水野和敏氏　トークショー

「ベストカーアンバサダーチーム」のイベントに参加しました。R35の生みの親である水野和敏氏のトークショーです。



ベストカーの記事で、新車インプレッションが非常に的確で、尚、色んなシガラミがないので、ジャーナリストとは違って、言いにくいことも発言されています。個人的には最近のベストカーでは、最も気になる記事となっています。水野氏は、ご自身で「ジャーナリストではなく、技術者なので正しいことを伝えたい」と仰ってました。



まずはレースをやっていた頃のお話です。レース車でも鈴鹿や富士などサーキットによって足回りを変更するのが当たり前と思っていましたが、レース毎変えるのは車高だけだったそうです。車の完成度が高いとそういうことなんですね。目から鱗です。



R35の開発秘話？の話もあり、わずか2年半で完成したことや、プロトタイプのシェイクダウンは必ずご自身でされていたお話、また、R35でこだわったエンジンについてもお話がありました。

車メーカーの現況についてのお話もありました。
アメリカはコストダウンのためにメキシコ等での生産に力を入れていて、ヨーロッパは東ヨーロッパの人的ソースを上手く使っているようです。
そういえば、チンクやアバルトもポーランド生産です。

現在のお話もされてました。日産をお辞めになってから、台湾で理想の車作りをされているそうです。3年以内にヨーロッパのトップクラスに匹敵する車を作ると断言していました。日本では発売のチャンネルが難しそうですが、是非乗ってみたいです。

またオーディエンスからの車の軽量化についての質問では、「4輪がきちんと仕事をするには適正な車重がある」という独自の理論も展開されました。市販車では、レースカーの様な空力に頼る訳にはいかないのでなるほどと思いました。

あっという間の2時間でした。ベストカーさま、水野和敏氏に感謝致します。