まとめ記事(コンテンツ)

2020/04/16

武漢ウイルスが変えた世界の風景(15)

米国・トランプ政権がWHOへの拠出金を一時停止するのは当然だ

昨日、米国のトランプ首相がWHOへの拠出金の一時停止(期限付きの凍結?)に言及し、日本のメディアでも一斉に報じられました。

頭に来たのは、各メディアが一様に「新型コロナウイルスへの対応の遅れが指摘されるトランプ大統領が、非難の矛先を逸らす意図があるのかも」と伝えたことです。
米国内で、野党・民主党が大統領、与党への口撃材料としてそう指摘するのは解ります。それをストレートニュース(XXがXXと言っている)と伝えるのは結構ですが、そこが協調され過ぎてしまうと、事の本質が判り難くなってしまいます。

トランプ氏が、、、ではなく米国がWHOへの拠出金の停止(つまり制裁)を検討する理由は何か?それは妥当(当然)なのか否か、ここが本来の焦点です。

一旦、米国、そしてトランプ氏のことをちょっと横に置いて考えてみて下さい。

そもそも、米国のみならず世界中で、そしてこの日本でもですが、なんでこんなことになっているんでしょうか?

武漢ウイルスの蔓延で勤め先の仕事が減り、解雇された人が大勢居ます。
お仕事を失わないまでも、収入が激減して困っている人も大勢居ます。
売上が下がり倒産した会社、閉店したお店もたくさんあります。
そして今日、我々は自由に外出することもままならず、感染の恐怖と戦いながら不自由な生活を強いられています。

半年前、否3ヶ月前に自分が、会社が、日本の社会がこんな状況になっているなんて、貴方は想像していましたか?世の中に想像できていた人が居るでしょうか?

なんでこんなことになっているんでしょうか?

まさか「新型の、未知の疫病が発生したんだから仕方がない」と思っていませんか?

WHO(World Health Organization:世界保健機関)は、今回のようなパンデミックの防止が大きな役割のひとつです。しかし、、、

武漢ウイルスは2019年12月初旬に人への感染が生じた可能性が高いと言われていますが、、、

WHOは台湾が2019年12月末にWHOに対して送った「新型肺炎の発生」「人から人への感染の可能性」という警告文書を無視しました。

WHOは1月7日、「旅行や貿易の制限を実施するまでの必要はない」として、過剰な反応は控えるよう呼び掛けていました。

1月10日、WHOは全ての国々に「技術的指針」を送付しており、当時のエビデンスは「人から人への感染はない、または限定的」であることを示唆していた。

1月14日、WHOの新興感染症対策部門を率いるマリア・ファン・ケルクホーフェ(Maria Van Kerkhove)氏が記者会見で、確認された41人の患者に基づけば「限定的な人から人への感染が起きる可能性」があると指摘し、より広範囲で流行する恐れがあると述べました。

WHOは中国・武漢は1月23日に封鎖される前日の1月22日。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか、判断が難しいと緊急事態宣言の発令を延期

現実には1月23日まで都市封鎖が実施されなかったことで感染者が世界中に移動し、ウイルスが世界に広がったことが科学的に証明されつつあります

しかしWHOのテドロス事務局長は1月27日に北京を訪れ感染拡大防止のため中国当局がとっている「並外れた対策」を賞賛

そのたった3日後、WHOの緊急委員会は、1月31日未明(日本時間)、武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(*(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当すると発表。

結局、WHOのテドロス事務局長が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を「パンデミックとみなせる」と発表したのはは3月11日でした。

参考:発生からパンデミックまで、WHOの新型コロナ対応

一連の対応をこうして眺めて見て、どう思います?

WHOが事の重大性を早期に警戒し、中国共産党が速やかに武漢を検疫するなど感染が広がりを抑止する対策を速やかに実施していれば、世界的な流行には至らなかったのです。否、世界的な流行(パンデミック)が生じないようにするのがWHOの役割であり、責任である筈です。

WHOは仕事してないじゃん!

WHOの職員の給料の原資となる、分担金や拠出金を出しているのは加盟国であり、その金は各国の納税者が収めている税金です。

繰り返しになりますが、武漢ウイルスのパンデミックで仕事を失った人、会社が潰れた人、店を閉めた人、給料が減った人、大勢います。日本だけではなく世界中に、です。

そんな人たちは、引き続きWHO(の職員)に金を払いたいと思うでしょうか?

しかも、感染者数は世界で200万人を超え、死者数も13万人を超えています。とんでもないことになっています。トランプ大統領のお膝元の米国では、感染者数が64万人弱、死者数は2万8千人を超えています(4月16日現在)。大損害です。

WHOの今回の一連の対応が適切であったのか、落ち度が無かったのかを検証しなければ、今まで通りに拠出金を出し続けるなど有り得ない!と大統領が考えるのは、極めて全うだと思います。

当然、WHO、そして国連は懸念を表明したワケですが、ボクは彼らの主張の半分は認めるものの、半分は認められない。

残念ながら武漢ウイルスのパンデミックが既にここまで拡大してしまった現在に於いて、今直ぐWHOへの拠出金を止めてしまうことは、様々な人類全体への不利益が生じる可能性があります。

だから米国の主張はもっともながら、拠出金の停止は今少し猶予して頂きたいとWHOや国連が米国にお願いするのは妥当、だとは思います。

しかしWHOの過去の責任はしっかり検証されるべきだし、今後の役割についてもキッチリ果たして貰うことは大前提だと思います。

WHOの怠慢を、このまま見過ごすなんて絶対に出来ないでしょう。
Posted at 2020/04/16 14:02:11

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

みんカラ+新登場

リンレイ
リンレイ

カーグッズ

ニュース