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まとめ記事(コンテンツ)
潟さん
2023/06/09
(微エロ)長浜城天守閣での、男と女のジャムセッション
私は現在、映画「ベニスに死す」に出演する老作曲家の如く、白髪染めが欠かせない齢となっておりますが、かつて「秋田のタジオ」と呼ばれ(?)、ビョルン・アンドレセンに次ぐ、世界で2番目に美しいと青年と言われていま…せんでした。
その当時の思い出話をいたします。
1999年、車中泊にて自宅から大阪城を目指している途中の出来事です。
この日のことを思い出すたび、「ベニスに死す」の主題曲、マーラーの交響曲第5番「アダージェット」が頭の中に流れます。(再生推奨)
自宅を出発して3日目、福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡を訪ねた後、滋賀県入りし、琵琶湖と余呉湖の中間に位置する賤ヶ岳(しずがたけ)へ一人乗りリフトで登りました。
このスポットは、羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家の決戦の舞台として知られております。
秀吉の配下で活躍した七人の若き武将、福島正則・加藤清正・片桐且元・脇坂安治・加藤嘉明・平野長泰・糟屋武則ですが、彼らは「賤ヶ岳の七本槍」として名高いです。
この山上を散策したり景色を眺めたりと一通り観光し、次の目的地へ向かいました。
ほどなく琵琶湖畔の長浜城へ到着しました。この城は秀吉ゆかりの別名「出世城」として有名です。

中は資料館となっており、上階に登りつつ全ての展示物に目を通し、最後に最上階展望台の窓から景色を眺めました。
そのとき、ふと下を見ますと、正面玄関にアベックがやって来たのが見えました。
二人の外見の特徴としましては、男は立派なカメラを持ち、女は上がエナメル調の黒光りするノースリーブを着ており、下は真っ赤なミニスカートを履いておりました。
派手だな…と思いましたが、とくに気にすることもなく、視線を上へと戻し、再び眺望を堪能し、さて帰ろうとした矢先、そのアベックと入れ違いになりました。
ふと女を一瞥しますと、その着ている服は首元から腹の裾まで、JR北陸本線のようにファスナーが南北に一本走っておりました。
口紅は真っ赤で、私と目が合ったときに心なし口角が上がったような気がしました。
背筋にゾクッとするものを感じつつ、玄関から外に出て、ふと天守閣の最上階を見上げますと、先ほどの女がこちらに背を向けて窓際に立っていました。
その刹那!人間だと思っていたその女がムササビに変身したのです!一瞬にして上半身の黒い面積が倍増しました。
何事が起こったのかと不思議に思いましたが、すぐに事態が飲み込めました。
着ていた服の前面のファスナーが開かれ、それが一枚の黒光りする生地と化したのです。
そのとき女の「賤ヶ岳」が山開きし、山岳カメラマンがその山を独占し、山麓から山頂に至る山の全てを、様々な角度から撮影しはじめたものと思われます。
なんということでしょう!私のいる位置からでは賤ヶ岳は黒いベールに覆われ、その山容は五里霧中、全く視認出来ません。
私は昭和生まれですから、先達からの「黒塗りはマーガリンで消せ」との教えを試したかったのですが、マーガリンの持ち合わせもなければ、ここから指は届きません。
ああ、もう少し最上階に留まっていれば、私はカメラマンの小姓と化し、信長に仕える秀吉の如く甲斐甲斐しく傍にはべっていたのに…。
千載一隅の好機を逃した自分が恨めしく、やるせなくなったのでありました。是非に及ばず…でございます。
こうして賤ヶ岳に黒光りした八本目の槍が勃つことはなく、出世出来ずに萎えたままこの地を後にしたのでありました。…マーラー、ベニスに死す(意味不明)。
それではここで一枚目の無加工・無修正の写真を再びご覧ください。

女のいた場所が光の加減で白飛びしており、そこだけ露出オーバー⁉ …お後がよろしいようで。
ちなみにこの夜、安土城の駐車場で車中泊をしておりますと、警官に叩き起こされ職務質問を受けました。
別に露出撮影のことを訊かれたわけではなく、どこから来ただの、旅の目的は何だだの、車中泊旅行をしていればよく遭遇する、ただの誰何でした。
車中のむっつり紳士は寝ぼけまなこで応答し、やがて解放され、翌朝の安土城攻略の先陣争いを控えていたためもうひと眠りしたのでありました。
…そういえば当時、しばしば男の夜の教科書に、観光地でゲリラ的に女が露出した写真が掲載されていたかと思います(なぜ分かる?)。
その撮影の場面に、まさか自分が立ち会うとは思いもしませんでした。今まで誰にも話したことがありませんが、これは本当にあった出来事です。
…奇しくも本稿を執筆している最中、テレビで「海街diary」という映画が放映されておりました。
見るともなしに見ておりますと、まるであの時の再現のようなシーンが出てきて目を丸くしてしまいました。
広瀬すずが画面の中で、自宅の縁側から庭に向かってバスタオルをおっぴろげたではありませんか!

あの日の長浜城では「賤ヶ岳」のみでしたが、この映像の場面では「余呉湖」も公開されております!(意味不明)
私は思わず「披露せすず!」と叫びながら、テレビの裏側へ回り込んでしまいました。
…ということで、広瀬モモンガすずに目を奪われつつ、遠い日の、今は還暦に達しているであろう長浜城のあのアベックに思いを馳せながら文章を推敲しつつ、秋田のソウルフード・アベックトーストにむしゃぶりついたのでありました。

開封し、パンをめくって…

回転させ…味わう…ジャムとマーガリンの禁断の愛…

そして小泉進次郎の如く、おぼろげながら浮かんできたんです。「69」という数字が……ん?この記事の投稿日?
それが僕と君のハーモニー…
二人の夢、どこまでも・・・危険地帯…。
2023.7 訂正:八本目の槍は既に…最上階でカメラマンの立派なレンズが望遠側マックスになっていたらしい…。
Posted at 2023/06/09 06:09:05
イイね!0件
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