- 車・自動車SNSみんカラ
- まとめ
- その他
- 街歩きの記録『四国地方編』
- 【2022年春 遠征記その2】四国鉄道紀行(短縮版) その2
まとめ記事(コンテンツ)
kumayuさん
2022/05/01
【2022年春 遠征記その2】四国鉄道紀行(短縮版) その2
その1 からの続きです。
4月30日、19時23分、徳島駅に到着。
この日の宿泊地です。
徳島を訪れるのは、この時の街歩き以来。この時は日帰りでしたから、宿泊となると学生時代に旅行で訪れて以来、34年ぶりです。

夜の徳島駅。(夕飯後の散策中に撮ったものです)
まずは宿にチェックイン。その後、夕飯をいただきにふたたび街へ。
以前にも書きましたが、学生時代に泊まったときは、たまたま入ったラーメン店で食べた餃子がとても美味しかったことが、いまだに記憶に残っています。当時のお店の名前や場所まで覚えているわけではないので、今回は、まずは駅近くや駅の中の商業施設で良さげなお店を探しました。
時刻は20時過ぎ、お酒のあるお店はまだまだこれから、という体で賑わっています。
その中で入ったのは、やはり中華料理のお店。カウンターが空いていたので、一番端にちょこん、と落ち着きます。
まずは、徳島ラーメンとビールで、ひとり乾杯!

本来、ラーメンはお酒の後の締めのはずですが、やはりご当地ラーメンならば、最初に。
豚骨醤油のスープと、徳島ラーメンならではの、チャーシューではなくスープがよく染み込んだ具材の豚肉が実はビールによく合うのです。
そして、もう一つの大きな特徴である生卵がまた、濃厚な味をそこねる事なく、上手くまろやかにしてくれます。

次にいただいたのは、個人的に徳島といえば!の焼き餃子。
もちろん昔いただいたものとは違いますが、こちらの餃子、徳島名産のすだちの入ったタレを泡立てて、それに餃子を付けていただくもの。
フワッとしたタレがカリッとした餃子によく合って、ビールが進む進む…やはり、徳島に来たなら餃子を食べねば!!

締めは、地元「阿波尾鶏」の唐揚げ。唐揚げにはハイボール、それも「すだちのハイボール」。
ジューシー柔らかな唐揚げと、すだちの酸味が活きているハイボールの組み合わせは最高です。

お腹は満足、気持ち良い酔いの中、夜の街を散策します。

駅前から駅前通り。ヤシの葉が揺れる通りを南西へ。

新町川と新町橋。川面に映る街の明かりがずっと続いています。

通りの先には阿波踊り会館、その先にある徳島市のシンボル、眉山が夜は黒く聳えます。標高290mと決して高い山ではありませんが、ここから見るとまさに聳える、と言った表現が相応しいくらい存在感があります。展望台でしょうか、山頂の灯りが眩く輝いていました。
帰りはひとつ下流にある両国橋を渡ります。こちらは飲食店街に近く、人通りも多く賑わっています。夜の飲食店街はあまり写真は撮らないのですが、歩くのは好きです。地元の料理や地酒を出す雰囲気の良い居酒屋から、洒落たビストロなど、様々な形態のお店が建ち並ぶ中をあちこち見ながら歩くのが楽しいですね。
こうして、徳島の夜はふけていきました。
翌、5月1日。気持ち良く目が覚めます。
宿の朝食が連休時で混雑しており、予定より少し遅く、7時にチェックアウト。


朝の徳島の街。できればもう少しゆっくりと街歩きをしたかったのですが、この後の予定もあるので、やむを得ず駅に向かいます。
これから乗り込む列車の発車時刻は7時23分、普通に駅で切符を買っていても、まだ数分あるので普通に間に合うつもりだったのが、改札口の発車案内を見ると、発車時刻は「7時20分」⁉︎
急いで乗り場に向かいます。私が乗り込むと、すぐにドアが閉じて発車。あらかじめ控えておいた行程メモを見ると、しっかり7時20分と書いてありました。完全にこの時の私の思い違いです。
乗り込んだのは、徳島線阿波池田行き普通列車。各車両数人程度の乗客を乗せた3両編成の列車は、ディーゼルエンジンを響かせて軽やかに走りますが、2駅先の蔵本駅でいきなり15分の停車。
乗客は慣れたもので、じっと座ったままスマホや本に見入っています。
こんな感じで、この列車は阿波池田まで約2時間20分かけて走ります。
車窓は田園と住宅地の中。この後の徳島線の景観の主役となる吉野川はまだ登場しません。遠く、車窓右手は讃岐山脈、そして左手は剣山をはじめとする剣山地の山々を望むことができます。
列車は一駅一駅、丁寧に停車していきます。そのほぼ全てが無人駅。
その中のひとつ、

写真左側の駅名票に「こう」とあります。実はこちらの駅、「府中」と書いて「こう」と呼びます。「国府」を「こう」と呼ぶことがあるのは知っていましたが、これは知りませんでした。
こんな感じで、車中もまったく退屈しません。
別の駅に停車した時には、目の前にこんな碑が。

そして、学駅に到着。(トップの写真)
こちらの駅の入場券が、受験や勉強のお守り、として話題になったのも随分昔のことです。
列車は美馬市の中心駅、穴吹駅に到着。ここでも15分停車します。
うだつの上がる街並みが有名な脇町の最寄り駅で、当初は、ここで途中下車して街歩きの計画を立てていましたが、行程変更に伴い次回に持ち越しです。

せめてもの、ということでホームに降り立ちます。
ずっと座りっぱなしだったので背骨と腰のストレッチ体操。朝の新鮮な空気の中の体操は気持ち良いことこの上ありません。
反対側からも列車がやって来てここで行き違い。静かな駅に、それぞれのディーゼルエンジン音が響きます。
のんびりとしたローカル線の光景が、そこにはありました。

穴吹駅の駅舎をホームから。

駅前にも、うだつの上がる建物が何軒か見ることができました。
反対側の列車が出発後、こちらの列車もゆっくりと発車。

この辺りではずっと、吉野川の流れが、列車に寄り添っているかのように続いています。
ちなみにこの吉野川、終点の阿波池田まで、線路はずっと右岸(南岸)側を走っていて、一度も向こう岸に渡りません。地図を見ると市街地は吉野川の左岸(北岸)の方に集まっていて、地形も平坦な場所が多そうなのでそちらに線路を敷いても良さそうな感じですが、このあたりは何か理由があったのか、少し興味があります。
徐々に平地が見えなくなり、山あいに入っていきます。
乗客は徳島を出発してからほとんど入れ替わりが無く、というかほぼ空席で、僅かな乗客が降りては乗り込んで、を繰り返すのみです。
そんな中、途中の小さな駅から若い男性が乗車。乗り降りする客はすぐにわかるので、車掌がすぐにやってきて切符を買い求めたかと思ったら、次の駅で降りて行きました。1日の運転本数が少ない区間で時には何時間も列車が無い時間帯がある中、上手く鉄道を使っているのが印象的でした。
やがて、右側から土讃線の線路が近づいてきて合流し、佃駅に到着。
次が終点の阿波池田駅です。
9時42分、阿波池田駅に到着。
初めて乗った徳島線ですが、吉野川の流れと途中駅の風景、日本のどこにでもありそうな風景かもしれませんが、それが逆に安心できる、というか、いい癒やしとなったローカル線の旅でした。
その3に続きます。
4月30日、19時23分、徳島駅に到着。
この日の宿泊地です。
徳島を訪れるのは、この時の街歩き以来。この時は日帰りでしたから、宿泊となると学生時代に旅行で訪れて以来、34年ぶりです。

夜の徳島駅。(夕飯後の散策中に撮ったものです)
まずは宿にチェックイン。その後、夕飯をいただきにふたたび街へ。
以前にも書きましたが、学生時代に泊まったときは、たまたま入ったラーメン店で食べた餃子がとても美味しかったことが、いまだに記憶に残っています。当時のお店の名前や場所まで覚えているわけではないので、今回は、まずは駅近くや駅の中の商業施設で良さげなお店を探しました。
時刻は20時過ぎ、お酒のあるお店はまだまだこれから、という体で賑わっています。
その中で入ったのは、やはり中華料理のお店。カウンターが空いていたので、一番端にちょこん、と落ち着きます。
まずは、徳島ラーメンとビールで、ひとり乾杯!

本来、ラーメンはお酒の後の締めのはずですが、やはりご当地ラーメンならば、最初に。
豚骨醤油のスープと、徳島ラーメンならではの、チャーシューではなくスープがよく染み込んだ具材の豚肉が実はビールによく合うのです。
そして、もう一つの大きな特徴である生卵がまた、濃厚な味をそこねる事なく、上手くまろやかにしてくれます。

次にいただいたのは、個人的に徳島といえば!の焼き餃子。
もちろん昔いただいたものとは違いますが、こちらの餃子、徳島名産のすだちの入ったタレを泡立てて、それに餃子を付けていただくもの。
フワッとしたタレがカリッとした餃子によく合って、ビールが進む進む…やはり、徳島に来たなら餃子を食べねば!!

締めは、地元「阿波尾鶏」の唐揚げ。唐揚げにはハイボール、それも「すだちのハイボール」。
ジューシー柔らかな唐揚げと、すだちの酸味が活きているハイボールの組み合わせは最高です。

お腹は満足、気持ち良い酔いの中、夜の街を散策します。

駅前から駅前通り。ヤシの葉が揺れる通りを南西へ。

新町川と新町橋。川面に映る街の明かりがずっと続いています。

通りの先には阿波踊り会館、その先にある徳島市のシンボル、眉山が夜は黒く聳えます。標高290mと決して高い山ではありませんが、ここから見るとまさに聳える、と言った表現が相応しいくらい存在感があります。展望台でしょうか、山頂の灯りが眩く輝いていました。
帰りはひとつ下流にある両国橋を渡ります。こちらは飲食店街に近く、人通りも多く賑わっています。夜の飲食店街はあまり写真は撮らないのですが、歩くのは好きです。地元の料理や地酒を出す雰囲気の良い居酒屋から、洒落たビストロなど、様々な形態のお店が建ち並ぶ中をあちこち見ながら歩くのが楽しいですね。
こうして、徳島の夜はふけていきました。
翌、5月1日。気持ち良く目が覚めます。
宿の朝食が連休時で混雑しており、予定より少し遅く、7時にチェックアウト。


朝の徳島の街。できればもう少しゆっくりと街歩きをしたかったのですが、この後の予定もあるので、やむを得ず駅に向かいます。
これから乗り込む列車の発車時刻は7時23分、普通に駅で切符を買っていても、まだ数分あるので普通に間に合うつもりだったのが、改札口の発車案内を見ると、発車時刻は「7時20分」⁉︎
急いで乗り場に向かいます。私が乗り込むと、すぐにドアが閉じて発車。あらかじめ控えておいた行程メモを見ると、しっかり7時20分と書いてありました。完全にこの時の私の思い違いです。
乗り込んだのは、徳島線阿波池田行き普通列車。各車両数人程度の乗客を乗せた3両編成の列車は、ディーゼルエンジンを響かせて軽やかに走りますが、2駅先の蔵本駅でいきなり15分の停車。
乗客は慣れたもので、じっと座ったままスマホや本に見入っています。
こんな感じで、この列車は阿波池田まで約2時間20分かけて走ります。
車窓は田園と住宅地の中。この後の徳島線の景観の主役となる吉野川はまだ登場しません。遠く、車窓右手は讃岐山脈、そして左手は剣山をはじめとする剣山地の山々を望むことができます。
列車は一駅一駅、丁寧に停車していきます。そのほぼ全てが無人駅。
その中のひとつ、

写真左側の駅名票に「こう」とあります。実はこちらの駅、「府中」と書いて「こう」と呼びます。「国府」を「こう」と呼ぶことがあるのは知っていましたが、これは知りませんでした。
こんな感じで、車中もまったく退屈しません。
別の駅に停車した時には、目の前にこんな碑が。

そして、学駅に到着。(トップの写真)
こちらの駅の入場券が、受験や勉強のお守り、として話題になったのも随分昔のことです。
列車は美馬市の中心駅、穴吹駅に到着。ここでも15分停車します。
うだつの上がる街並みが有名な脇町の最寄り駅で、当初は、ここで途中下車して街歩きの計画を立てていましたが、行程変更に伴い次回に持ち越しです。

せめてもの、ということでホームに降り立ちます。
ずっと座りっぱなしだったので背骨と腰のストレッチ体操。朝の新鮮な空気の中の体操は気持ち良いことこの上ありません。
反対側からも列車がやって来てここで行き違い。静かな駅に、それぞれのディーゼルエンジン音が響きます。
のんびりとしたローカル線の光景が、そこにはありました。

穴吹駅の駅舎をホームから。

駅前にも、うだつの上がる建物が何軒か見ることができました。
反対側の列車が出発後、こちらの列車もゆっくりと発車。

この辺りではずっと、吉野川の流れが、列車に寄り添っているかのように続いています。
ちなみにこの吉野川、終点の阿波池田まで、線路はずっと右岸(南岸)側を走っていて、一度も向こう岸に渡りません。地図を見ると市街地は吉野川の左岸(北岸)の方に集まっていて、地形も平坦な場所が多そうなのでそちらに線路を敷いても良さそうな感じですが、このあたりは何か理由があったのか、少し興味があります。
徐々に平地が見えなくなり、山あいに入っていきます。
乗客は徳島を出発してからほとんど入れ替わりが無く、というかほぼ空席で、僅かな乗客が降りては乗り込んで、を繰り返すのみです。
そんな中、途中の小さな駅から若い男性が乗車。乗り降りする客はすぐにわかるので、車掌がすぐにやってきて切符を買い求めたかと思ったら、次の駅で降りて行きました。1日の運転本数が少ない区間で時には何時間も列車が無い時間帯がある中、上手く鉄道を使っているのが印象的でした。
やがて、右側から土讃線の線路が近づいてきて合流し、佃駅に到着。
次が終点の阿波池田駅です。
9時42分、阿波池田駅に到着。
初めて乗った徳島線ですが、吉野川の流れと途中駅の風景、日本のどこにでもありそうな風景かもしれませんが、それが逆に安心できる、というか、いい癒やしとなったローカル線の旅でした。
その3に続きます。
Posted at 2022/05/04 23:28:28
イイね!0件
オススメ関連まとめ
-
2018/09/08
-
2015/08/28
-
2025/12/15












