まとめ記事(コンテンツ)

2015/02/10

WORLD SUPER SPECIALTIES

今回はトヨタのスペシャリティクーペ、セリカ(A60型)を取り上げます。








1981年に3代目へとモデルチェンジしたセリカは、先代までの丸みを帯びたスタイルから一転。




80年代らしいウェッジシェイプのスタイリッシュなフォルムに。



クーペとリフトバック(LB)という2つのボディを持つのは従来通り。
今回は触れませんが、LBには6気筒エンジンを搭載する上級モデル、XX(ダブルエックス)も設定されました。

因みに今回紹介するカタログは、1982年に年次改良が行われ、83年に後期型にマイナーチェンジするまでの前期型標準モデル。

さらに出元が定番のカローラ店ではなく、ランクルやダイナなどをメインに扱っていた「トヨタディーゼル店」というレアなものです。



XXや後期型「ブラックマスク」人気の陰に隠れ、セリカの中では比較的マイナーな存在ですが、興味深いポイントもたくさんあるモデルです。

リヤウインドウを立て、ルーフをスパッと切り落としたデザインが特徴的なクーペ。





スラントしたノーズには個性的な格納式のライズアップライトが備わり、後期のブラックマスクに対し、前期はその見た目から「ヒラメセリカ」の愛称で呼ばれることも多いですね。




LBの赤黒ツートンはXXのイメージが強いですが、今見ると標準モデルもなかなかかっこいいです。




82年には長年使われてきた2リッターDOHCの18R-GEUに代わり、日本初の1.8リッターツインカムターボ・3T-GTEU型を搭載するGT-Tが新たに登場しました。




160ps/21.0kgmというスペックは、当時としてはかなり刺激的。
1000ccも大きなエンジンを積むXX2800GTの5M-GEUでさえ170psしかなかったのですから、そのインパクトたるや相当なものでしたね。




一方、1.6リッターは初代から伝統の2T-GEUを継続採用。
但しこの前期型限りで2T-G搭載車は姿を消し、後期型ではAE86等でもお馴染みの4A-GEUにスイッチされます。

その他にも、従来型から継続された1.8LOHVの3T-EU型がSXに、同OHCの新開発1S-U型がST・SVに搭載されました。

インテリアも一気に近代化。





80年代前半トヨタ車の定番であるバーグラフ式エレクトロニック・ディスプレイメーターやサテライトスイッチ、8WAYアジャスタブルスポーツシートなど、スペシャリティカーのセリカらしいムードはたっぷり。


装備もエレクトロニクス化が進み、上級モデルと変わらないほどのものが奢られました。






クーペ/LBそれぞれのフルラインナップ。





2000GTの廃止で1600のみの設定となったGT-RALLYは、GTの装備を削減しリヤブレーキもドラムブレーキとすることで、コンペティションユースも視野に入れた硬派なセリカ。

唯一4速マニュアルの設定となる最廉価のSVは、現役当時でも出会うことはまずありませんでしたね。

この他にもクーペにはSVと同じ意匠に簡略化されながら、ツインカムターボエンジンをレギュレーション適合のためにボアアップした4T-GTEUを搭載する200台限定のホモロゲーションモデル、GT-TSがありました。

セリカといえば、やっぱりラリーのイメージがいつの時代もありますね。

今やセリカのポジションを86が担っていると言っても過言ではないですが、新生セリカの登場もぜひ期待したいものです。


Posted at 2015/02/11 10:57:15

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