R32エアコンのマグネットクラッチを交換 自作してみた 後編
1
第2のスナップリングを外し、コンプレッサーからコイルを外します
お疲れ様でした、でもまだ半分です
ダメになったコイルを器から除去して内部清掃しておきましょう
2
さて、ここから第2の難関コイル巻き、個人的には最大の難関でした
先駆者様はサラッと巻いたような記事でしたが、私はミニ四駆時代からコイル巻きは絶望的に下手なのでここでしっかり下準備
マグネットクラッチのコイルの規定値は3.5Ωだそうで、限られた器のスペースに入り規定値以上を出すにはいかにキレイに巻くかが重要になってきます
キレイに巻くためにはボビン作りが必要不可欠、とりあえずボビン作りからです
画像のように手で潰せるような素材で外径75パイのやつを用意します
私は65パイの素材に75パイになるまでテープを巻きました
なぜ手で潰せなければならないかというと、巻き終わった後ボビンからコイルを外す時、キツキツに巻いてるので下地が固いと上手く外せずせっかく巻いたコイルが崩れるからです
これで1回巻き直しましたw
3
作った下地に、コイルの縦幅を固定するための壁を挟み15〜17mm幅でしっかり固定します
ここでしっかり壁を固定しないと、巻いていくうちにコイルに押されていつの間にかコイルの縦幅が厚くなり器からはみ出ます
私はここでも失敗して巻き直しました…
この時縦幅固定の壁の高さを15〜17mmにしておくと、コイルの横幅の基準になり便利かと
とりあえず内径75パイ外径90〜92パイ、縦幅15〜17mmで可能な限りキレイに巻きましょう
4
巻き終えたら、崩れないようにボビンから外しタイラップか何かで仮止めして抵抗値を測ります
私は4Ωでした
とりあえず密度濃く巻けば巻くほど強いマグネットになるんでしょ?
ちなみにこの数値で取り付けてもエアコン大丈夫でした
5
巻き終わって測定も終わったんで、薄手の布地?ガーゼ?(私は包帯を使いました)でコイルをしっかり巻いて固定
絶縁ワニスをしっかり浸透させて絶縁と固定、ワニスに漬け込むぐらいしっかり浸透させましょう
耐熱保護と固定にも役立ちます
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ワニスが固まったらコイルを器に入れ、耐熱シリコンを隙間なく充填してしっかりコイルを固定させます
ここで先駆者様の知恵が光ります
リレー等コイルの電流遮断時に自己誘導作用なるものが発生し、通常の何倍もの電流が逆流する現象が起きるそうで、その対策としてダイオードを…とあるので調べてみると、サージ吸収素子ってのがありましてこれを並列に入れておきました
素子の容量については、間違ってる可能性があるので自分で調べてね
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コイルも完成したんで残るは元通りに組み付けるだけ、あと少し頑張って下さい
ここでも前編でも強く推してたラジエターを外しておくことが効率に繋がります、スナップリングは外すのも取り付けるのも手間です
手持ちのスナップリングプライヤーです
右の先折れロングはリングを広げた際捻れが発生し、不安定で弾くばかりで使い物になりませんでしたw
真ん中の先折れは第1用、左の直物はラジエターを外せば第2用で大活躍しました
いずれも握ると開くタイプ
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コイルに使用した線はポリアミド(AIW)耐熱220℃
マグネットクラッチ用コイル1個を作るのに1kgもいらないんだけど、5kg売りしかなくて出費痛い
絶縁ワニスは硬化タイプで耐熱250℃
サージ吸収素子も含めて全部通販で買えます
とにかくコイルは熱が尋常じゃない上にエンジンルーム内、耐熱と耐震固定がポイントだと思うので、なるべくいい物を使ってまたこんな作業しなくて済むようにしましょう
追記
マグネットクラッチ単品、品番92660-05U13
2015 10/20時点で在庫はないことをディーラーで確認済み、大切にしましょう
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