日産(純正) 純正お手軽ﾌﾞｰｽﾄUP…その②  

BNR32のお手軽ﾌﾞｰｽﾄUPで､以前の定番だったのが､HCR32(HNR32)触媒の流用だったりする｡大昔は､ｽﾃｱﾘﾝｸﾞ交換だけでも違法扱いの苦しい時代であり､純正流用と言う大義名分が揃った合法流用改造例だった｡

さて､見た目やｻｲｽﾞは､BNR32触媒もHCR32触媒も全く一緒だが…｡
･BNR32触媒⇒ｾﾙがｾﾗﾐｯｸで目が細かい｡(ﾒﾀﾙに比べ熱膨張で排気抵抗が増す｡)
･HCR32触媒⇒ｾﾙがﾒﾀﾙで目が粗い｡(BNR32触媒との比較)

ちなみに流用の恩恵は､幾つかある｡
販売台数の多いHCR32(HNR32)なので､事故車から部品を安価で仕入れられる｡
ｾﾙの目が粗いから､BNR32触媒より､排気抵抗が緩和されている｡
耐熱性能が高いﾒﾀﾙなので､高負荷にも耐えられる｡(ﾒﾀﾙ触媒の代替品)
純正の触媒なので､車検等にも何ら咎められない｡当然､排ｶﾞｽ検査も問題無かった｡

実際の確認は､ｵﾘﾌｨｽ撤去と一緒に行ったので､単体での確認実績が無い｡
車輌のﾊﾞﾗﾂｷもあるが､2台で試してみて0.15~0.2位は､ﾌﾞｰｽﾄ圧が上がったと思う｡
※確認方法は､2万㎞台のBNR32を2台使用し､機械式ﾌﾞｰｽﾄ計にて走行確認した｡

尚､BCNR33やWGNC34改にも同様な改造は､多分可能であるが､車輌の状態が芳しくない状態の個体は､この手の改造は､推奨しない｡