まとめ記事(コンテンツ)

2014/12/17

マスターシリンダ交換について

みなさん!!メリー!!おっと・・げふんげふん。

今日は普通の平日水曜日ですよ。週末までまだ長いなーだるいわー。

注)この記事をアップしているのが24日




どうもトライズです。


マスターシリンダの交換なんて、知ってる人には特におもしろくもない内容でしょうし、さくっと終わらせますよーっと。


さて、前回。というか前々回の続き。

ブレーキキャリパをでかいのに換えたら、一緒にマスターシリンダも換えたほうが良いと聞くけども、結局あれはなんなの?何がどう変わるの?

について説明しまーす。





マスターシリンダというものはブレーキキャリパーにブレーキフルードを送り出す注射器みたいなモノです。

この注射器の大きさとキャリパーやローターのでかさ、車重等は、絶妙なバランスで計算されており、純正状態ではどんな大きさの違う車でも、どんな足の弱いドライバーが踏んでも、極力違和感の無いように設計されています。




前回の日記で、ブレーキペダルを踏む力を計算で割り出すと、S15シルビアなら、フルブレーキングで10kgくらいなんじゃないかと算出しました。

この力はたぶん実測よりも弱すぎる気がするんですが、追々もっと正確な値を計測することにして。とりあえず「フルブレーキングで10kg」と、しましょう。





さて、ここからお待ちかねのブレーキチューニングです。

車両はS15SpecRをノーマル状態で、総重量1300kg(ドライバー込み)





この車両のブレーキを前後ともECR33用に交換します!
フロント4pot φ296mm
リア2pot φ297mm
のやつです。


すると、ローター大径化のおかげで、今までよりブレーキの油圧が低くても十分に車を止めることができます。





具体的には、S15純正でフルブレーキングしたときのブレーキ油圧は、75kg/cm2くらいですが、これが、

67kg/cm2くらいになります!




さらに、マスターシリンダやマスターバックはS15のままと仮定して、ペダル踏力を試算すると、

10kg→8.9kg

となるわけですねー。踏力が下がってしまいます。



マスターシリンダーがそのままでも、機構的に無理がかかるとかでは無いのですが、ペダル踏力が変わってしまうというのは少し困りものです。

これまで、10kgぐらいの力でロックする寸前の良い感じでフルブレーキングしていたのに、ブレーキを交換したら今までより軽めに踏んだだけでフルロック!使い辛れー!!!!ってことになってしまいます。









さあ!こんな時に活躍するのがマスターシリンダの大径化です!!

大径マスターシリンダーの定番は、R33やR34GTR用でマスターシリンダの径が17/16インチ(26.9mm)のもの。
S15SpecRの16/16(25.4mm)より一回り大きいです。





計算です。

S15シルビア(軽量化後)にECR33ブレーキを付けて、フルブレーキング時の油圧を67kg/cm2とすると、



S15マスターシリンダの場合

マスターシリンダー断面積=
π*2.54^2/4=5.06cm2

マスターシリンダー推力=
油圧*シリンダ断面積=
67*5.06=339kgf

マスターバックのブースター倍率=9.5
ペダルレバー比=4.0
として、

ペダル踏力=
339/9.5/4.0=8.9kg



R34マスターシリンダの場合

マスターシリンダー断面積=
π*2.69^2/4=5.68cm2

マスターシリンダー推力=
油圧*シリンダ断面積=
67*5.68=381kgf

マスターバックのブースター倍率=9.5
ペダルレバー比=4.0
として、

ペダル踏力=
381/9.5/4.0=10kg





はい。これで、失われていたブレーキ踏力を元に戻すことが出来ました!

マスターシリンダを交換することによって生まれる「カッチリ感」とか、
まるでブレーキシステムの容量に余裕が生まれたかのような感覚とうのは、このへんからくるんだと思います。





マスターシリンダを、16/16から17/16にすると、約12%、踏力が回復(向上)します。
15/16から16/16だと約14%。
15/16から17/16で、28%程度変化します。

キャリパーは換えたんだけど、いまいちペダルがふにゃふにゃしてて気になるという方は、マスターシリンダの大径化を検討するのも良いと思います!




ただ、実際にマスターシリンダをとっかえひっかえして感触を試した結果としては、

正直、慣れてしまえば分からない!!!

とも思いますww

たしかにマスターシリンダのみを交換した直後はすごい激変して感じるんですけどねー。よっぽど純正状態とかけ離れていなければ、使ってりゃそのうち慣れますw







ちなみに、タイトル画像のタイプのマスターシリンダはPバルブ(後輪油圧制御装置)が内蔵されています。

同じシリンダー内径でも、車種orグレードによってPバルブ特性が違いますので、流用する場合は気をつけましょう。

S15シルビア他、ABS付きの車両のマスターシリンダがこのタイプです。



実はこのタイプのPバルブも分解できます(メーカー的には非分解)



同じメーカー(TOKICOかNABCOか)であれば、Pバルブのみ入れ替えることも可能かと。



ABS無し車用のマスターシリンダーも、基本的にPバルブもセットで交換することになると思います。
Pバルブの特性が合わないと、確かにタッチは多少良くなったけれど、フロントロックが酷すぎる。リア仕事して無い!となることもありえます。

大径マスターに交換して、たまたまPバルブも良い感じの特性のものが付いていればいいのですが、そうでなければ、Pバルブを移植するか調整式に取り替える必要がありますね。








さてさて。マスターシリンダの話はとりあえずここまで。


それではまた!
Posted at 2014/12/24 23:42:07

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