スバル、任天堂にアイサイト技術を供与

　自動車メーカーの富士重工業株式会社（本社・東京都渋谷区）は1日、ゲーム会社大手の任天堂（本社・京都府京都市）に自社の持つ、運転支援技術「EyeSight」を技術供与すると発表した。任天堂はこの技術を次世代ゲーム機「NX」向けゲームソフト「マリオカートNX」の開発に活かす。「マリオカートNX」では、EyeSight　Ver.3 を改良したシステムを搭載、コントローラーに小型ステレオカメラを内蔵し、実車さながらに画面内で他のプレーヤーが落としたバナナの皮や甲羅等を判別し、警告音を発する等、衝突回避支援システム等を備える。また、スリップストリーム走法時に有効な追従機能付きクルーズコントロール、後側方警戒支援システムを搭載し、後方からのキラー攻撃にも対応する模様だ。
　対するスバルは、先日のNYオートショーで発表となった新型インプレッサに、新型EyeSight Ver.Xの搭載を予定しており、一部グレードに「マリオカートパック」をオプションで用意する模様。オプション装着車はステアリングにAB,XYボタンを装備し、センターコンソールにゲームカセット（SFC）を挿入することで、他車と通信対戦を可能としている。開発担当者は「近年の若者のクルマ離れに一石を投じることとなるのでは」と期待を寄せている。イメージキャラクターには自動車評論家のマリオ高野氏を起用、こちらの方も要チェックだ。