてみると蝋燭に被せるだけのシンプルな構造でした。
蝋燭が灯されると...ファンタスティック・ワールドの出現です♪
(夕食の支度で忙しい中、わざわざ中断してまで私の我儘のために時間を割いて対応してくださった宿主ご一家に対して、この場をお借りしてお詫びとお礼を申し上げたいと思います。)
また母がこれを見ようと玄関先で足を滑らせ、危うく転倒しそうなところを宿泊していた女性の方が支えてくださり事なきを得ました。
夕食の開始は19時頃になり、もしや私の我儘のせいで他の宿泊客の方にもご迷惑をおかけしてしまったんじゃないかと申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
さて、口コミでもみなさん絶賛の料理ですが、どれを取ってもまさに絶品です!
湯野上温泉郷では、郷土料理ならびに地元食材を積極的にメニューに取り入れる宿が多いようです。
この洋風にアレンジされた『野菜サラダほおずき添え』も全て地元食材を使用しています。
鮮やかな色彩とシャキシャキした野菜の食感。 食用ほおずきを葡萄と勘違いしてました。(;´∀`)
『こづゆ(写真上)』と『しんごろう(写真下)』は、どちらも祝い事の席で振舞われる会津の代表的な郷土料理との説明がありました。
素朴な中にも華やかさというか、やはり日本人として懐かしい風味を湛えています。
『桜肉の赤身と炙り』では、牛刺しと勘違いするほどの柔らかさに驚きを覚え、『鮎の塩焼き』では、これまた驚きの食感で、皮はパリッ・ひれはチョリッ・身はフワッ、で骨が存在するのがわかりません!
この二品に限って言えば、生まれて初めて本当に「旨い!」と感じたと言えましょう。
今回の宿泊プランって『地酒一合サービスプラン』だったのを忘れてました...(;´∀`)
呑めないのにね~
ま、たまにはいいかと思い、若旦那に「さっぱりしたのど越しで甘口なものをお願いしたいんですけど...」と話したら、地元会津の宮泉銘醸さんの『寫樂(しゃらく)』という冷酒が提供されました。
以前『鳥飼』という焼酎をいただいたことがありますが、よく似た味でした。まあ、ロックで飲むという女性殺しの焼酎の味が普通じゃないんですけどね(苦笑)、口の中で広がる甘く爽やかな果実酒のようなお酒って点では同類でしょうかね。
ちなみに『寫樂』の販売はネット通販はしていないようなので、お買い求めの際は会津まで...
食事中は若旦那ご夫妻が熱心に料理の解説や会津地方の話を丁寧にしてくださり、また高い誇りを持ってお仕事をされていらっしゃる姿勢も伝わって来ます。
でも何と言っても、素朴なお人柄と優しさや人情味溢れるぬくもりが伝わって来ることが一番嬉しかったし、「また此処に来たい!」って思わせるんだろうな...
当日の宿泊客は私たち親子を含めて計五組。
ひょんなことから母を救って下さったご婦人と隣の席になりました。
ご主人もフレンドリーな方で、「ここのお風呂ゆで上がるほど熱かったね」って話から始まり、湯野上温泉郷のことから他の温泉やホテルや旅館の食事の話、蕎麦屋の話、クルマの話まで(笑)、あっという間に時間は過ぎて行き...
旅の醍醐味って、旅先での出会いや触れ合いだと思うんですよね。
翌朝も同じ並びでしたので、食事後またおしゃべりさせていただいているうちに、「またどこかでお会い出来たらいいなぁ...」と思うようになり、お互いの住所交換をさせていただきました。
きっとちょっぴり上の世代、おそらく兄と同じくらいの年齢のご夫婦だろうと思いますが、ああいう風な夫婦像って憧れだったりするんですよね。
お二人とも食通&旅通といった感じで、性格もカラッとしていて輝いてましたね。(´▽`*)
今回は電車で旅してるんだとおっしゃっていたお二人は、大内宿と塔のへつりを回られ蕎麦を食して帰路に就かれたとのこと。(笑)
母を連れては行けないだろうと、メールで塔のへつりの写真を送ってくださいました♪
ありがたいことです。人の繋がりって大切にしなきゃいけないですよね。
いつかまたどこかで合流させていただき四方山話に花を咲かせましょうね~(^O^)/
そして何と言っても最大の目的はコレ、湯野上温泉駅♪
何度見てもいいよね~、ほっこりするし~
現存する茅葺屋根の駅舎って此処だけらしいってのもあるかもしれない。
どこか懐かしい、郷愁を誘う風情。
やっぱりこれに尽きるでしょう!!
この囲炉裏なんかまさにそれだけど、今回はいい写真が納められました♪
次回は桜の花が咲く頃に撮り鉄になってみたいかも?(笑)
復路は前回と異なり往路とは別ルートで、白河ICより東北道~北関東道を経由し帰宅の途に就きました。
白河ICまでの一般道では後続車に煽られるシーンがしばしばありましたが、法定速度を著しく超えてもなお執拗に煽ってくるってのはいかがなものでしょう?(-_-メ)
途中立派なお役所を発見したので、次回見学しに行ってみようかと思います。
コイツ(アウトバック)となら、まだまだずっと、もっと遠くへ行けそうです♪
★ 詳細はフォトアルバム
会津路2015 - 旅情編 - &
会津路2015 - お宿編 - をご覧ください。
※長文・乱筆失礼しましたっ!<(_ _)>