第4章 プリンスのあゆみ・・・④・・・(1970~2012)
※本項は
第3章 プリンスのあゆみ・・・③・・・(1960~1969)の続編となります。
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・・・1970年・・・
▲1月28日 日本自動変速機(株)設立。
■2月11日 人工衛星おおすみ打ち上げ成功。
東京大学宇宙航空研究所の開発した、日本初となる人工衛星おおすみが、
プリンス宇宙航空事業部の開発したL(ラムダ)-4Sロケット5号機により打ち上げられた。
この成功により、日本は世界で4番目の人工衛星打ち上げに成功した国となった。
■3月14日~9月13日 大阪府吹田市の千里丘陵で日本万国博覧会(EXPO’70)が開催される。
アジア初開となる万国博覧会にして、史上最大規模(当時)を誇った。
万博の国賓送迎用として、外務省に2台のプリンス・ロイヤル(S390P-1型)が納入される。
▲5月26日 東京牛込柳町で鉛公害発生。
■6月 日産自動車はプロトタイプ・レーシングカーの開発中止を決定。
日本グランプリからの撤退とプロトタイプ・レーシングカーの開発中止の理由は
公害・安全対策に注力する為であった。
▲6月12日
’70日本グランプリ中止。
■6月22日 スカイライン2000GTにニッサン・フルオートマチック搭載車を追加。
▲7月18 東京都 杉並で光化学スモッグ発生。
■9月21日
チェリー(E10)発表。
■10月
グロリア(S60型/A30型)を一部改良、
GLを追加。
■10月 スカイラインを一部改良。
スカイライン1800と2000GTに2ドア・ハードトップを追加。
スカイライン・ハードトップ1800(KPC10型)
スカイライン・ハードトップ2000GT(KGC10型)
スカイライン・ハードトップ2000GT-R(KPGC10型)
■10月
マイラー消滅
日産はニッサン・ジュニアを全面刷新、これに統合する形で
プリンス・マイラー(T440型)を廃止した。
▲11月18日 日米政府ESV(安全実験車)開発の為の覚書に調印。
・・・1971年・・・
■2月23日 グロリア(230型)発売。
■9月
クリッパー(T65/66系型)を一部改良、デラックス車追加。
■9月 スカイラインを一部改良。
スカイライン2000GT-X(KGC10TK)追加。
■9月16日
チェリークーペ(KE10)発売。
・・・1972年・・・
■3月 スカイライン2000GT-X4ドア・セダン(GC10TK)発売。
■4月4日 ローレル(C130)発売。
■5月 スカイライン2000GT-Xに5速ミッションを設定。
■9月20日 スカイライン(C110)発売。
▲12月 昭和48年度排出ガス規制基準 告示。
・・・1973年・・・
■1月 スカイライン・ハードトップ2000GT-R(KPGC110型)発表。
■1月
クリッパーを一部改良
(T40型)。
■1月 村山工場に衝突実験場及び安全実験棟を新設。
■3月9日
チェリークーペ1200X1-R発売。
■5月(6月?)
ライトコーチを一部改良
(GHW T40型)。
●10月17日 第一次オイルショック発生。
・・・1974年・・・
■9月26日 チェリーF10発売。
・・・1975年・・・
▲2月1日 ガソリン無鉛化実施。
■ 村山工場に於いて、ニッサン・フォークリフトの生産を開始。
・・・1976年・・・
■1月20日 ホーマー(F720型)発売。
■3月
ライトコーチ消滅。
■5月
クリッパー(C340型)発売、日産・キャブオールの兄弟車に。
■5月10日 53年排ガス規制に対応するNAPS-Zシステム開発。
▲12月18日 昭和53年度排出ガス規制基準 告示。
・・・1977年・・・
■1月6日 ローレル発売。
■8月8日 スカイライン・ジャパン発売。
■5月29日 パルサー(N10型)発売。
●10月27日 第二次オイルショック発生。
・・・1978年・・・
■ 外務省に納入された2台のプリンス・ロイヤル(S390P-1型)の内、1台が宮内庁に移管される。
・・・1980年・・・
■11月~翌1981年3月 プリンス・ロイヤル(S390P-1型)の1台が轜車に改装される。
轜車・・・寝台車、霊柩車を意味する。
・・・1981年・・・
■12月10日
クリッパー消滅。
・・・1982年・・・
■2月
ホーマー消滅。
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・・・1993年・・・
■10月 日産テクシス発足。
ウォータージェット織機の開発・製造を担当する繊維機械事業部が、日産テクシスとして子会社化。
・・・1997年・・・
■5月 ホーミー・エルグランド発売。
・・・1998年・・・
■1月 日産ドライビングパークがオープン。
村山工場の旧テストコースの一部を改修し、運転講習施設「日産ドライビングパーク」を開設。
・・・1999年・・・
■1月6日 豊田自動織機製作所と日産自動車は、日産テクシスの営業譲渡について基本合意。
日産自動車は、繊維機械事業部である完全子会社の日産テクシスを
豊田自動織機に譲渡することで合意。
ウォータージェット織機事業はトヨタに吸収され、1954年以来のプリンス自動織機の歴史は終焉した。
■6月
ホーミー消滅。
■8月30日 ホーミー・エルグランド消滅。
■10月 日産リバイバル・プランにより村山工場の閉鎖が決定される。
■11月22日 村山工場の閉鎖に伴い、同工場内に併設された日産ドライビングパークの閉鎖が決定。
・・・2000年・・・
■7月1日 日産自動車は宇宙航空事業部を石川島播磨重工業に譲渡。
日産が外資傘下となったことを受け、政府は国策に深く関わる宇宙航空事業部を分離独立。
石川島播磨重工業傘下のアイ・エイチ・アイ・エアロスペースとして再出発。
・・・2001年・・・
■3月 村山工場は車輌生産を中止、部品製造のみ継続する。
・・・2003年・・・
■10月6日 日産・クリッパー(バン・・・U71V型/トラック・・・U71T型)発売。
・・・2004年・・・
■2月 日産自動車は宮内庁に対し、プリンス・ロイヤル(S390P-1型)の運行停止を要請。
宮内庁は老朽化に伴いプリンス・ロイヤルの更新を打診したが、日産は技術力の不足等から
この要請を辞退、代わってトヨタ自動車が新御料車の開発を担当することになった。
■ 村山工場が完全閉鎖、42年間の歴史に幕を閉じた。
・・・2005年・・・
■3月 プリンスの丘公園に記念碑が建立される。
村山工場跡地に造成されたプリンスの丘公園に
「スカイラインGT-R(PGC10)発祥の地」と記された記念碑が建立される。
■8月 新御料車としてトヨタ センチュリー・ロイヤルの採用を決定。
・・・2006年・・・
■7月7日 新御料車センチュリー・ロイヤル1号車納入。
■7月12日 宮内庁管理部は新御料車の導入を公表。
宮内庁はプリンス・ロイヤルの老朽化に伴い、これを退役させると共に
新御料車トヨタ センチュリー・ロイヤルを導入、随時更新することを公表。
■9月28日 新御料車センチュリー・ロイヤルが初めて公務に供される(臨時国会開会式臨席の為)。
・・・2007年・・・
■6月14日 日産・クリッパーリオ発売。
・・・2011年・・・
■12月 クリッパーリオ生産中止。
・・・2012年・・・
■1月25日 在庫の完売によりクリッパーリオ販売終了。
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(完)
※逐次更新予定