まとめ記事(コンテンツ)

2013/10/17

これは、もう「かっとび」だ。

今回の気になるクルマは、1984年に登場したトヨタ・スターレット(EP71型)を取り上げます。

FRならではの走りの良さが定評だった従来型のKP61から大転換し、新たにFFのベーシックカーとして生まれ変わったスターレット。

さすがに天下のトヨタのベーシックコンパクトということもあり、世代を超えて親しみを感じる方も多いと思いますが、早いものでEP71は来年でデビュー30周年。既に懐かしさすら覚えるクルマになりました。





従来の走りのイメージを引き継ぎ、「かっとび」というキャッチコピーも有名で、クルマ好きの中では通称「かっとびスターレット」という呼び方をしていましたね。

初期モデルでは、2E-ELU型1.3L12バルブEFIエンジンを搭載したSiリミテッドをメインにスポーティなイメージをアピール。



「12VALVE EFI」のサイドストライプもまぶしい銀黒ツートンのスターレットは街中でも良く見かけるクルマでした。

モデル途中では、かっとびの本命とも言える「辛口ターボ」が追加されます。



白いボディに同色のホイール、イエローバルブのヘッドライトに「turbo」のデカールをまとったそのスタイルは、まさにボーイズレーサーの王道を行くものでしたね。



エンジンは前述のEFIエンジンをターボとインタークーラーで武装した2E-TELU型。
最高出力は110psに達し、ただでさえライトウェイトなスターレットにかなり刺激的な走りを与えてくれました。



このエンジンには「2モードターボ」という、過給圧を2段階に調整できるシステムが装備されていたのもポイント。
あまりの過激ぶりを抑えるためとの噂もありましたが、この後3世代にわたりスタタボに装備されることになるものでした。



インテリアもこの時代の例に漏れず、ドアトリムまでシート地と同じ柄でコーディネートされたものとなります。



オプションでミュージックに合わせて身体にビンビンと振動が伝わる「ボディソニック」という珍装備もありました。



こちらも途中から追加された「甘口キャンバストップ」(笑)



トヨタ車のキャンバストップは後端にデフレクターが付いていて、フルオープン時の見栄えがいいのが特徴でしたね。





ここからはラインナップを順に見ていきます。

ターボ車



メインのターボSの他に、ターボRという競技用ベースグレードがありました。
因みにターボRでもサンルーフやボディソニックが選べます(笑)

NA EFI車



こちらにも廉価版のRiというグレードが存在。
余談ながら、昔実家に親父が足代わりに使っていたRiが一時期ありまして、ターボは要らないと思えるくらい良く走るクルマでしたね。

ノーマルモデル



女性向け仕様である「リセ」は、KP61に引き続き設定されます。



売れ筋のソレイユ系は街中で一番良く見かけるグレードでした。
最廉価グレードとなるDXには、3ドアの4MT車をベースにした低燃費スペシャル「パーシャルリーンシステム付車」が設定されていました。
ベースモデルに比べて燃費向上のためかなりの装備が削減され、カタログでも諸元表のみで写真はなし。
実質「スタンダード」というべきグレードですね。



従来は専用ボディだったバンは、今回からハッチバックと共用に。
当時はディーゼル車を良く見かけました。



販売チャンネルもトヨタオート店からネッツ店に変わり、後継のヴィッツが登場してはや10数年。
スターレットもいつの間にか遠い昔のクルマになってしまいました。



看板にもあるように、チェイサー、スプリンター、スターレット…残念ながらどれも過去帳入りしてしまいました。

エコカー全盛の現代においてはなかなか厳しいかもしれませんが、乗ってワクワクするようなコンパクトカーというのが本当に少なくなりましたね。



ボディもペラペラで出来立てのFFはドアンダーだったけど、それをねじ伏せて走る快感はスターレットならではのもの。
私も10年ほど前にEP71に乗り、そう感じました。



下駄がわりの遊びグルマとして、こういう選択も面白いんじゃないかと思う今日この頃です♪
Posted at 2013/10/17 01:36:05

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

みんカラ+新登場

リンレイ
リンレイ

カーグッズ

ニュース