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2016/01/15

単一 ユニキャブを知ってますか?

 1967年夏、いすゞから、国産車にこれまでにないコンセプトのクルマがリリースされた。

その名は「ユニキャブ」。

 外観は一見すると、ジープの焼き直しの様な武骨なスタイルだが、いすゞは、これからのレジャーブームの先駆けとして、本格的なオフロード走行はできないけど、高い車高と軽量コンパクトなボディで、タウンユースから、ちょっとしたラフロードを使ったアウトドアまですべてこなせる、そう、今でいうマルチパパスカーとして国産車の市場に問いかけたモノであった。

 外観からすると、ヨンクのようなイメージがあるが、実は生粋な FR で、ベースは当時のいすゞの小型トラックのシャーシを使い


当時のいすゞの小型トラックのシャーシを使用。典型的なラダーフレームで強固さを誇っていた。

エンヂンは、 ベレット の、水冷インラインフォー 1.3 L OHV 58PS を搭載していた。

 こうした既存のシャーシやパワートレインを使用することによって、価格は 50万円以下に抑えられ、安価で楽しめるクルマとしていすゞは売り始めた。

 
パタンと倒れるフロントスクリーンにドアのない個性的なエクステリア。

 フロントスクリーンは、簡単にパタンと倒れて、サイドに回るとドアは無く、転落防止のバーがあるのみ。まさに本当のオープン気分を味わえるものっであった。

 いすゞとして 「ユニキャブ」 は、ウィークデーのワークユースから、ウィークエンドのレジャーユースまで一台でこなすクルマとして企画したのだが、実は、それが市場から中途半端なクルマとして見られ、販売は思わしく無かったのが事実だ。


仕事から遊びまでこなせるクルマとして売り出したのだが、残念ながら当時のユーザーの琴線には触れることは無かった。

 確かに日本以外を見渡しても、このようなコンセプトのクルマは、VW TYPE181 くらいしか見当たらなかった。


ビートルとベースにした VW TYPE181 コイツもRR駆動に、ドアが簡単に外れる構造だった。

 メーカーの思ったように売れない 「ユニキャブ」 は、早くも翌年、エンヂンのスープアップと共に、あっと驚くような仕様が追加された。
Posted at 2016/01/16 17:21:11

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