いよいよ紅葉シーズンの到来である。
それはまた、オープンカーを一番楽しめる時期でもある。
秋らしい快晴のこの日、色づき始めたであろう紅葉を愉しむため、早朝に出発し、九頭竜湖へと向かった。

この時期、高速道路に乗るなんてもったいない。
長良川に沿って国道156号を北上。
郡上八幡を過ぎたあたりで徐々に葉が色づき始める。
それはまた、冬のスキーシーズン、雪深くなる地域とも重なる。
目指す九頭竜湖方面を見上げると、赤く染まった山から、朝霧が流れ落ちるのが見えた。

白鳥からは国道158号を福井方面へ。
ループ橋を回ったら、中部縦貫道の無料区間の近代的なトンネルを抜けることができるが、僕のオススメはあえて旧道の油坂峠だ。
1.5車線の荒れ気味の旧国道だが、スポーツカーには走り応えのあるカーブが連続する。

途中、落ち葉の美しい展望スポットにて車を停めて、しばし撮影タイム&談笑。
早朝こそ屋根を開けるのをためらうほどの寒さだが、暖房をONにすれば寒くは無い。
これくらい日が昇れば、その暖房さえ必要なし。

遠くに深く山々を望む。
目指す九頭竜湖はダム湖だが、地図で見ても途方もない山の中にある。
こうした山々を望むと、そのことをまたより一層実感する。

さて、そろそろまた出発しようか。

この木は桜だという。
旧道故冬の間この道は閉ざされる。
雪が溶け開通する頃には、桜のつぼみはかなり大きくなることだろう。

途中、道端にクルマを停めて楽器の練習に励むオジサンなんかもいて、バイパス開通後の旧道というのは、のどかなものだ。

紅葉は日の当たり方、川の流れによっても色づき方が全然違うのが面白い。
ここはまだ初秋だなぁ。

この日は宇宙まで抜けるような青い空であった。
色づいた木々との対比が面白い。

つづく。