まとめ記事(コンテンツ)

2008/02/15

独自 創意工夫満載のレオーネだった。。。

満を持しての登場だった「ALL NEW LEONE」だったが、ライヴァルひしめくこのクラスでは思う様な拡販は正直難しかった。

後発のメーカー故の販売力の弱さも随分と効いていた。

しかし、このAA系レオーネには、単純に技術者が陥り易い「自己満足的装備」よりも現実に即した「実用的装備」も結構採用されていた。

例えば、エアコンが普及していなかった事もあるが、こんな装備も 世界初 で装備された!



「リアドア・デフロスター」だ。

こりゃエアコンが普及した今だって、僕的には欲しいと思わせる装備だ。

一人二人の乗車ならいいんだけど、これが三人四人となると、エアコンを付けたって窓は雲ってしまう。「リアドア・デフロスター」があったって、曇るだろうが、その度合いはかなり低くなるハズ。

こんなアイディアが湧いてくるという事は、設計者もちゃ~んとクルマに乗って、寒い日に苦労をして、それでは!と開発したいう裏返しでもある。

そして、次ぎに紹介したいのが、



「ヒルホルダー」だ。

これはMTに乗っていて、坂道発進をラクにしてやろう・・と開発された一品で、これがまた凝った造りになっている。

日産も、N13パルサーで採用していたが、それがある条件で常に作動するのとは違い、レオーネは、坂道を判断して、坂道だけ動作すると言う凝ったシステムだった。
詳細は上の構造図を見て欲しいが、簡単に言えば、坂道でクルマが傾くと、中のボールが、コロコロと転がり、ブレーキのラインを塞ぐ事によって、ブレーキを放してもブレーキがリリースされない・・・という仕組みだ。

「ヒルホルダー」そのものの装備も凄いが、それをリファインさせて、さらに実用に耐える装備にした功績は大きいと思う。

しかしながら、前記したように販売網が未発達であったり、レオーネとしてレヴェルアップしたとは言え、まだまだデザイン的に受け入れられなかったといった事で、AA系レオーネの命運は決まってしまった。

このAA系レオーネの末期は、レガシィの販売を支える廉価モデルになってしまい、単純にレガシィへと変わる前の「徒花」と思われがちだが、実は富士重工の進化を躍進させた「実のなる花」だったと僕は思っているのだ。

今一度「レオーネ」を見直しても良いのではと思うのだ。

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Posted at 2008/02/16 01:19:36

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