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まとめ記事(コンテンツ)
kumayuさん
2025/05/01
【2025年春 遠征記その10】延長の1日は…
その9 からの続きです。
前回で締めとなるはずが、まさかの番外編です。
ここにきて、東海道新幹線が停電のため運転見合わせとは…
今回は定刻通りに乗り継いだとしても、最後は終電に近い列車になってしまう行程。復旧が1時間でも遅れたら、この日のうちに帰れなくなります。
乗っている岡山行き特急「南風」は土佐山田駅を定刻通りに発車、やがて高知平野に別れを告げて四国山地の山あいに分け入っていきます。
大歩危駅に停車する頃でもまだ明るさが残っていました。本来ならば吉野川が作り出す渓谷美をゆっくりと愛でているはずがそれどころではなくなり、運行情報やこの先の行程の情報収集で、スマホ画面からほとんど目が離せていません。
その頃には見合わせ区間も新大阪駅まで拡大、さらには上りの山陽新幹線も遅れが出ている状況…
幸いにも翌日は仕事、家事ともに何も予定は入っていません(これが大きいですね)。そして岡山市内に安く泊まれるビジホを見つけたので予約、自宅にもその旨を連絡して、この時点で日程の延長を決めました。
瀬戸大橋を渡るころには車窓は真っ暗。ちょうどその頃、新幹線の運転再開のニュースが流れました。思ったよりも早く復旧しましたが、自宅最寄り駅が新幹線駅ではないので、その日のうちに帰宅できるか微妙なことには変わりなく、それもあって早々に延長を決めた次第です。

19時41分、岡山駅のホームに滑り込みます。購入済だった新幹線特急券を払い戻すため、そのままみどりの窓口に直行。やはり、ダイヤ乱れの影響とGWが重なったせいか窓口もかなり混雑していて、完了まで待つこと1時間。さすがに少し疲れたので、後は夕食もそこそこに予約の宿に直行し、こうして岡山の夜は早々に更けていきました。
翌、5月1日、早めに就寝したせいか気持ちよく目が覚めます。割安でしたが寝心地が良い宿で、無理して戻ろうとしなくてよかったです。
このままゆっくり帰路についてもいいのですが、天気もいいし、折角ならどこか立ち寄りたい…

ということでチェックアウトして駅へ。
構内の荷物預かり所に荷物を預け、通しの乗車券は使わず、別にSuicaを使って山陽線下りホームへ。

そう、向かったのは倉敷駅です。
美観地区で有名な倉敷は、岡山から列車で17分ほど。少し前から、また久しぶりに立ち寄りたいなあ、と思っていたこともあり、ならば今回の機会を利用して…と立ち寄ることにしました。
倉敷に立ち寄るのは4年半ぶり。
まずは朝食、ということで倉敷発祥の「倉敷うどん」のお店に。

冷やしぶっかけうどんを平らげます。

駅から美観地区までは幾通りかのルートがありますが、今回はセンター街アーケードを経由。

さらに、少し方向は違いますが、昔ながらの商店が並ぶ鶴形商店街を経由します。
倉敷市街の真ん中に位置する標高40mほどの鶴形山のトンネルを抜けると、目の前が美観地区でした。

まだ、観光客も少な目です。

店先に飾られた備前焼の陶器。
ここ数年で興味が出てきたのは、このような陶磁器。ギャラリーやお店に並ぶ陶器を見るのが好きで、ついついそのまま見入ってしまいます。

もうひとつ、立ち寄りたかったのが「倉紡記念館」。
美観地区内の一大スポット「アイビースクエア」に位置する博物館で。以前にも訪れたことがありますが、近代化産業遺産は何回みても良いので再訪です。
操業からしばらくの間、実際に使用されていたかつての機械設備や帳簿類、創業当時の会議資料などの展示や、現在までの時代ごとの解説も詳しく、近代日本の企業発展の歴史がわかりやすく紹介されていて、何回来ても熱心に見学してしまいます。
特に会計帳簿類は、今ではシステムで一瞬に出せる数字や記載項目なども、昔は算盤で計算し、丹念にペン書きで記入していたりしているのを見て、それがとても興味深い!私が社会人になったころは、まだまだ帳簿手書きも残っていたこともあって、懐かしさもあります。


再びアイビースクエア内を散策。
もともとが工場だったこともあって、煉瓦造りの外観だけでなく、建物の構造など当時の名残が色濃く残っています。これらの建物はもちろん、重要文化財に指定されています。

美観地区に。
鯉が泳ぎ、川舟が行く倉敷川河畔から…



白壁続く家並みを巡ります。
私もこれまで、あちこちの街並みを少しは訪れているつもりですが、その中でもこれだけ広範囲に江戸~戦前の家並みが残っている倉敷の美観地区は凄いと思ってしまいます。広いだけでなく密集度も高くて、観光地化されるのは当然ですが、しかしあまりそれを感じさせない、というのが不思議。当然のことながら観光客向けのお店は多いのですが、家並みにごく自然に合わせていて、全体の統一感が失われていないのかもしれません。
美観地区を辞し、「えびす通り」のアーケード街を通って駅まで戻ります。人通りも多く、どのお店も賑わっていますが、その中で1軒のお肉屋さんに行列が。
お店の名前は「肉のいろは」。コロッケも有名なお店だそうです。
コロッケ1個のお値段はなんと40円…ということで早速購入、揚げたて熱々のコロッケを店の前の椅子でいただきます。

中身のじゃがいも、その食感が凄い…丹念にすり潰してペースト状になったジャガイモがトロトロで…味付けの塩梅もちょうどよく、このお値段で買えるコロッケとは思えないほど、旨味が感じられます。
美味しくて安い地元グルメに大満足でした。

他にも美味しそうな飲食店が並ぶ「えびす通り」商店街を歩き…

倉敷駅に戻りました。
時刻はお昼少し前。後はゆっくりと帰路につくだけです。
ここからは一旦岡山駅に戻り、預けていた荷物を引き取った後は、新幹線で姫路まで。ひさしぶりの「えきそば」で昼食ののち、今度は新快速で一路米原まで、という在来線ルートで帰ることにしました。それでも、夕刻には帰宅できます。

岡山駅で姫路停車の「さくら」を待ちます。
最近の遠征では最長となった3泊4日の旅、訪れた場所だけでなく、その行程も含めて、色々な光景を楽しく思い返すことができます。
姫路から乗った新快速列車は比較的空いています。4日間、あちこちと動いた割には、意外と疲れを感じません。どこか清々しさを感じる帰路となりました。
ということで、遠征記も最長となってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
前回で締めとなるはずが、まさかの番外編です。
ここにきて、東海道新幹線が停電のため運転見合わせとは…
今回は定刻通りに乗り継いだとしても、最後は終電に近い列車になってしまう行程。復旧が1時間でも遅れたら、この日のうちに帰れなくなります。
乗っている岡山行き特急「南風」は土佐山田駅を定刻通りに発車、やがて高知平野に別れを告げて四国山地の山あいに分け入っていきます。
大歩危駅に停車する頃でもまだ明るさが残っていました。本来ならば吉野川が作り出す渓谷美をゆっくりと愛でているはずがそれどころではなくなり、運行情報やこの先の行程の情報収集で、スマホ画面からほとんど目が離せていません。
その頃には見合わせ区間も新大阪駅まで拡大、さらには上りの山陽新幹線も遅れが出ている状況…
幸いにも翌日は仕事、家事ともに何も予定は入っていません(これが大きいですね)。そして岡山市内に安く泊まれるビジホを見つけたので予約、自宅にもその旨を連絡して、この時点で日程の延長を決めました。
瀬戸大橋を渡るころには車窓は真っ暗。ちょうどその頃、新幹線の運転再開のニュースが流れました。思ったよりも早く復旧しましたが、自宅最寄り駅が新幹線駅ではないので、その日のうちに帰宅できるか微妙なことには変わりなく、それもあって早々に延長を決めた次第です。

19時41分、岡山駅のホームに滑り込みます。購入済だった新幹線特急券を払い戻すため、そのままみどりの窓口に直行。やはり、ダイヤ乱れの影響とGWが重なったせいか窓口もかなり混雑していて、完了まで待つこと1時間。さすがに少し疲れたので、後は夕食もそこそこに予約の宿に直行し、こうして岡山の夜は早々に更けていきました。
翌、5月1日、早めに就寝したせいか気持ちよく目が覚めます。割安でしたが寝心地が良い宿で、無理して戻ろうとしなくてよかったです。
このままゆっくり帰路についてもいいのですが、天気もいいし、折角ならどこか立ち寄りたい…

ということでチェックアウトして駅へ。
構内の荷物預かり所に荷物を預け、通しの乗車券は使わず、別にSuicaを使って山陽線下りホームへ。

そう、向かったのは倉敷駅です。
美観地区で有名な倉敷は、岡山から列車で17分ほど。少し前から、また久しぶりに立ち寄りたいなあ、と思っていたこともあり、ならば今回の機会を利用して…と立ち寄ることにしました。
倉敷に立ち寄るのは4年半ぶり。
まずは朝食、ということで倉敷発祥の「倉敷うどん」のお店に。

冷やしぶっかけうどんを平らげます。

駅から美観地区までは幾通りかのルートがありますが、今回はセンター街アーケードを経由。

さらに、少し方向は違いますが、昔ながらの商店が並ぶ鶴形商店街を経由します。
倉敷市街の真ん中に位置する標高40mほどの鶴形山のトンネルを抜けると、目の前が美観地区でした。

まだ、観光客も少な目です。

店先に飾られた備前焼の陶器。
ここ数年で興味が出てきたのは、このような陶磁器。ギャラリーやお店に並ぶ陶器を見るのが好きで、ついついそのまま見入ってしまいます。

もうひとつ、立ち寄りたかったのが「倉紡記念館」。
美観地区内の一大スポット「アイビースクエア」に位置する博物館で。以前にも訪れたことがありますが、近代化産業遺産は何回みても良いので再訪です。
操業からしばらくの間、実際に使用されていたかつての機械設備や帳簿類、創業当時の会議資料などの展示や、現在までの時代ごとの解説も詳しく、近代日本の企業発展の歴史がわかりやすく紹介されていて、何回来ても熱心に見学してしまいます。
特に会計帳簿類は、今ではシステムで一瞬に出せる数字や記載項目なども、昔は算盤で計算し、丹念にペン書きで記入していたりしているのを見て、それがとても興味深い!私が社会人になったころは、まだまだ帳簿手書きも残っていたこともあって、懐かしさもあります。


再びアイビースクエア内を散策。
もともとが工場だったこともあって、煉瓦造りの外観だけでなく、建物の構造など当時の名残が色濃く残っています。これらの建物はもちろん、重要文化財に指定されています。

美観地区に。
鯉が泳ぎ、川舟が行く倉敷川河畔から…



白壁続く家並みを巡ります。
私もこれまで、あちこちの街並みを少しは訪れているつもりですが、その中でもこれだけ広範囲に江戸~戦前の家並みが残っている倉敷の美観地区は凄いと思ってしまいます。広いだけでなく密集度も高くて、観光地化されるのは当然ですが、しかしあまりそれを感じさせない、というのが不思議。当然のことながら観光客向けのお店は多いのですが、家並みにごく自然に合わせていて、全体の統一感が失われていないのかもしれません。
美観地区を辞し、「えびす通り」のアーケード街を通って駅まで戻ります。人通りも多く、どのお店も賑わっていますが、その中で1軒のお肉屋さんに行列が。
お店の名前は「肉のいろは」。コロッケも有名なお店だそうです。
コロッケ1個のお値段はなんと40円…ということで早速購入、揚げたて熱々のコロッケを店の前の椅子でいただきます。

中身のじゃがいも、その食感が凄い…丹念にすり潰してペースト状になったジャガイモがトロトロで…味付けの塩梅もちょうどよく、このお値段で買えるコロッケとは思えないほど、旨味が感じられます。
美味しくて安い地元グルメに大満足でした。

他にも美味しそうな飲食店が並ぶ「えびす通り」商店街を歩き…

倉敷駅に戻りました。
時刻はお昼少し前。後はゆっくりと帰路につくだけです。
ここからは一旦岡山駅に戻り、預けていた荷物を引き取った後は、新幹線で姫路まで。ひさしぶりの「えきそば」で昼食ののち、今度は新快速で一路米原まで、という在来線ルートで帰ることにしました。それでも、夕刻には帰宅できます。

岡山駅で姫路停車の「さくら」を待ちます。
最近の遠征では最長となった3泊4日の旅、訪れた場所だけでなく、その行程も含めて、色々な光景を楽しく思い返すことができます。
姫路から乗った新快速列車は比較的空いています。4日間、あちこちと動いた割には、意外と疲れを感じません。どこか清々しさを感じる帰路となりました。
ということで、遠征記も最長となってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2025/05/18 19:39:58
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