月が変わってしまった。
四月の思い出を記しておく。
四月の中旬、仕事でまた仙台へ行ったついでに思い立って象潟まで行ってきた。
山形の七日町に宿を取ってそこから160キロくらいの道のりだった。
山形は桜が満開だった。
象潟は如何に?
象潟の桜は波に埋もれて
花の上漕ぐ蜑の釣り船
花あれば西行の日とおもふべし
だw
道中の酒田も桜が満開だった。
象潟まであと30キロ弱。
北上するとはいえ大丈夫だろうな、と思って県境を越えて秋田入り。
桜は満開だった。
道の駅、象潟に車を止めて歩いてみた。
小さな丘が点々とあるが、これがかつては海に浮かぶ島だったのだろう。
春の山を若葉より先に彩る花も美しいが、西行の歌のごとく海に点々と浮かぶ小島に花が咲き乱れていたならば絶景だろうとレストランやパチンコ屋が並ぶ風景を恨めしく見た。
象潟で驚きの発見があった。
私は池田修三という版画家が好きで、東横線の大倉山にある竹芳洞で絵を買って人に贈ったりするのだけれど、その池田修三の没後10年作品展が象潟であるという。
なぜ象潟で?と思って調べると池田修三は象潟の人であった。
行きたいなぁ。
七日町に戻っての夜、ふらりと屋台村へw
ここは通算3回目だ。
カウンターに座ると隣の地元民が話しかけてきた。
せっかくなので疑問に思っていた山形から酒田へのルートを聞いてみた。
私は行きは国道13号で行き、帰りは高速で帰ってきたのだけれど、高速は途中月山の区間がつながっておらずワインディングロードの山越えだった。
距離も高速を使う方が20キロほど長い。
地元民曰く「たいてい13号を使うね。あそこは開通しないよ。」とのこと。
なるほど。
わざわざお金を払って遠回りするより、13号のバイパスを使った方が合理的だ。
そこから庄内(酒田)と山形は仲が悪いという話しになった。
あれは別の県だと彼は言うw
それじゃあ米沢は?と私が聞くと、米沢も上杉の文化で別の県だと言った。
酔っ払ってお国のことを聞くのは楽しい。
私がどんどん焼きはちっとも美味くないと言うとアレは山形のソウルフードだと力説したw
その彼氏、今年の六魂祭が山形だから大変だとぼやいていた。
「だって人口25万人の山形市に20万人くらい外から来ちゃうんだよ。パフィーも来るし。俺ん家開放して人泊めるしかねえなぁ。」なんて言っていた。
確かに想像するだけで大変だ。
「祭りだし、昼間から酒飲むしかねえな」と二人で笑った。
楽しい夜だった。
Posted at 2014/05/01 03:31:44 | |
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