まとめ記事(コンテンツ)

2014/06/25

自分の車を設計する (番外編:スバルのデザイン)


番外編 スバルのデザインについて






自分の求める車を設計するとしたら、、、という検討の中ですっぽり抜けているものが有ります。

ユーティリティや動力性能、クルマとしての機能的要件は求まったとしても、その車に好意を持つかはまたちょっと次元の異なる問題です。

デザインの持つ力は絶大です。特に趣味的要素を車に求めるなら尚のこと、気に入った外観は重要です。時によっては動力性能などはそこそこ及第点なら許す、と言わせる魅力を持った車も存在します。 動力性能は極端に言えば似たような水準にあれば許せても、外観で惚れたスタイルは、置き換えることが出来ません。しかしながら実際にはそこまで全体のデザインで「これぞ!」と思わせてくれるものに出くわす機会もまた滅多に有りません。だからこそ万が一出会ったら、それは理屈抜きに苦しむことになります(笑)。

このように、理詰めで構築した「機械」であっても、それをまとう外観の感性は、個々人のそれこそ「好み」であって理屈ではありません。私にもこれぞ、という車は数台有りますがいずれも古典の世界の車であって、現役世代に惹かれるものも数台ありますが、幸いにも?、手の届かないコストにちゃんとなっていて文字通り銀幕のスター(古い表現(^_^;))であります。

というわけで、現実には許容範囲にある「かわいいおねいちゃん」という、ところどころ良く見ると・・・な点はあるけれど「総合的に好きになる」(^_^;)というところで手を打つわけです。(もちろん人間の場合は相手の厳しい選択眼の方がよほど辛辣なわけで、車ぐらい好きにさせろよ、、と逃げ込むわけですが(笑)・・)


結局のところ、スバルの車は少々ミリタリーっぽく見える。それは野暮ったいデザインからそう思われるかもしれないが、実態はスバルが考える優先順位の差が、少々民製ぽくないからなのでしょう。そのせいか、逆に他の国産車は妙に迎合して、エコなデザイン(エコが外観まで支配するんですよ!、息が詰まりますよね)や、隠す爪も生えないエコな馬力、ふと気が付けば、パワーウエイトレシオで6kg/psを切って4人乗れる乗用車(もちろんサラリーマンが何とか買える額でね)が国産に何台あるでしょう?。この評価軸自体死語ですもんね、いまやJC-08で15km/Lぐらい超えないと後ろ指な空気ですからね。

理論的には、おバカな車になるであろう、その車。今の時代にそんな車をリリースできるポジションに生き残ってくれたメーカには感謝ですよ。

日本は変質的な建前論で言論封殺される空気に有ります。TVが糾弾する(特定の恣意的な工作)に冗談も言えない。イギリスのトップギアを日本でやったら、2回目の放送は無いでしょうwww。そう言う意味ではトヨタの社長がニュルで走った意義は大きい気がします。(日本車には、強く惹かれるデザインを纏った車が現れないのも、国民性だという気がします。成熟した人間性が発露したような全体像を感じない。真の全体調和でなく、部分的迎合の和に過ぎない感じなんですよねぇ)



ところで・・・

A:このリアのルーフラインをもう少しスポーティに下げられないの?。
S:そんなことしたら、後席のヘッドクリアランスが不足するだろ。
A:じゃぁ、もう少し寝かせて座らせればいいじゃん!」
S:そんなことしたら、リア車軸を延ばして全長も伸びるし、そのせいで最少旋回半径を稼ぐためにフロントの舵角がもっと必要になる、そうすると全幅が1800mmを超えてしまうだろ!」
A:じゃあ、せめてフロントタイヤをBMWみたいに前に出して、オーバハングを縮めて・・・
「バキッ!・・」 っとここでAが殴られるw。

と言った具合に、シンメトリカルAWDレイアウトとボクサーエンジンが決めたメソッドとドライバーに必要な視界性とセダン(ワゴン)として必要な実用性を優先して、最後にデザイン上の”おしゃれ”な(無駄な?)味付けがされる感じなのだ。


<スバルだって、そこは言われなくてもわかっている、、と言うデザイン>


<と現実のデザイン>



なので世の中の様々な「商品」がおしゃれなデザインで「見える美」が引き寄せる力を醸し出す時代に、それとは異なる道具感や実利感に「思想的な機能美」によってスッキリとした魅力を感じてしまう。だから理由が有る形や操作性に異論はほぼないが、もうすこし内装には凝った「お迎え感」が有ってもいいだろうに、とは思うのだ。

だからだろうか、今乗っているBLEがスバル史上もっとも洗練されたっぽい、言い換えるとうまく爪を隠したっぽいところが好みだったのだけれど、こんどのS4はStiをベースに考えてるせいか、少々表に「それが」出すぎているのだと思う。もっと控えめで、、だけど見る人が見るとわかるバランスになっているといいいのになぁ。なのでもし手に入れたとしたら、ぐっと「オッサン」ぽく地味目に脚色したいなと思います。

案外「やられた!」という一目ぼれ車が現れて、機械的な正論は無意味な車に行くかもしれませんが。


何処がどう違うの、、、という方のための比較写真(おまけ)
Posted at 2014/06/25 16:58:53

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