まとめ記事(コンテンツ)

2014/07/12

WRCで鍛える走りのバランス。

セダン特集第2回に登場するのは、エボリューションの活躍でも記憶に残る、三菱・ランサー(CB/CD型系)のノーマルモデルです。



1991年にフルモデルチェンジを受けた4代目ランサーは、先代の5ドアHBセダンから一転、緩やかな曲線を描くボディをもつ、ボクシーな4ドアセダンとして生まれ変わりました。



室内は現代の目線で見れば広さたっぷりとまではいかないものの、このサイズのセダンとしては必要にして充分。



インパネもシンプルで奇をてらわないデザインでしたが、使いやすさが光ってましたね。




4G93型1.8Lターボを搭載する1800GSR。
最終型ではエボリューションと同形状の大型リヤスポイラーが与えられました。
エボに対して200cc、50ps近いアドバンテージがあるものの、それでも速さは充分。
走りの「GSR」の伝統に恥じない動力性能を持っていましたね。

搭載されるエンジンは全部でなんと9種類!
やはり一番目をひくのは「世界最小」のV6・1600ccの6A10型。
大衆車ランサーであたかも高級車ディアマンテに乗ったような感覚で、V6ならではの重厚感と滑らかな走りを楽しめる存在でした。




またミラージュサイボーグでお馴染みの4G92型1.6MIVECには可変排気量システムを組み合わせたMIVEC-MDというタイプも設定。
ホンダVTECと比較されることの多かったMIVECですが、官能的なVTECに対しシブいエキゾーストノートを発するMIVECもまた魅力あるものでした。

その他にも90年代流行したリーンバーンのMVVやディーゼルターボもあったのが三菱らしいポイント。

余談ながら私が通った自動車学校の教習車は、まさにこの「三菱教習車」(ベースはランサーながら、ランサー教習車という名前ではない)のディーゼルターボでした。
ヘタクソでもエンストしにくい低速トルクと、アクセルを踏み込めばモリモリあふれるパワーと黒煙(笑)
なかなか楽しいクルマでしたね。

90年代と言えばクルマから電化製品まで「ファジィ制御」というものがたくさんありましたが、ランサーにも例に漏れず、オートマに「ファジィシフト4A/T」を採用。



実際乗ってみてもどこがファジィなんだかよくわからないのは他と同じでしたが、94年にFTOから搭載が始まった「スポーツモード4A/T」へと進化していく布石となりました。

ここからはラインナップを見ていきます。




上級グレードのMXサルーンにはV6エンジンからディーゼルまで様々なバリエーションが。
中でもV6専用モデルとなる最上級グレードのロイヤルには、パワーシートや空気清浄機つきフルオートエアコン、植毛トリムなどが装備され、まさに小さな高級車。

スポーツ系のグレード。




MIVEC-MDは5MTのみの設定で受注生産。

ターボ車にはエボと同じく、装備を削減したモータースポーツベース仕様の「RS」があります。
このままで使われることはまずないですが、最廉価グレード「T」と同じビニール内装にはちょっと萌えますね(笑)

ボディカラーやシートバリエーションもこんなにたくさん!




どうしてもランエボの圧倒的な存在感に隠れがちなノーマルのランサーですが、三菱の基幹車種らしく、幅広いラインナップで様々な世代に愛され、バランスの取れた走りを満喫出来るセダンでした。

生産終了から19年が経過し、路上で見かける機会も少なくなってきましたが、自分は「ランサー」と言えば、この型をまず思い浮かべますね。

今や無駄に大きくなってしまったこのクラスのセダンの中で、手頃な大きさと多彩なパワーユニット、そしてラリーで磨かれた走り。

このランサーは、あの日の三菱らしさがあふれていた素敵なクルマでした。
Posted at 2014/07/12 13:36:10

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