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まとめ記事(コンテンツ)
タッチ_さん
2013/01/05
i-DM活用術:其の参「i-DMの問題点を理解する」
具体的な活用術になかなか入りませんが(^_^;)、「なんでそうするの?」を都度説明すると長くなるので、必要な情報を最初にある程度、提示しておこうと思っているので。
前回のブログでやや茶化し気味にユーザーの反応をまとめてみましたが、i-DMに限らず新しい商品やサービスが受け入れられない場合、その原因は「正しく理解されていない」或いは「需要がない」の二点に大別できます。
需要がない=「別に運転が上手くなりたいと思っていない」ユーザーには、そもそもi-DMなど無用の長物です。
また「運転が上手くなる仕組み」という理解がなく、単なる省燃費モニターの一種と思われていたのなら、その動きは必ずしも省燃費に直結しない(間接的には効果的な)ので、役に立たない代物と断じられても然りです。
先ず前段としてこういった課題があるワケですが、仮に「運転が上手くなる仕組み」との認識があったとしても、現状いくつかの問題点があります。システム上の問題と、ユーザー側の問題それぞれです。
i-DMのシステム上の問題
そもそも世の中に運転評価システムなるものは確立されておらず、極めて新しい仕組みと言えます。したがい理解されるのには時間が掛かるワケですが、ボクも含めて好意的に思っている人にとっても、これは明らかに改善点であるという問題が「誤検知」です。
i-DMが白判定をする理屈は其の壱で紹介しましたが、人間が体感出来ないレベルの動きを検出して白ゲージを点けることが稀にあります。
・下り坂での停止時にブレーキペダルから足を離した瞬間
・停止状態でブレーキを踏み直したとき
などです。また、
・ヒルスタートアシストが機能している上り坂からの発進時
は、必ずしも誤検知とは言い切れないものの、これで白ゲージが点いてはたまらん!というシチュエーションです。
その他にも、ユーザーが「え?なんで?」と思うような場面で白判定されては、原因が解らず操作を修正しようがありません。ブログを読む限り、CX-5ではアクセラSKYACTIVに対してシステムに改善が加えられていると思しき点もありますが、依然として内在している問題もあるようです。
誤検知と言っていますが、システム的には正しく検知しているのかもしれません。しかしドライバーに修正点を認識させられなければ、それはユーザーにとっては誤検知に等しいモノです。
新しいシステムでもあり、こういった不具合とも言い切れない不具合とは、上手に付き合う方法を探さなければなりません。それは活用術で述べようと思いますが、二通りあります。
①許容する、と②克服する、です。
また、i-DMゲージとスコアの関係も、見方によっては問題です。前々回のブログで基本的に「青ランプ=加点」「白ゲージ=減点」「緑ランプ=加点も減点も無し」と紹介しましたが、青ランプで加点されないケース、減点されるケースがあります。白ゲージで加点された経験はありませんが、減点されないケースはあります。緑ランプで加点される、減点されるケース、それぞれあります。これではドライバーはどうすれば良いのか解りません。キーワードは「運転者も楽しく,同乗者にもやさしい運転」というi-DM開発の目的に謳われている言葉で、実はコレに解決のヒントに隠されています。単に青ランプを多く点灯させれば高得点、という動きをしない点において、このスコアリングシステムは大変巧妙に出来ています。
例えば誰も居ない真っ直ぐな道で、アクセル操作で加速:青ランプ点灯→減速→加速:青ランプ点灯→減速、みたいな運転を繰り返してスコアを稼ごうとしても、「i-DMはお見通し」と云わんばかりにスコアが上がらず、逆に下がるなんて動きをするのです。
こういった加減速は、高速道路などで渋滞に嵌った場合に有り得る場面だと思いますし、一体i-DMは何をどう判断して見分けているのか?とか思ってしまうくらいなのですが、だからこそ逆にドライバーは『「運転者も楽しく,同乗者にもやさしい運転」ってどんなんだ?』を自問自答しなければなりません。良く出来ているが故に、採点される側にとっては悩ましい部分です。
i-DM利用上の問題
これはユーザーの住環境に影響される問題です。i-DMはアクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作毎に判定をしていますが、判定方法はどれも一緒であるものの、ドライバーにとってはそれぞれ異なる操作です。つまりアクセル操作で習熟しても、同様の操作がブレーキやハンドルで出来るとは限らない。3つの操作でそれぞれ習熟していく必要があります。
一方、それぞれの操作を行う頻度(早い話が練習回数)は、ドライバーが走る道路環境によって大きく変わります。ボクは東京都内に在住ですが、発進・停止の頻度は高いものの、ハンドル操作の頻度は低くなります。一方、地方にお住まいで例えば山をひとつ越えて毎日通勤している人などは、ハンドル操作の頻度は高く、発進停止は少ないかもしれない。つまり、3操作の練度には必ずバラつきが出ます。
他方、頻度の高い操作にある程度習熟してくると、ステージアップのチャンスが当然巡ってきます。高得点が連発出来るようになれば次のステージに上がりたいのが人情ですが、実は頻度の低い操作の練度は足りていません。そんな状況でステージが上がり、判定条件が厳しくなると、練度の低い操作では当然、減点を食らう可能性が一気に高まります。こうなると、頻度の低い操作の習熟度を上げるのは至難の技となり、勢い習熟度の高い操作の加点でスコアを補う、という事が当然のように起こります。
ブレーキやハンドル操作で減点されるのをアクセル操作の加点で補い、結果的に燃費が悪い運転になる。
といったケースです。これは別にドライバーが悪い訳ではなく、頑張って上のレベルを目指そうとすると、普通に有り得る話です。ボクが「こら、活用術のようなモノが必要かな?」と思った所以ですが、ステージアップを上手に活用しないと、結果的に一生懸命努力しているが故に上達を妨げる、という事態に簡単になります。
ちなみにボク自身、5thステージにはクルマの購入後2週間で到達しましたが、ハンドル操作の習熟度が最も低く、これがアクセル操作に追い付くのに現実問題として8ヶ月以上掛かりました。もしも3rdステージで一旦ステージアップを止めて、ハンドル操作の練度がアクセル操作に負い付いた(どこをどう走っても5.0点が取れるレベルになった)上で、隠しコマンドで5thステージモードに切り替えていたら、もしかしたら今のレベルに達するのに1年掛からなかったかもしれません。
この点も、活用術の中では明記したいと思っています。
以上のように、所詮は人が作った物ですから完璧は有り得ず、複雑な仕組みは利用する側も上手に使ってあげないと思わぬ落とし穴がある、という典型のようなシステムです。
前回ブログで茶化し気味に色々と書きましたが、状況によっては途中で挫折しても責められない、というケースも結構有りそうです。最初から「興味ナシ!」という人ならイイのですが、折角興味を持って活用していたのに、途中で諦めてしまうのは残念過ぎますから。
前回のブログでやや茶化し気味にユーザーの反応をまとめてみましたが、i-DMに限らず新しい商品やサービスが受け入れられない場合、その原因は「正しく理解されていない」或いは「需要がない」の二点に大別できます。
需要がない=「別に運転が上手くなりたいと思っていない」ユーザーには、そもそもi-DMなど無用の長物です。
また「運転が上手くなる仕組み」という理解がなく、単なる省燃費モニターの一種と思われていたのなら、その動きは必ずしも省燃費に直結しない(間接的には効果的な)ので、役に立たない代物と断じられても然りです。
先ず前段としてこういった課題があるワケですが、仮に「運転が上手くなる仕組み」との認識があったとしても、現状いくつかの問題点があります。システム上の問題と、ユーザー側の問題それぞれです。
i-DMのシステム上の問題
そもそも世の中に運転評価システムなるものは確立されておらず、極めて新しい仕組みと言えます。したがい理解されるのには時間が掛かるワケですが、ボクも含めて好意的に思っている人にとっても、これは明らかに改善点であるという問題が「誤検知」です。
i-DMが白判定をする理屈は其の壱で紹介しましたが、人間が体感出来ないレベルの動きを検出して白ゲージを点けることが稀にあります。
・下り坂での停止時にブレーキペダルから足を離した瞬間
・停止状態でブレーキを踏み直したとき
などです。また、
・ヒルスタートアシストが機能している上り坂からの発進時
は、必ずしも誤検知とは言い切れないものの、これで白ゲージが点いてはたまらん!というシチュエーションです。
その他にも、ユーザーが「え?なんで?」と思うような場面で白判定されては、原因が解らず操作を修正しようがありません。ブログを読む限り、CX-5ではアクセラSKYACTIVに対してシステムに改善が加えられていると思しき点もありますが、依然として内在している問題もあるようです。
誤検知と言っていますが、システム的には正しく検知しているのかもしれません。しかしドライバーに修正点を認識させられなければ、それはユーザーにとっては誤検知に等しいモノです。
新しいシステムでもあり、こういった不具合とも言い切れない不具合とは、上手に付き合う方法を探さなければなりません。それは活用術で述べようと思いますが、二通りあります。
①許容する、と②克服する、です。
また、i-DMゲージとスコアの関係も、見方によっては問題です。前々回のブログで基本的に「青ランプ=加点」「白ゲージ=減点」「緑ランプ=加点も減点も無し」と紹介しましたが、青ランプで加点されないケース、減点されるケースがあります。白ゲージで加点された経験はありませんが、減点されないケースはあります。緑ランプで加点される、減点されるケース、それぞれあります。これではドライバーはどうすれば良いのか解りません。キーワードは「運転者も楽しく,同乗者にもやさしい運転」というi-DM開発の目的に謳われている言葉で、実はコレに解決のヒントに隠されています。単に青ランプを多く点灯させれば高得点、という動きをしない点において、このスコアリングシステムは大変巧妙に出来ています。
例えば誰も居ない真っ直ぐな道で、アクセル操作で加速:青ランプ点灯→減速→加速:青ランプ点灯→減速、みたいな運転を繰り返してスコアを稼ごうとしても、「i-DMはお見通し」と云わんばかりにスコアが上がらず、逆に下がるなんて動きをするのです。
こういった加減速は、高速道路などで渋滞に嵌った場合に有り得る場面だと思いますし、一体i-DMは何をどう判断して見分けているのか?とか思ってしまうくらいなのですが、だからこそ逆にドライバーは『「運転者も楽しく,同乗者にもやさしい運転」ってどんなんだ?』を自問自答しなければなりません。良く出来ているが故に、採点される側にとっては悩ましい部分です。
i-DM利用上の問題
これはユーザーの住環境に影響される問題です。i-DMはアクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作毎に判定をしていますが、判定方法はどれも一緒であるものの、ドライバーにとってはそれぞれ異なる操作です。つまりアクセル操作で習熟しても、同様の操作がブレーキやハンドルで出来るとは限らない。3つの操作でそれぞれ習熟していく必要があります。
一方、それぞれの操作を行う頻度(早い話が練習回数)は、ドライバーが走る道路環境によって大きく変わります。ボクは東京都内に在住ですが、発進・停止の頻度は高いものの、ハンドル操作の頻度は低くなります。一方、地方にお住まいで例えば山をひとつ越えて毎日通勤している人などは、ハンドル操作の頻度は高く、発進停止は少ないかもしれない。つまり、3操作の練度には必ずバラつきが出ます。
他方、頻度の高い操作にある程度習熟してくると、ステージアップのチャンスが当然巡ってきます。高得点が連発出来るようになれば次のステージに上がりたいのが人情ですが、実は頻度の低い操作の練度は足りていません。そんな状況でステージが上がり、判定条件が厳しくなると、練度の低い操作では当然、減点を食らう可能性が一気に高まります。こうなると、頻度の低い操作の習熟度を上げるのは至難の技となり、勢い習熟度の高い操作の加点でスコアを補う、という事が当然のように起こります。
ブレーキやハンドル操作で減点されるのをアクセル操作の加点で補い、結果的に燃費が悪い運転になる。
といったケースです。これは別にドライバーが悪い訳ではなく、頑張って上のレベルを目指そうとすると、普通に有り得る話です。ボクが「こら、活用術のようなモノが必要かな?」と思った所以ですが、ステージアップを上手に活用しないと、結果的に一生懸命努力しているが故に上達を妨げる、という事態に簡単になります。
ちなみにボク自身、5thステージにはクルマの購入後2週間で到達しましたが、ハンドル操作の習熟度が最も低く、これがアクセル操作に追い付くのに現実問題として8ヶ月以上掛かりました。もしも3rdステージで一旦ステージアップを止めて、ハンドル操作の練度がアクセル操作に負い付いた(どこをどう走っても5.0点が取れるレベルになった)上で、隠しコマンドで5thステージモードに切り替えていたら、もしかしたら今のレベルに達するのに1年掛からなかったかもしれません。
この点も、活用術の中では明記したいと思っています。
以上のように、所詮は人が作った物ですから完璧は有り得ず、複雑な仕組みは利用する側も上手に使ってあげないと思わぬ落とし穴がある、という典型のようなシステムです。
前回ブログで茶化し気味に色々と書きましたが、状況によっては途中で挫折しても責められない、というケースも結構有りそうです。最初から「興味ナシ!」という人ならイイのですが、折角興味を持って活用していたのに、途中で諦めてしまうのは残念過ぎますから。
Posted at 2013/01/05 21:21:30
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