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まとめ記事(コンテンツ)
WALLGUYさん
2023/02/19
洗車 考。Vol.5【水垢除去】
近年、多くの洗車愛好家を悩ませる最大の難敵と言えば、
『水垢』ですよね。
納車された時はあんなにツルピカだったのに、ものの1年もしないうちに気がついたらボディの外板にポツポツとシミが。。。
こまめに洗車をする人であればその被害は極小に留める事ができるけれど、それでも時が経てば徐々に目につくようになってきます。
【水垢の原因は?】
そもそも『水垢』と呼ばれるけどその正体は?
最近でこそウォータースポットとかイオンデポジットなどと呼ばれるようになってきた『水垢』ですが、厳密には水そのものに原因がある訳ではありません。
原因は水道水や雨水等に含まれるカルシウム、マグネシウム、シリカ、塩素、ナトリウム、鉄などの無機物質が、水分の蒸発後ボディの表面に残留し固着することによるものです。
ガラスコーティング施工によって泥や油分、虫汚れなどといった有機物汚れは固着しにくくなった反面、無機物質である水垢は逆に固着しやすくなってしまったというのが水垢汚れの悩みを持つユーザーが増加している原因です。
つまりガラスコーティングの最大の欠点は<無機物同士はくっつきやすい>というガラスの特性によるものなんですねw
しかし新車を購入する際にガラスコーティングを施工しておけば一定期間手入れしなくても長期間撥水性を保てるという販売店担当者の間違った情報や勉強不足によってユーザーが勘違いしてしまい、ノーメンテで放置してしまう事も多いです。
【水垢を除去するには?】
では本題の、ガラスコーティング施工車に付いてしまった水垢(以降は水起因ではないので以後ウォータースポットと呼びます)はどうやったら除去できるのか?について調べてみました。
コーティング施工したボディ表面に付着したシリケートを除去するには物理的に削る(研磨)か化学的に溶かして拭き取るかの二択になります。
しかし研磨による除去はプロ仕事の範疇なので僕らが行えるのは化学的除去方法がメインになりますが、シリケート(カルシウムやマグネシウム等のスケール)は基本的にアルカリ性物質ですのでウォータースポットリムーバーなどの酸性ケミカルの溶剤が有効とされています。
僕自身は普段ビューティフルカーズが販売しているウォータースポットリムーバーを常用していますが、最近はPROVIDEさんのPVD-A06も部分的に使ってメンテしています。
施工は中性洗剤で洗車して一旦キレイに水気を取ってから、ウォータースポットリムーバーを毛足短めのマイクロファイバークロスに適量(量は使用する溶剤の取説でご確認下さい)湿らせてボディを撫でていきます。
白色系は判りにくいですが濃色系だとスケールが溶剤に反応してフワッと浮かび上がるのが目で確認できます。(強力なケミカルだと化学反応して気化するのが見えるらしいですw)
この化学反応状況を見ながら一定回数反応が無くなるまで撫でてあげると、クロスの引っかかりが小さくなります。スケール除去ができた証です。
除去作業が完了したらケミカルを残留させないよう再度中性洗剤で洗車し、しっかり流して最後に拭き上げして終了です。
シャンプー洗車⇒拭き上げ⇒スケール除去⇒シャンプー洗車⇒拭き上げという工程になるので、スケール除去はボディ全体を一気にやるというよりも今回はルーフで次回の洗車でボンネットというようにパネル単位で施工分けしてやった方が心が折れませんw
また酸性ケミカルの使用にあたっては塗装や金属を腐食させたり指先の切り傷などから体内に入ると人体に悪影響を及ぼすので、施工の際は必ずニトリル手袋やマスクなどを付けて用法を守って施工する事が重要です。
ちなみにガラスコーティングは基層にガラス(無機質)、表層に有機系のレジンやポリマーなどの撥水被膜のハイブリッドで構成されている場合が一般的です。
参考:Wダイヤモンドキーパーのコーティング膜の構造

施工して半年程度経過してくると撥水性が落ちてくるのは、有機系の表層部分の撥水効果が弱まる事が原因なので、コーティングに付属しているメンテナンスキットで表層部分をリフレッシュしてあげる必要があります。
キーパーさんなどは1年に1回表面のレジン被膜を入れ替えるメンテナンス施工を有償でやってくれたりしますね。
【予防対策】
ずっと屋根付きガレージで保管している車ならいざ知らず、普通は屋外で使用する車にとってウォータースポットは避けて通れないので、本当は2週間おきとかで定期的に中性洗剤で洗車してからガラス系簡易コーティング剤で犠牲被膜を作ってしっかり拭き上げて、半年に一度ぐらいの頻度で酸性ケミカルでメンテしてあげるのが理想なんでしょうけどね。
自宅で洗車できる環境ならそれも可能だけど、マンション住まいだとそれも難しいでしょうから、やっぱり近所のキーパー施工店で月イチ純水洗車してもらうのもアリだと思います。
(マンション住みの知り合いで、こんなヤツに自宅で作った純水入れてコイン洗車場に持っていって仕上げ洗車しているツワモノもいますがw)
水道水に含まれている僕らのカラダにとっては大事なミネラルやカルシウム成分も、ガラスコーティング施工車のボディには厄介なのが悩ましいですね。。。
次回は最近ちょっと気になっている『ガラスコーティング』について深堀りしてみようかと思います。
関連記事
>>Vol.1【水】編
>>Vol.2【道具】編
>>Vol.3【保全】編
>>Vol.4【シャンプー洗車】編
『水垢』ですよね。
納車された時はあんなにツルピカだったのに、ものの1年もしないうちに気がついたらボディの外板にポツポツとシミが。。。
こまめに洗車をする人であればその被害は極小に留める事ができるけれど、それでも時が経てば徐々に目につくようになってきます。
【水垢の原因は?】
そもそも『水垢』と呼ばれるけどその正体は?
最近でこそウォータースポットとかイオンデポジットなどと呼ばれるようになってきた『水垢』ですが、厳密には水そのものに原因がある訳ではありません。
原因は水道水や雨水等に含まれるカルシウム、マグネシウム、シリカ、塩素、ナトリウム、鉄などの無機物質が、水分の蒸発後ボディの表面に残留し固着することによるものです。
ガラスコーティング施工によって泥や油分、虫汚れなどといった有機物汚れは固着しにくくなった反面、無機物質である水垢は逆に固着しやすくなってしまったというのが水垢汚れの悩みを持つユーザーが増加している原因です。
つまりガラスコーティングの最大の欠点は<無機物同士はくっつきやすい>というガラスの特性によるものなんですねw
しかし新車を購入する際にガラスコーティングを施工しておけば一定期間手入れしなくても長期間撥水性を保てるという販売店担当者の間違った情報や勉強不足によってユーザーが勘違いしてしまい、ノーメンテで放置してしまう事も多いです。
【水垢を除去するには?】
では本題の、ガラスコーティング施工車に付いてしまった水垢(以降は水起因ではないので以後ウォータースポットと呼びます)はどうやったら除去できるのか?について調べてみました。
コーティング施工したボディ表面に付着したシリケートを除去するには物理的に削る(研磨)か化学的に溶かして拭き取るかの二択になります。
しかし研磨による除去はプロ仕事の範疇なので僕らが行えるのは化学的除去方法がメインになりますが、シリケート(カルシウムやマグネシウム等のスケール)は基本的にアルカリ性物質ですのでウォータースポットリムーバーなどの酸性ケミカルの溶剤が有効とされています。
僕自身は普段ビューティフルカーズが販売しているウォータースポットリムーバーを常用していますが、最近はPROVIDEさんのPVD-A06も部分的に使ってメンテしています。
施工は中性洗剤で洗車して一旦キレイに水気を取ってから、ウォータースポットリムーバーを毛足短めのマイクロファイバークロスに適量(量は使用する溶剤の取説でご確認下さい)湿らせてボディを撫でていきます。
白色系は判りにくいですが濃色系だとスケールが溶剤に反応してフワッと浮かび上がるのが目で確認できます。(強力なケミカルだと化学反応して気化するのが見えるらしいですw)
この化学反応状況を見ながら一定回数反応が無くなるまで撫でてあげると、クロスの引っかかりが小さくなります。スケール除去ができた証です。
除去作業が完了したらケミカルを残留させないよう再度中性洗剤で洗車し、しっかり流して最後に拭き上げして終了です。
シャンプー洗車⇒拭き上げ⇒スケール除去⇒シャンプー洗車⇒拭き上げという工程になるので、スケール除去はボディ全体を一気にやるというよりも今回はルーフで次回の洗車でボンネットというようにパネル単位で施工分けしてやった方が心が折れませんw
また酸性ケミカルの使用にあたっては塗装や金属を腐食させたり指先の切り傷などから体内に入ると人体に悪影響を及ぼすので、施工の際は必ずニトリル手袋やマスクなどを付けて用法を守って施工する事が重要です。
ちなみにガラスコーティングは基層にガラス(無機質)、表層に有機系のレジンやポリマーなどの撥水被膜のハイブリッドで構成されている場合が一般的です。
参考:Wダイヤモンドキーパーのコーティング膜の構造

施工して半年程度経過してくると撥水性が落ちてくるのは、有機系の表層部分の撥水効果が弱まる事が原因なので、コーティングに付属しているメンテナンスキットで表層部分をリフレッシュしてあげる必要があります。
キーパーさんなどは1年に1回表面のレジン被膜を入れ替えるメンテナンス施工を有償でやってくれたりしますね。
【予防対策】
ずっと屋根付きガレージで保管している車ならいざ知らず、普通は屋外で使用する車にとってウォータースポットは避けて通れないので、本当は2週間おきとかで定期的に中性洗剤で洗車してからガラス系簡易コーティング剤で犠牲被膜を作ってしっかり拭き上げて、半年に一度ぐらいの頻度で酸性ケミカルでメンテしてあげるのが理想なんでしょうけどね。
自宅で洗車できる環境ならそれも可能だけど、マンション住まいだとそれも難しいでしょうから、やっぱり近所のキーパー施工店で月イチ純水洗車してもらうのもアリだと思います。
(マンション住みの知り合いで、こんなヤツに自宅で作った純水入れてコイン洗車場に持っていって仕上げ洗車しているツワモノもいますがw)
水道水に含まれている僕らのカラダにとっては大事なミネラルやカルシウム成分も、ガラスコーティング施工車のボディには厄介なのが悩ましいですね。。。
次回は最近ちょっと気になっている『ガラスコーティング』について深堀りしてみようかと思います。
関連記事
>>Vol.1【水】編
>>Vol.2【道具】編
>>Vol.3【保全】編
>>Vol.4【シャンプー洗車】編
Posted at 2023/02/19 11:44:53
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