まとめ記事(コンテンツ)

2019/05/08

(アヴァンタイム)長野・白馬鑓温泉

日本には車ではたどり着けない温泉が
いくつかあります。
いくら道路が張り巡らされている時代でも、
高天原温泉などはどんなに頑張っても
山の中で最低2泊しないと戻ってこれません。







長野県の白馬(はくば)にある白馬岳(しろうまだけ)に鑓温泉(やりおんせん)という温泉があります。
ここは頑張れば徒歩で日帰りでもなんとか行けるギリギリの温泉です。
ではアヴァンタイムで行ってみましょう。

と、言っても車は白馬岳のふもとまで。
ゲームかまいたちの夜のペンション「クヌルプ」の前の道を終点まで進めば、山小屋・猿倉荘があります。
そこの駐車場にお金を払いアヴァンタイムを停めて、あとは歩いて白馬鑓温泉に向かいます。


だいたい登山やってる健脚な人で5時間~5時間半の距離みたい。
日帰りは年齢的にキツ過ぎるので、テントを背負って一泊予定で向かいます。
なのでのんびりゆっくりと午前10時ごろ出発。
最初1時間ほどけっこうな急坂が続きますが、まだ歩き始めたばかり。
小川のほとりで休憩したりしてまだまだ元気ですね。


登り切ったら今度はその山を反対側に降りなければなりません。
なんかせっかく登ったのに残念な気分。
降りていく前に山頂で昼飯食っておきましょう。


お弁当は黒パンにプロセスチーズ!あとジャーキーとナッツ類各種。
デザートはマンゴーのドライフルーツ。
カロリーたっぷりなのでもりもり力が湧いてきます。
アルプスだしね、これはもうハイジにあやかったメニューにするしか!
残念ながらヤギのナチュラルチーズは持って来ていませんけど。


昼過ぎ。
山を一つ越えると、小日向のコルが一面に広がります。
ここからはしばらくは上下起伏のない道。
遠くに山が見え、その中腹に白馬鑓温泉が見えます。
なんだ、もうゴールが見えるのか!
今から小日向コルを経由してあの山を半分ほど登ればもう到着じゃないか。
しかし今から「槍温泉はゴールが見えてからが本当に遠い」という岳人の言葉が理解できる事になります。


とにかく、いくら歩いても近づかない。
大きく回り込む道ばかり。
けっこううんざりしてしまうくらい歩きます。
しかも最期の鑓温泉までの坂はかなり急で、今まで歩いてきた足が悲鳴を上げます。
本当に半歩くらいづつしか先に進めないのです。
普通の人なら5時間弱、と言われてたのに、7時間かかってやっと到着しました。
もうヘトヘトです。木の杖をついて歩く漫画状態。
日頃の生活態度を改めた方が良いとつくづく思いました。


ここは7月~9月のみ組み立て式の山小屋が季節営業していますが、その他の月は山小屋は分解されてて鑓温泉だけがある状態になります。
もちろんその間は無料で温泉に入れます。
豊富な湯が沸き出ており、江戸時代以前から猟師には知られていましたが、大正時代になって一般登山家のために山小屋経営が始まった温泉です。
泉質は含重炭酸土類硫黄泉で硫黄の香りがプンプン。
お湯の中には湯の花が舞っています。


もちろん混浴。女性は水着で入っている人もたくさんいます。
しかも湯量も豊富で湯船から温泉はじゃぶじゃぶ洩れっぱなし。
火山が活発なのでしょうけっこう熱めの湯です。


適当な場所にテントを張って温泉を楽しみます。
温泉だけでなく雪解けの冷たい湧き水も豊富ですので、キャンプ場と考えても優秀ですね。
標高が高いので夜寒かったら目の前の温泉に入ればいいや!と思ってましたが、もう疲れ果ててテントの中で登山食を食った後はそのままバタンQでした。


起床!
暗くなってそのまま寝たので9時間寝てたわ!
なので早起き。日の出前に目が覚めてしまいます。
空が明るくなってきたころ朝風呂に入ります。
目の前には雲海が広がってて気持ち良い朝です。優雅だー。
湯は私的には熱すぎるのですが、それでも極上湯ですね。


でも今から同じ道を帰ると考えるとちょっとうんざり…。
登山家の人はこれから蓮華岳や唐松岳に行くと思われるので、朝早くからすでに出発しています。
でも私らは温泉目当てであり、山頂を目指すわけではないので、お寝坊してゆっくり朝風呂を楽しみ、テントをしまい、ゆっくり朝ご飯を食べて完全に日が昇りきっってから9時ごろに下山し始めます。
登山をする人間が誰もかれもエベレストを目指しているとは限らないのだよ!


さーて下山しましょうか。
温泉はとても良かったです!素晴らしい最高のお湯でした!
でも、この道のりを考えたら…、もう来ることはないだろうなー。


やっぱり7時間ほどかかって下山。
下り坂なので早いかと思ったけど、槍温泉は行きも帰りも山を登ったり降りたりするコースで、結局同じくらいの時間がかかりました。
家内が私の温泉趣味の登山に付き合ってくれたのでそのお礼として、今日は下山後に白馬のペンションに宿泊します。
というか、今日はもういくら高速道路では安定のアヴァンタイムだとしても、運転して帰る事が体力的に無理なので自分のためです。


宿泊したペンションはトロイメライというオサレなペンション。
うわなにこの風呂!セレブじゃーん。
ゆっくりお湯に浸かり体を休めます。
かーっ、疲れた筋肉に効くなぁ。
お風呂は鑓温泉から引いてる同じ源泉らしいですね。
わざわざ登山しなくてもよかったんじゃ…と思うけどたぶん気のせい。


夕食に出たオマールエビの料理が美味くて、ひとかけら最後まで残しておいたのに、よく見たら残してたのはカリフラワーでエビじゃなかった…。
涙しました。
うわあ、よっぽど疲れ果ててるんだな…。
寝る前に味の素のアミノバイタル飲んで寝よう…。


この日はぐっすり寝て体力回復して、次の日白馬を後にしました。
テントでも長時間寝たけど、やっぱりベッドじゃないと疲れ取れないわ。
正直、鑓温泉への道はガレ場と言われる小石がごろごろしている道が多く、とても歩きにくい道でした。
でもジムとか行くより、これってよっぽど前向き的な運動じゃない?ねえ。


Posted at 2019/05/08 13:25:28

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