オートクラフト京都さんでECU現車合わせをしてもらった際にecutekのraceROMをインストールしました。

マップ2に切り替えると下記機能がONになります。
ローンチコントロール
オートブリップ
フラットシフト

オートクラフト京都さんのツイートでデモ動画があったので興味のある方は関連記事から飛んでください。

サーキットでの使い勝手は後日再レビューします。

以下は機能説明です。
※発動条件や調整範囲などはオートクラフト京都さんで現車合わせを行った場合の例です。他店さんは異なる場合がありますので、お店に確認ください。

■ローンチコントロール
停車時にアクセル全開にすると発動します。（トラクションコントロールをOFFにしておくのを忘れずに）

設定した回転数で頭打ちになるので、その状態からクラッチを一気に繋ぐだけ。

後はアクセル全開でスキール音が少し鳴るギリギリの加速をしてくれます。純正のトラクションコントロールのようにスロットルを閉じて加速感が途切れるような感覚はありませんでした。

間違いなく自分の適当クラッチミートより速いです。（要練習！）

ただ、0加速のスタートはサーキット周回だとあまりないから、ジムカーナ練習会でインチキスタートを決めて仲間をビックリさせるネタ的な機能かな？
レースでレギュレーションに問題が無いなら使えるかも。


・設定変更
停車時にローンチコントロールを効かせて回転数が頭打ちになっている状態でオートクルーズのset、resボタンを押すと500回転刻みで変更できます。
ノーマルタイヤなら4000あたり、ハイグリップなら5000～辺りがお勧めとのこと。

■オートブリップ
・機能
3000回転以上でブレーキを踏みながらクラッチを切るとヒール＆トーをしなくても自動で回転上がります。

ふけ上がりの鋭さ（速さ）、量などのセッティングはワインディング向け、スポーツ走行向けで変えているそうなので、今回はスポーツ走行前提で設定していただきました。

山道ドライブの3000～4000rpmで使うと少し回転が上がりすぎますが、もう少し上の回転だと良い感じでした。なにか別のセミオートマ付き高級車に乗っている気分になれます。

注意点
街中ではマップ切り替えでOFFにしておかないと、クラッチを切った瞬間に不意に発動し、勘違いイキリ野郎になってしまうので要注意。
（ガラの悪いクルマを刺激すると面倒なことに…）

・設定変更
下限の回転数、ふけ上がりなどは現車合わせの打ち合わせ時に決めた値で固定されます。

・サーキットで使えるか聞いてみた
上手い人なら使わない方が速いし、上手くなるために自分の足で練習した方かいいとのこと。

★逆に言うとこの機能に頼ってタイムアップするなら自分の技術がまだまだってことです。（タイムアップする気がする）

■フラットシフト
アクセル全開でクラッチを切ると、スロットルを開いたまま点火カットで回転上昇を止める機能です。

もしクラッチを切ったままにしても回転が落ちると回転数を維持してくれます。

慣れないとシフトアップでついアクセルを戻してしまいます。

ローンチコントロール→フラットシフトの流れは加速感が連続してヤバいです。

・サーキットで使えるか聞いてみた
たぶんタイムアップに貢献するだろうとのことでした。スロットルを開けたままにできるので、空気の流が止まらない→次の加速に有利

お金に余裕があればワインディング向け設定、サーキット向け設定を作ってもらってマップ2,3に割り振るのも楽しそうですね。

なによりマップ切り替えでOFFにできるのが素晴らしい。

■マニアックな話
raceROMや切り替えマップは純正ECUのフラッシュROMの空き容量を使って追加実装している機能だそうです。（C言語でマイコンを触ったことがある人は想像がつくと思います。）

ecutekは上記raceROMの機能以外にも、各種データからアルゴリズムを組んでベースとしている純正ECUのエンジン制御へフィードバックなんて事ができるそうです。

例えば純正とは違う制御方法のトラクションコントロールも実装できるそうです。

自分の好きな分野なので色々質問させてもらいましたが、オートクラフト京都の白髭さんはそのあたりの疑問点を滅茶苦茶楽しそうに教えてくれました。（ここから先は講義料貰わな～と言われるくらいまでいろいろと。本当にありがとうございました。）

セッティング、チューニングを愛してる人なんだなぁと思うと同時に、この店に来て良かったと思いました。