ロケットは飛ばない

明日12時のロケットは飛ばない。JAXAの技術者がお粗末だからというのではない。逆だ。実に優秀な人たちだ。僕の高校の同級生もいたが天才だ。

高1の一学期で数Ⅲを仕上げていた。最高の工学部に行ったが本人はあまり気にしてない。ましてや名声や称賛を気にするはずもなく淡々と仕事をこなした。

僕も数学は自信があったが彼と話すと5分も持たなかった。頭がついて行かないのだ。まさに双葉より芳し。

そんなやつが宇宙工学に行った。日本の誇りなんだが当人たちはそんなこと突き抜けている。最高のエンジンを作るのに命懸けだ。ちなみにバカは原子力へ。

頑張らなくても天才はすごいのにガンバル天才なんて僕は恐ろしいよ。

H2Aは日本的エンジンの結晶だ。成功率98％。しかし、100回踏んで98回止まるブレーキの車に乗るかい。

僕がわかる範囲はごく一部だが、H3は原理原則に戻った簡単なエンジンで素晴らしいと思う。

しかし、飛んでほしいと飛ぶは違うのよ。



本流から大きく外れた奴らが妙にプライドが高い。国立の工学部だと自慢して嫌味たらたらがいる。鼻にかけ、何十年たっても大学の話をやめない。ところが、たいてい地方だ。そんなばかはJAXAにはいない。

問題はトップなのよ。幹部は社用ジェット機で飛び回っている。そんなもの必要ない。2500億の予算の中には無駄が多い。

DOCOMOの社長が横滑りでトップに座る。　ただの天下り税金泥棒だ。

いかに天才たちでもだんだん組織が見えてくると不愉快なはず。これは微妙に研究に影響する。3月の失敗も言い逃れに終始する。

こんなふう、
「ロケットの燃焼に不都合が生じたが破壊指令は成功した。」

完璧な役人だね。

今回も、「6月30日は天候不順のため7月1日に延期する」という。素人だましのつもりだろう。

梅雨末期の荒れた天候を6月28日時点で一日延期を決めた。ぼーっと読んじゃいかんよ。明日の天気すら予想しづらいこの時期に4日先は天候不順で5日先は安定した天気だと気象庁ですらわからないことを平然と言う。

隠しているんだよ。不具合を。現場はやってらんないってならんのかい。