まとめ記事(コンテンツ)

2024/08/20

異邦人☆さだまさし

 カミュの『異邦人』を読んだのは高校1年の夏休みでした。部活動にも所属していなかったので何かやろうと学校の図書館に行きました。その一角に新潮文庫がありました。手当たり次第読みました。『異邦人』以外には、スタンダールの『赤と黒』、カフカの『変身』、イプセンの『人形の家』などを読んだのですが、欧米文学は性に合わなかったのでそれ以上は読んでいません。高校時代は太宰治などの日本文学を読み漁ったのでした。
 国文学を専攻する文学部の学生となって読書の傍らフォークソングを聴いていました。さだまさしこの曲を聴いた時には『異邦人』をもとに作った曲なのだろうと思って聴いていたものでした♪

 「異邦人」(作詞/作曲:さだまさし)は、1976(昭和51)年に発売されたさだまさしのソロとしてのデビューアルバム『帰去来』に収録されています。このブログでは「線香花火」「童話作家」「絵はがき坂」を紹介しています。
 歌詞の最後に「太陽が眩しいから」とありますのでカミュの『異邦人』を意識していたのは間違いありません。しかし、内容はまったく違います。殺人事件などは出てきません。異国の地に死んでしまった恋人の形見のアルバムを取りに行くという内容です。異国とはフランスでしょうか。でもさだまさしは具体的な場所は書いていません。
 今回あらためて聴いたのですが、「マロニエ通り」という単語に興味を持ちました。マロニエ通りとあっても栃木県のどこかだとは思いませんでした。フランスのどこかだろうと漠然と考えました。ネットで調べてみると東京に銀座マロニエ通りというのがありました。有名らしいのですが私は知りません。続けてネットで見てみると、なんと西千葉マロニエ商店会というのがありました。「西千葉駅」前のロータリーに植えられたマロニエの木に由来していて、そこから南に延びる道をマロニエ通りと言うようです。半世紀前に間違いなく私が歩いていた通りです。私にとってのマロニエ通りはここだったのです。

 西千葉駅近くにあった可愛い娘さんのアパルトマンを何度も訪ねたことがありました。あのたばこ屋の二階の部屋はまだあるのでしょうか…。
 さだまさしの歌は、タイムマシンで戻ったように昔のことをあれこれと思い出させてくれます。
Posted at 2024/08/20 18:21:11

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

ニュース