車検上がりビートの不調(RECSの功罪:高熱価プラグ装着との相性)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ホンダカーズ(知立)まで、近所のカキツバタ園を横目に見ながら、散歩気分で、15分の道のりを徒歩で車検上がりのビートを、引き取りに行って来ました。
しかし、夕方になろうとしているにもかかわらず、カーズに到着する頃には、軽い脱水症状に(笑)
事務のお姉ちゃんに、ちべたい飲み物を出してもらい、車検メニューと、追加作業の実施状況の説明をメカニック(イケメンのSZKさん)より受けます。
作業内容は、以下
・LLC交換
・ブレーキ液交換
・タイロッドエンド左右交換
・RECS+スロットル・バルブ・クリーナー+EACVをエンコンで洗浄(内部部品の交換:フィルター&パッキン)
・ウィンドゥの昇降部分の調整(ドア防水シートの交換:白いブチルボンドの除去とか キャッ!!)
・幌布交換(工賃13000円で事前合意済み)
・助手席シートベルトガイド折れたので交換
・コンバータステー(触媒吊りブラケット)のクラックチェック ←問題無し
・リアからの異音の原因系の追求 ←ミッションベアリングでほぼ確定
幌布持込み(以前同ディーラで購入済み),ドア防水シート持ち込み(同),ブチルボンドの代わりにブチルテープ支給(セメダイン製:屋外人工芝接着用),他ショートパーツ少々支給
がありましたが、車検と一緒ということで、工賃大幅値引きもあり、車検費用(税金含む)と併せ、合計支払額は、¥112000となりました。
予想よりも2万ほど安い感じかな?
いい仕事してますよ! ホンダカーズ知立(高井モータース)さん♪
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さて、ここからが整備手帳の本題となります。
支払いを済ませ、メカニックからキーを受け取り、エンジンを始動させます。
んっ?
なんか、アイドリングが安定しません。
無負荷でのスロットルペダルのブリッピングでも、2500rpmを越えないと、吹け上がりが着いて来ません。
暖機もそこそこにして、とりあえず試乗して判断することにしました。
ホンダカーズの周りは、田んぼ道に恵まれていますので、ブィブィさせながら、色々なスロットル入力によるレスポンスのチェックと、五感を研ぎ澄ませ、感じることができる情報を集めます。
カーズに戻って、メカニックに指示して確認してもらったことは・・・・
『点火プラグのチェック』
全体を通して、失火の症状だと判断したために、燃焼がちゃんと成されているかを手っ取り早く、かつ確実に目視可能な項目の確認です。
まぁ、基本中の基本なのですが、ビートの点火プラグのチェックは、ご存知のように、幌スクリーンをズラして、エンジンフードを取り外し・・・・
と、自分ではやりたくない作業の最たるものの一つですので、指示だけ出して、作業は、プロのメカニックに任せることするのが、整備後の責任問題もあることもあり、確実な手段です。(笑)
予想通りの結果を確認できました。
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プラグの碍子部分の汚損が尋常ではない状態(大袈裟ですた)です。
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1番気筒プラグ 碍子が少し剥がれてしまっています。
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2番気筒プラグ
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3番気筒プラグ
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プラグの碍子部分の汚損が尋常ではない状態(大袈裟ですた)です。
通常ならば、ディーラーであることもあり、新品プラグへの交換をすれば良いのですが、それはそこ、腐っても私は、点火の専門家(^^ゞ
自宅に戻れば、予備のイリジゥムプラグの在庫があったりします。
と言うことで、最低限のネジを戻して幌がバタつかないようにしてもらい、ディーラーを後にします。
自宅では、しまい込んだ熱価が7番相当(by NGK)のイリジゥムプラグ(微走行品:IK22 by DENSO)を発掘し、工具箱からマイ・プラグレンチセット(笑)を取り出し、さくさくと交換。
ついでに、デスビキャップを取り外し、s式デスビ対策に不具合発生無いかのチェックとか、内部のクリーニングを行い、プラグコードの取り廻しも綺麗に配置しながら固定し、エンジン始動。
一瞬、回転数が落ち込んだかと思った後は、安定したアイドリングが戻って来ました。(^_^)v
撤収作業をチャッチャッと済ませ、汚れた手をゴシゴシと洗った後、自宅近くの直線一本道(田んぼの中の一本道:0-400出来るよ(笑))で、フルスロットルで、余分な物を焼き切ります。
ハーフスロットルでのパーシャルからの再踏み込みでの加速や、9400rpmまできっちり回してのシフトアップとか、いつものチェックを済ませると、さらに安定したアイドルが戻ってきました。(^O^)/
ニヤニヤした後は、セルフスタンドでの給油と、車検でチェックしてもらったエアを少し抜いてから、タイヤの空気圧を自分好みの値に設定し直します。
今回は、2.3kgf・cm2。
これで、このゴールデンウィーク、いつでも出撃可能となり、ホームである『奥矢作ダム湖周回コース』に繰り出せます。
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ここから、不調となってしまった原因についての考察です。
巷では、RECSの効用として、以下が謳われています。
”RECSは、インテークマニホールドからエンジン内部を高性能ケミカルを使用し、これまでエンジンを分解しなければできなかったカーボン、その他の汚れを除去できる先進的技術です。
走行距離が10,000km以上に達したお車、燃費が悪くなった、エンジン音が大きくなった、掛かりが悪くなった、そんなお車はRECSでエンジンの大掃除をお奨めします!
●燃費が回復します!
●有害排ガス(黒煙、CO、HC)が低減します!
●エンジン音が静かになります!
●吹け上がりが良くなります!
●振動が納まります!
●アクセルレスポンスが良くなります!
●エンジンの掛かりが良くなります!
等の改善が見られ、体感できる効果があります。”
と言ったもの。
ショップでの作業の後の施工された車のオーナーの感想でも、不調になったなんて読んだことがありませんでした。
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じゃあ、なんで若葉メタビーが不調になったのか?
原因は、複合要因となっていたことのようです。
今回、約96000km走行距離かつ、10回目の車検(まる21年経過)で、吸気系の洗浄作業を実施しました。
RECS(by WAKO’S)と、スロットルバルブクリーナー(同)に、EACVのエンジンコンディショナーによる洗浄(分解整備有り)を行ったわけですが、作業は長時間にわたるアイドリングでのエンジン運転により、通常とは異なる燃焼が、エンジン内で起こっています。
作業施工中は、マフラーより、モクモクと煙を吐き、洗浄成分と一緒に、溜まっていたカーボンが大量に徐々に燃焼されていきます。 ←この【徐々に】が曲者でした。
自分のビートには、ノーマルの熱価6番に対し、2番熱価の高い(高温対応)8番のプラグを装着していました。
このプラグは、市販イリジゥムプラグがどの程度の走行距離まで持つのか?を調べるため、途中で、プラグギャップの熱磨耗度合いのデータを取りながら現在まで、26000kmを越えた走行距離を無交換の同一プラグでこなしてきました。
ここまで書くと 想像出来るかと思いますが、
単に、寿命の近付いた高熱価の点火プラグをトロトロした回転数の低い燃焼温度で長時間さらしたために、燻り(くすぶり)が発生し、失火の頻度が高くなったのでした。
今回、交換した手持ちのプラグは、7番相当の熱価のイリジゥムプラグだったのですが、加齢によりメッキリ”やんちゃ”な走行が減った事もあり、これでしばらくは行く予定です。
<今回は、原因考察したものの、あっさりと交換しましたが、原理的には、高速道路に乗って、30分ぐらい、エンジンぶん回して、カーボン焼ききってしまえば、プラグの継続使用もOKだと思います>
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教訓
高熱価のプラグを装着している人は、RECSとかやるときは、標準熱価のプラグに交換してから施工したほうが、トラブラなくて良いかもョ。
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