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まとめ記事(コンテンツ)
SxLANDYさん
2018/12/12
🎤 God Save the QUEEN
LRや自然のことに関係ありませんが、英国繋がりということで。今更ですが、まだまだ人気が続いている映画『BOHEMIAN RHAPSODY』。ネタバレにならない程度に裏話をご紹介します。
フレディのCBSとのソロ契約(クイーンはEMI)など、メンバー間の不仲が進んでしまった80年代...
1984年、カルチャーボイコットに反して南アフリカでの『サンシティ問題』を起こしたクイーンは『バンドエイド』に誘われたにも関わらず参加しませんでした。国連からブラックリスト扱いされて、参加できる心情になかったのでしょう。
翌年1月、リオデジャネイロで開催された『ロック イン リオ』、アンコールの『ブレイク フリー』において、フレディはいつものサービス精神からPVと同じ衣装の女装姿で登場します。MTVで放送禁止になったアレです。結果、観衆から物がステージに投げ込まれるという、大ブーイングが起きてしまいます。実は、この曲は貧困にあえぐ労働者階級の間で、自由を求めるアンセム曲として支持を受けており、自分たちの大切な曲を汚すような演出に怒りをぶつけてしまったのですね。2日間で観客動員数60万人という、驚異的な記録をつくったのですが...
I Want to Break Free
(映画では、撮り直したバージョンが登場します)
負の連鎖は終わりません。4月、初めて訪れるニュージーランドで、前年のサンシティ公演を非難するデモ隊が待ち受けていたのです。世界中を敵に回した心境に陥ったのでしょうか、メンバーやスタッフ間は益々険悪な雰囲気に呑まれていったとされています。世界中でクイーン解散説が報道され始めます。
以上、南アフリカ・ブラジル・ニュージーランドでの出来事は映画では触れられていませんが、知識として知っていると更にその後が奇跡に思えてきます。
その後、5月の最後の日本公演(我が国では大歓迎を受けました。日本らしいですね)を経て7月、『ライヴエイド』で素晴らしいパフォーマンスを見せます。出演アーティスト中最多の6曲を披露、そのパフォーマンの高さにロンドン会場のヘッドライナーを務めたエルトン・ジョンがバックステージで「全部もっていきやがって!」と悔しさを顕にし、地団駄を踏んだとされています(この件り、大好きですw)。デヴィッド・ボウイも顔面蒼白になったといわれていますね。
実は3日間に渡る入念なリハーサルを経ていたことが、後に分かります。そのことを知って映像を確認すると、動きが時間を大切に使っているように見えるんですよね。持ち時間の20分間(実際はリハーサルになかったフレディのアドリブ「レ~ロ」分の1分を加えて約21分間w)という枠に、ショートバージョンとはいえ6曲は異例ですし、他にも良い曲はあると思うのですが、エイドとしてのメッセージ的な曲のセレクトも含めたミニライヴとして成立しているように感じます。
自分は、虚飾を外したクイーンのエッセンスが詰め込まれた21分間だと思っています。リハーサル部分はライヴエイドに続く映画後半の見所でもあるのですが、時系列的におかしなことも多く、フィクションもかなり含まれていましたね。
フレディは「僕たちはロックスターとしてまだ脚光を浴びたいと思っているし、これは絶好のチャンスだったんだ。それは正直に言うよ。確かにライヴエイドはいいことをしているわけだけど、見方を変えれば全世界という観客を相手に中継されるわけだからね。それも僕たちの狙いであることを忘れてはいけないと思うよ」と語っています。
エイドという顔見せ的な、紅白歌合戦的な場を自分たちのものにして復活を果たしたクイーン。
その後、悲劇的な最期を迎えることになるフレディ・マーキュリー。
映画のラストは、ライヴエイドを再現しますので、鳥肌ものです。まだ観ていない方には、視聴をお薦めします。是非、実際のライヴエイドの映像を観てからお出掛けください。今週末、如何です?
【1st STage 18:41- Queen ,
2nd Stage 21:48- Freddie Mercury & Brian May】
【1st Stage 伝説の6曲】
ここで『レロ』(観衆との掛け合いの通称)です。「レ〜〜〜ロ!」って、アレです‼︎
【映画のエンディング】
自分のお気に入りは『Queen Jewels』というアルバムです。
若い方は、ぜひ聴いてみてください。
Posted at 2018/12/12 23:14:18
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