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2011/11/01

No.24 CT200h TNP基礎講座 「暖房の影響について」

秋も深まり気温が低下してきました。神奈川でも早朝の外気温が10℃というケースも。
毎年思うのですが、外気温が低下傾向にある初期段階では10℃以下でも意外と薄着でも耐えられるものです。これはたぶん家の中がまだ冷え切っていないので、体が耐えられるのかなぁと勝手に解釈しています。しかし、同じ外気温でも、だんだんと寒いと感じ、切実に暖房したいと思うようになるから不思議ですw



さて、本題。

暖房はエンジンルームを熱源としています。

したがって暖房稼働中にエンジンが冷えるとエンジンが自動で始動、ガソリンが暖房の燃料として使われます。


暖房の影響ですが、低燃費運転ほど走行中にエンジンを停止させている割合が長くなる分、燃費悪化が顕著です。

ただし、リッター○○km/L以上の低燃費運転なら暖房がどのくらいの影響か?とは、一概には言えません。

むしろ、「運転時間」と「エンジン停止時間の比率」の2つが大きなファクタを占めるといえます。


1)運転時間との関係

 運転時間が長くなると車内の温度が安定しますので、暖房に必要なエネルギーが
 減少していきます。最悪なのは起動から30分程度でしょうか。

 どっちみち、起動直後は車内も寒いので人間にも寒さ対策が必要。
 厚着によって強暖房は避けるようにしたいものです。

 短距離であれば、車内の温度が上がりきる前に到着、なんてことになりますので、
 暖房をしないという覚悟も必要です(笑)


2)エンジン停止時間の比率との関係

 信号での停車時間の比率が大きいのが市街地。

 市街地走行の燃費が最も暖房の影響を受けると言えるかもしれません。
 信号停止時間が長い上、エンジンオンの時間も短いからです。

 ノロノロ渋滞も同様です。

 また、ダウンヒルはエンジン停止状態で冷気がグリルから猛烈な勢いで
 入ってくるため、あっという間にエンジンが冷えてしまいます。



暖房が燃費に影響を及ぼす場面では、一般的にだいたい1~2割程度の燃費ダウンになるかと思います。

しかし逆に、それほど暖房がデメリットにならない場面もあります。
登坂中はもちろんのこと、以下の平地の場合がそうです。

・信号停止が少ない郊外路

・信号停止が時々あるが、60km/h以上で走行できる幹線道路

・高速道路


これらの場面では、発進後の初期暖房でのロスだけを気にすればよいです。

なるべく風量は小さく低い設定温度からスタートし、徐々に車内温度を上げるようにすると良いかも。


水温計を装備している方ならわかると思いますが、エンジン冷却水温は、86~87℃前後で安定していると思います。

これ以上水温が上がると、ラジエータを通して冷却水を循環させますし、95℃以上になると電動冷却ファンが稼働してオーバーヒートを防ぎます。強制的に冷却されてしまう熱源であるならば暖房に使わないと損ですよね。

水温が80℃以上を保っていられる場面では、エンジン稼働率が高い走行パターンなので、暖房の設定温度を高めにしても燃費ダウンはほとんどないでしょう。


(おまけの Tips)

・エンジン冷却水の温度が一定温度まで上昇しないと暖房の送風は開始されません。

・シートヒータは、エンジンが冷えている状態(走行開始初期)や、
 エンジンが冷えやすい場面(市街地や渋滞)で使いましょう。
 空調で十分な暖が取れる場面では、電気は使わない方が良いと思います。

・本来エンジンが停止してほしい場面(信号停止、減速中、モーター走行中、
 ダウンヒルなど)にて暖房のためのエンジン稼働は燃費にダメージを与えます。
 
 EVモードのボタンを押して強制的にエンジンを停止させる作戦もありですが、
 水温が低いときは35km/hまでしか有効でないとか、BL4以上が必要など、
 制限が大きいです。

・ひざ掛け、マフラー、手袋を装備しましょう。
 特に手袋は、早朝に冷たいハンドルを握るのに必須です(笑)
 VerL と F Sport にオプション装着できるヒーター付ハンドル、いいですね(^^


バックナンバーはこちら
No.23 CT200h TNP基礎講座 「低燃費タイヤのススメ」

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Posted at 2011/11/01 08:18:53

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