2011年05月26日
BIG TERRIBLE TROUBLE
つい先日、コンデンサーの件で「もともと付いてないんだし、なくても大丈夫か~」なんて
言ってたらその重要性を素晴らしくダイレクトな方法で教えて頂きました。
さて昨日、休みを利用して6月までの高速無料化を惜しみつつ札幌まで走りました。
9時に仕事が終わり、飯と風呂を済ませてすぐに出発。
途中PAで軽く寝て、朝の7時前には札幌に到着しました。
かつて鬼クラがあったとの情報を確認するため札幌青少年科学館へ向かうべく
大通り公園(テレビ塔がある場所)から国道12号線へ乗ろうとしたその時でした。
信号が青に変わったので発進すると激しい振動が・・・そして「パン!」という炸裂音!!
赤いチェックランプが2つ点灯しエンジンストップ、続いてデフロスターから物凄い量の白煙が!!
「やばいやばいやばい!!」
往来の激しい朝の札幌のど真ん中、とにかく交差点を越えなければとの一念で祈るように
セルを廻し長いクランキングで始動、どうにか交差点を抜けて路肩に滑り込みました。
目の前は白煙がもうもうと立ち込め、焼けた匂いでひどく咽ました。
とにかくキーをオフにしてボンネットを開きました。
「車輌火災」という恐怖が全身を締め付けます・・・
車外にでてまずボンネットの放熱ダクトが吹き飛んで引っくり返っているのに驚きました。
もともと固定されておらず、4本のピンで差し込まれているだけとはいえそれなりの重さのパーツ
が吹っ飛ぶということは相当な風圧だったと容易に想像できます。
ボンネットを開けると焦げ臭さが鼻を衝きます。
検討はついていましたが、予想通りハンダで補修してもらったコンデンサーが原因でした。
300㎞ほどの走行には耐えましたが、振動でついにハンダが剥がれてしまったようです。
それがどこかに接触してスパークしたものと思います(おそらくですが)
コンデンサーのコードは完全に切れて銅線が剥き出しになり被膜は炭になっていました。
触るとパラパラと焼きすぎた魚のように崩れ落ちていきました。
そこと接触してセミトラの赤いコードも一部で被膜が破損し銅線が覗いていました。
コンデンサーのコードの最も近くにあったコードも水ぶくれのようになっています。
とりあえずは火がでてないことに一安心しましたが、自走不能だろうと思い暗澹たる気分でした。
まずは交通量も多いのでトランクから三角停止表示板を取り出し後方に設置しました。
しばらく絶望的な気分でいろいろ思案していましたが、搬送車で5~6万コースだろうなと思いました。
たまたま停止したのがマツダのディーラーの目の前でしたが、遠巻きにこちらを指を指して
話しながらもさすがに声を掛けては来ませんでした。
コンデンサーなんて今のディーラーに置いてないだろうし、そもそもイグニッションコイルの
1次/2次コイルも焼き付いている可能性が高い・・・と思うとやはり打つ手なし・・・
その時、出発直前に父親から適合車種不明の新品コンデンサーを貰っていたのを思い出しました。
そもそもグロリアに付いている物が純正でないので容量などが不明なため、交換せずに
とりあえず工具箱に放り込んでいたものでした。
これに交換すればあるいは・・・??
しかしイグニッションコイルやその他の部分が死んでいれば??
いろいろ考えが巡りましたが、どうせだしダメ元でやってみようと決めました。
まずはキーをオンにしてライト・ウィンカー・ワイパー・ホーンなどの電装系を確認。
あれだけの白煙を吹きながらヒューズも切れておらず、すべて正常に作動しました。
あとからわかりましたが、デフロスターから噴き出した白煙はエンジンルームで発生したものが
「外気導入」「デフロスター」「ファン1段」の状態の空調装置で室内に導かれたもので
インパネ内部が焼損したものではありませんでした。
まずは焼けたコンデンサーとコード端子を取り外します。
よく「旧車は目立つから恥ずかしいなぁ~」なんて言う人がいますが一般人は気にも留めません。
マニアが反応するだけです。
しかし止まっていると目立ちます。嫌でも
繁華街のど真ん中でボンネット開けてクルマの下に体つっこんでる奴がいたらそりゃ目立ちます。
でももう慣れたんで気になりませんが。
さてさっそく問題が!
もともとのコンデンサーはU字の平たい端子なのですが、新品の方はギボシ端子です。
どうするか考え、ニッパーで開いて内側をカットしてコの字に成型しました。
コンデンサー本体の方もステー形状が違いそのままでは取り付けられないのでプライヤーで
こじ開けて付くように加工しました。
剥き出しになったセミトラ配線は黒テープでとりあえず巻いて応急処置を施しました。
とりあえず新品のコンデンサーの取り付けには成功しました。
果たして生き返るか??それともやっぱり搬送コースか??
祈る様な気持ちでキーをオンにします。
「天の神 地の神 火の神様やれることは全部やったあとは宜しくお願いします!」
御神酒があればヘッドにかけてる気分です。
短いクランキングでG7はスっと息を吹き返しました。
しかしまだ安心など出来ません。
アイドリングで安定するのはもちろん、走行によって負荷がかかった場合でも問題ないか??
しばらくアイドリングで様子見しつつ、なんとか行けそうだと判断しました。
なんかいろんなモノで胸がいっぱいです(笑)
工具や停止板を片付け、室内の煙を排出するために開けていた窓を閉めました。
その後は驚くほど普通に走ってくれて、結局トラブルは完全にこれっきりでした。
コンデンサーはイグニッションコイルを守るためのヒューズ的な機能を持っているのでしょうか?
帰りも高速でしたが(念のため80㎞を維持)まったく不調はありませんでした。
どうしても追い越ししなければならない時もいつもの俊足を発揮してくれました。
車が白煙を吹いたのは以前にもあって、ワーゲンでハザードを炊いているとウィンカーリレーが
焼けて溶けたことがありました。
どうもワーゲンはそこが弱いらしく、複数の部品取り車を漁ったもののすべて取り外されていました。
今までで最悪のトラブル(状態や場所的に)でしたが、たまたま持ってたコンデンサーに
救われました。
まさに天佑神助です、乾坤一擲の交換作業でしたが巧くいって本当に良かったです。
とりとめのない長文になってしまいましたが、無事に自走で帰ってこれて良かったです。
善き相棒であるグロリアには助けてもらってばかりです。
ブログ一覧 |
S4系グロリア(2代目) | クルマ
Posted at
2011/05/26 19:57:03
タグ
今、あなたにおすすめ