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2011/06/17

TNP講座番外編 ブレーキ抜け(回生放棄)

CT200h のオーナーの皆さんはもう経験していますか?

ブレーキング中に段差やマンホールに乗った瞬間に、ブレーキが抜けたような状態(制動力が弱まる)を感じることが稀にあります。

プリウスのときからこの現象は有名で、こんなときに発生します。

・回生効率が良さげなソフトタッチのブレーキング中に発生する

・段差や道路工事の鉄板の上、マンホール上をタイヤが通過したときなど

・特に下り坂


現象自体はこんな感じです。

・ブレーキングが回生ブレーキ(発電機の駆動負荷)をメインに行われているときに

・ドライバーが気付かない程度の一瞬のタイヤロック(スリップ)を検知すると

・コンピュータが回生ブレーキをキャンセルし、機械式ブレーキをメインに切り替える

・この切り替えにより、制動力の差がドライバーへの違和感として現れる

・回生ブレーキが弱められるので、ブレーキング中の回生電力がぐっと減ってしまう
 (回生放棄と呼ばれています)

・これが発生すると、回生ブレーキが回復するまでには、数十秒かかる。100mとかの小高い山から下りてくるときにこれが発生すると燃費へのダメージ大です。


ちなみに、強いブレーキングをしている場合には、もともと機械式ブレーキが主体で制動力が発生していますから、この状況にはならないと思います。
 

補足:

・砂利道の下り坂では、同様の現象が発生しつづけるので、回生ブレーキはほとんど期待できません。

・回生放棄によるブレーキ抜けの違和感を低減するために、30型プリウスではリコールが行われました。それにより、ブレーキ時の電力回収量が減ったとの報告があります。本来回生ブレーキがメインだったソフトブレーキングにおいてもメカブレーキの割合を高めたらしいです。



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Posted at 2011/06/17 09:09:08

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