まとめ記事(コンテンツ)

2010/09/04

クーペの花道⑦草食系クーペ

私が免許を取得した頃、一世を風靡していたクーペといえば

ホンダ・プレリュード(3代目)
大ヒットした2代目のリトラクタブルヘッドライトによる低いボンネット&ノッチバックの水平基調のデザインを踏襲した上品なクーペ。
とかくクーペといえば「熱い走り」を売りにしがちなのですが、このクルマはそういった価値観とは距離を置いてとにかく雰囲気を重視した今風に言うなら「草食系男子」といったところ。
もちろん、ホンダらしく低いボンネットのためのWウィッシュボーンサスや当時は最新技術だったALB、そして機械式の4WSなど新技術も採用していますが、このクルマに関してはそれもイメージ戦略の一環と思えるほどでした。

「デートカー」の頂点だったプレリュードでしたが、その後日産がS13シルビアを登場させると次第に存在感が薄くなってきます。
シルビアはスタイリッシュなデザインと共にFRによる「走り」もその売りのひとつでした。
そこで、ホンダはモデルチェンジでプレリュードを大きく方針転換します


ホンダ自慢のVTEC2.2Lエンジンを搭載、北米市場を意識した3ナンバーサイズの「肉食系」デザイン、しかしこれまでプレリュードを支えてきた受け入れられず・・・

次のモデルチェンジで原点回帰を試みて「草食系」デザインに戻しますが


バブル崩壊後の事情もあり基本骨格は先代の流用のため何となく中途半端な印象・・・
そして、その頃にはすでにクーペ市場はすっかり冷え込みかつての「デートカー」プレリュードも終焉を迎えたのでした。

私も「ボレロ」のBGMで走るプレリュードのCMに刺さった一人ですが、クーペにはそういった「憧れ」のようなものを感じさせる存在であって欲しいですね。

RCZのように・・・
Posted at 2010/09/04 10:38:12

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