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2011/09/21

No.22 CT200h TNP基礎講座 「朝イチの3kmが勝負」

エンジンならびに車体が冷えた状態からのスタートは、暖機のための燃料消費だけでなく、駆動系や足回りのウォームアップができていないので、非常に悪燃費となります。

特にこれから夜間が冷え込む秋や冬の訪れとともに、朝イチの出動はかなりがっかりする結果が待っています。


そこで、皆さんの走行環境でどれだけ役に立つか分かりませんが、私の場合(平地の市街地)の対処法をまとめてみたいと思います。


1)エンジン始動後60秒間対策

エンジン始動後の約60秒間はエンジンが回っていてもモーター駆動です。べた踏みすればエンジン駆動になりますがべた踏みはTNPにいいとは思えません。

よって、バッテリレベルに注意をはらい充電地獄が発生しないようにします。エンジンが冷えているときの充電地獄は最悪だからです。できれば、前回の走行にてBL4を確保したままパワーオフしたいものです。


具体的な対策ですが、

1-1)起動時のバッテリがBL3以下のとき

約60秒間、Pレンジで停車したまま待つことをおススメします。

夏は約60秒ちょっとで暖機が自動停止しますが、冬になると2分以上回りっぱなしになります。しかし、エンジン始動後60秒経過でエンジン駆動になるので(微妙に音が変化するので判別できる)、BLを気にせず走り始めてOKです。


1-2)起動時のバッテリがBL4以上のとき

裏通りを低速でそーっと走ります。60秒たったら普通に加速してオーケーです。

そうできない場合は、約60秒間Pレンジで停車したままの方が良いと思われます。


1-3) バックで車庫出しが必要な場合にはエンジンがかかる前に済ませる

理由はRレンジでエンジンが回っていると、余計に電力を消費してしまうからです。

パワーオンしたら約10秒後に自然と暖機スタートしますが、その前にバックを済ませます。
あるいは、パワーオンの直後、Pレンジボタンの左側のEVモードボタンを押します(BLが低いと無効)。



2)エンジン駆動可能となった60秒後の走り方

冬場は暖機開始60秒後でも水温は30℃以下なんてことになります。夏であれば水温40℃を超えていますが、それでも、エンジン走行時の燃費は非常によくありません。

2-1)低回転(負荷をかけない)のスロー加速は逆効果

私の走行環境(40km/h制限の信号間距離が200mぐらいの市街地)では、回転数を上げて加速を短くした方がいい結果が得られています。
暖機でエンジンが回ったままでも、加速後はモーター走行をイメージして、いったんアクセルオフ、次いで弱モーター走行のアクセル位置まで踏み増しします。エンジンは暖機のためだけに回り、駆動には寄与しません。


2-2)足回りのウォームアップはエンジンよりモーター多用で

出発地点からすぐに下りだったり、登りだったりの場合は、ここは無視してください。会社からの帰路はすぐに山登りなので、迷わずエンジン駆動状態で走行します。

エンジンの冷却水温が低い状態(50℃以下?)だとエンジン走行時の燃費が非常に悪いです。エンジンで加速するたびに、いとも簡単にモーターのロング走行で稼いだ燃費を打ち消してくれます。

そこで、起動後の足回りのウォームアップはエンジン走行よりもモーター走行を多用した方が効果的、と考えるようになりました。


実際、起動後の最初の3~4km(平地の場合)は、エンジンよりもなるべくモーター走行距離を引き延ばすようにした結果、朝の通勤燃費が上がる結果が得られています。


このように起動後の3~4kmの燃費をアップさせることで、その朝のトータル燃費をぐっと上げることができる場合が多いです。
ちょっとエゴ運転になりがちですが、序盤は裏道を多用するなどの工夫で、好結果が得られることが多いと思います。

私の場合は、なるべく裏道を通りスピードが上がらないようにして、モーター走行を多用します。



バックナンバーはこちら
No.21 CT200h TNP基礎講座 「低BL走法:高充電パワーの維持」

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Posted at 2011/09/21 09:12:39

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