さてさて。
無事に三平下(尾瀬沼山荘のところ)に到着、休憩所で一休みした後、ちょっと湖畔に行ってみました。
尾瀬沼を挟んで正面に堂々とした燧ケ岳が聳えていました。

福島側からのメインルート、沼山峠方向はこんな感じ。
尾瀬沼を一周するコースへと進むことにして、湖畔の木道歩きを開始。

木道の途中に案内板がありました。

尾瀬沼湖畔一周は約7.3km。
キツイ登り・下りは殆ど無く、木道歩きが中心で、ノ~ンビリ散歩感覚で歩くことが出来ます。
三平下から長蔵小屋のところまでは約1km、湖畔の木道歩き。
「如何にも尾瀬」といった風情の中、木道脇に咲く草花や景色などを堪能できます。
途中ではこんな景色も。
程なく長蔵小屋に到着。
ここ長蔵小屋の裏には無料休憩所があって、トイレもありますので、食事をしたりすることもでき、一休みするには丁度良いです。

長蔵小屋から、燧ケ岳の麓を廻る周回コース(尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ抜けるメインルート)へと進みました。

木道脇に一輪、もう時季外れ(笑)のニッコウキスゲが。
木道下の沼地に小魚の姿も。
途中、野生動物による食害被害を防ぐ防護柵なんかもありました。
暫く進むと浅湖湿原、ここには燧ケ岳への登山道の一つ、長英新道への分岐がありました。
更に暫く進むと沼尻平。
ここには、ナデックボを経由して燧ケ岳に最短で登っていく直登ルートの分岐がありました。このルートはかなりキツそうです。

この辺りまで来ると、尾瀬沼のほぼ反対側になる様です。
暫く進むと沼尻の休憩所に到着。
ここまでで4.3km。さすがに少し疲れてきたのもあったし、お腹が空いてきたのでお昼ご飯にしました。
休憩がてらお昼ご飯を食べていると、南の方角(三平峠方向)からモクモクと雲が沸き上がってきているのに気が付きました。
「(んー、この雲の感じからすると)早い時間に一雨来るぞ・・・」
直感的にそう思ったので、休憩を早めに切り上げて、三平下までの残り3.3kmを急ぐことに。
沼尻から三平下までのコースは先程までの「如何にも尾瀬」といった感じの平原の中の木道歩きでは無く、どちらかと云えば林間のアップダウンのある山道歩き。
途中、道が崩れて迂回させられるところが有ったりしましたが、遠くから雷鳴がだんだんと近づいて聞こえてくる中、1時間足らずでスタート地点の三平下まで戻ることが出来ました。
尾瀬沼山荘に到着したのが午後0時をちょっと廻った頃。
「一雨来そうだから、ちょっと早いですけど中へどうぞ」という山小屋の支配人様の計らいで山小屋へ入り、早めのチェックイン受付をして貰っていたら急に吹き出した風が強くなって来て、あっという間に土砂降りの雨が降り出しました。
「いやぁ、間一髪セーフでしたね(笑)」
そう云って笑う支配人様に大感謝!
山の天候は本当に変わりやすいモノですが、まさかこんなに早く降り出すとは思ってもみませんでした。
チェックインを済ませて部屋に案内してもらい、重かったリュックを降ろして土砂降り雨が止むのを待つ間、何もすることが無くて手持無沙汰。
簡素な造りの部屋は畳敷の6畳間。
既に布団などが用意されていますが、他に有るのは小さなちゃぶ台と扇風機、石油ファンヒーターがあるだけ。
無粋なTVとかが無いので、畳の上に寝転んで窓を開けて風を入れながら、土砂降りの雨音がする中で体を休める・・・という非常に贅沢?な時間を過ごすことが出来ました。
暫くすると俄か雨も上がり、晴れ間が出てきたので、「小腹が空いた~」というカミさんとちょっと何か食べようと、山小屋前の休憩所兼レストランへ行ってみました。
食べ過ぎちゃうと夕食に差し支えるからと、コーヒーを二つと、ソーセージの盛り合わせ、ポテトフライを注文。
あっという間にたいらげてしまいましたが、お楽しみの夕食はまだ先。
部屋へ戻って夕食まで時間が有るので二人でゴロゴロ(笑)
午後4時過ぎになって女風呂の支度ができた、というのでカミさんは一足先にお風呂へ。
暫くして戻て来たカミさんが云うには、お湯が熱くて湯船になんてとてもじゃないけど入れなかったとの事。
山小屋のお風呂は設備的に沸かし直しなんてできませんからね。
最初に行ったカミさんが熱くては入れなっ方のも無理からぬこと。
30分ほどして男湯の準備も出来たというので、自分も行ってみたら先客がお二人。
浴室を除いてみたら狭いので2名様で一杯(苦笑
仕方が無いので食堂で少し待って仕切り直し。
お風呂を済ませて、また二人共ノンビリと部屋でゴロゴロ。
夕食会上は先程の山荘前のレストラン。
中はこんな感じです。
自分達は予約制のコース料理では無く、席だけ予約のパターンだったので、好きな食べ物を選べます。
美味しそうなカレーとスパゲティーがありました。
両方食べたくなっちゃったので、カレーとスパゲッティーを一つづつ、それとピザを単品で注文。
泊まりじゃないと飲めない缶ビールも1本づつ注文して、二人で料理をシェアして食べることに。

缶ビールはすぐになくなっちゃったのでもう1本づつ追加(笑)
あっという間に出されたカレーとスパゲッティーとピザを完食、楽しみだった食事時間は終わっちゃいました。

因みに、コース料理(お一人様8,000円ナリ)を選ぶこともできます。
メニューはこんな感じ。
日没近くなって、自分は尾瀬沼湖畔に写真を撮りに行きました。
時間が経過していく共に、景色も刻々と変わり、静かな湖面に映る燧ケ岳がとても綺麗で、ずうっと見ていても飽きません。
ちょっと枚数が多いですが時間の経過とともに変わりゆく燧ケ岳の様子をご覧ください。

こんな感じで、暮れ行く燧ケ岳と尾瀬沼の取り合わせ。
これは是非、現地で実際に見て頂きたいと思います。
陽も沈んですっかり夜になり、あたりがシーンと静まりかえって夜が更けていきます。
部屋で特にすることもなく、ゴロゴロして暇を持て余す・・・というのも、これはこれで贅沢なひと時。
消灯時間は午後9時。
満点の星空が見たくて、消灯時間を過ぎてから外に出て夜空を見上げていましたが、こちらは残念な事に湖畔故にガスってしまって、満点の星空を見ることは出来ず、諦めて午後10時少し前に部屋へ戻りました。
(翌朝、支配人様から「昨夜は午後10時頃に数分だけガスが晴れて夜空が見られたんですけどね」と聞いて、もう少し粘ってたら見られたのに、と非常に悔やまれました)
部屋へ戻るとカミさんは既に大イビキで爆睡中!
こりゃ五月蠅くて寝られないぞ?!と思いましたが、自分も朝が早かったのと、昼間の疲れでいつの間にか眠ってしまったのでした。
(つづく)