まとめ記事(コンテンツ)

2010/09/02

クーペの花道⑤スバルの「一番星」

購買層がクルマ好きが多く、セダンやハッチバックでもあるクーペは、しばしばメーカーにとって先進技術や斬新なデザインの実験の場になりました。

そんな大胆なデザインの実験で思い出されるのが・・・・


スバル・アルシオーネ(初代)
彫刻刀のような超ウェッジシェイプはまるで当時のSFに出てくるクルマのようでしたが、小型車のレオーネをベースにしていたため異様にオーバーハングが大きいのが残念でした。
インテリアも負けず劣らず未来志向でどちらかといえば「泥臭い」イメージだったスバルの意気込みを感じさせました。
しかし、そのデザインは自分のクルマにするにはアバンギャルド過ぎたのか、またはその大胆なボディーに搭載されるエンジンが当初1.8Lターボしかなく「格好だけ」のイメージが強かった為かマイナー街道一直線・・・
スバルはテコ入れとして2.7フラット6を搭載モデルを追加しましたが浮上のきっかけとはなりませんでした。

フラッグシップであるはずのアルシオーネがこのままではいけないと思ったのか、スバルはフルモデルチェンジで渾身の力作を世に送り出します。


アルシオーネSVX
世はまさにバブル期、各社ともハイテク満載の高価格なクーペを送り出すなかスバル独自の水平対抗6気筒エンジン&フルタイム4WDをジウジアロデザインの美しくも斬新なクーペボディーに搭載したSVXはまさに「未来の大人のクーペ」
体験したことは無いのですが、ボクサー6&フルタイム4WDの走りはそのイメージ通りのロングツアラーだったようです。

しかし、皆の志向がギラギラとしたバブル期に400万円クラスの価格で販売するクルマとしては「押し出し」が弱いのが災いしたのか、はたまた質実剛健を好むスバリストの支持を得られなかったのかこのSVXもスバルの意気込み程は売れず、バブルの崩壊後はその高価格と燃費の悪さが仇となりモデル消滅、「悲運の名車」となってしまいました。

しかし、今でも一部に熱狂的なファンがいるこのSVX、
実は私もセラから306へ乗り換える時にこのSVXの最終モデルに惹かれ購入を考えたことがあります。
結局、見積もりの時点でとても手が出ずに断念したのですが、その時ついでに貰って来たカタログを見て嫁が当時乗っていたファミリアからインプレッサに乗換え、現在のB4へ至る「スバリスト」の仲間入りをしたきっかけになる思い出のクルマでもあります。

時々、街中の中古車屋で二桁諭吉で売られているSVXを見ると少し「妄想」を始めてしまう私です(笑)
Posted at 2010/09/02 22:45:29

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