
空色号を売却してコラード VR6を購入しました!
嘘です御免なさい。
昨日新たに代車でお借りしたクルマです。
今まではGOLFⅢを代車で借りていたのですが、他で使う事になったとの事で交換で借りたのがこのクルマです。
実はコラードって昔から好きで乗ってみたかったので、何気に嬉しかったりします。
全体的にカクくて、フロントのオーバーハングは妙に長いのに、リアはスパッと切れてて尻上がりな感じの独特なデザインが良いのですよ。
いわゆるコーダ・トロンカ(カムバックやカムテールとも言うらしい)と言う奴ですね。
このクルマを斜め後から見た感じは今でも大好きです。
発売してたのは80年代後半~90年代ですが、当時このクルマを買おうと思うと500万円以上もしたので、余程のお金持ちか好き者で無いと乗れないと言うハードルがあって(だってR32のGT-R買えるし)、見かける度に乗ってる人には尊敬の念を送ってました(笑)
コラードには、
・スーパーチャージャーを搭載した4気筒SOHC 1.8リッターの
G60(最高出力160ps)
・GOLFⅡGTI 16Vにも搭載された4気筒DOHC16V 1.8リッターの
16V(最高出力135ps)
・V型6気筒SOHC 2.9リッターを搭載した
VR6(最高出力190ps)
の3種類がありますが、今回の代車は最強バージョンのVR6でしかも
5MTです!
ちなみに、プラットフォーム的にはGOLFⅡがベースになっているとか。
走り出してみるとやはり排気量ならではのトルク感がありました。
普通に走るんだったら2000回転以下でほぼほぼ走れてしまう感じです。
そして6気筒だけあってエンジンは滑らかで、妙に独特な鼓動感(脈動感)があります。
ちなみにV型6気筒ではありますが、15度のバンク角しかないこのエンジンは、V型とは言えほぼ直列6気筒みたいなエンジン構成で、結構オリジナリティに溢れる素敵エンジンなところが何気に好みだったりします。
VR6の「R」はドイツ語で「直列」を意味する「Reihenmotor」の「R」から来ていると言うのもあって、つまり「V型直列6気筒」と言う訳で「ドイツの科学力は世界一ィィィ」な香りが(笑)
ただ、吹け上がりは重い感じです。
アクセルをベタ踏みしても、すぐにはついてきません。
上がるのも遅いけど下がるのも遅いので、シフトアップの時にちゃんとアクセル戻してクラッチを切ってるのに、クラッチ切るのが速すぎると軽く吹け上がってしまうと言う。
なんかこう妙にネットリとしたフィーリングのエンジンで、スポーツカーと言うイメージからすると違う感じがしたりもします。
ですが、エンジンを約3800回転以上まで回すと雰囲気が変わります。
明らかにエンジン音が変わってパワーとトルクが盛り上がり始めるのです。
「クォーン」と言うエンジン音なのかマフラー音なのかわかりませんが、独特なサウンドがしてなかなか気分が盛り上がります。
小排気量のクルマと違って、エンジン回転の上昇よりも速度の上昇の方が速い感じで、あっと言う間に結構な速度になりがちです。
190psは伊達じゃないですね。
低回転ではつきの悪かったエンジンですが、上だと良い感じに操作とシンクロするのでコントロールしやすいです。
ビュンビュン吹け上がるエンジンでは無いですが、これはこれで気持ち良い。
エンジンの刺激は少ない感じもありますが、実際にはこう言う特性の方が速いと言う話もありますよね。
そしてハンドリングですが、かなりフロントヘビーなクルマなので(F65:R35?)流石に軽快とは言えないのですが、それでも思ってた以上に良く曲がるクルマでした(ボンネットがカーボンのに換えてあるのは結構大きいかもしれませんが)
弱アンダーでハンドルを切れば切ったぶんだけ曲がる感じなので、安心感もあって楽しいです。
このクルマの足回りの仕様は不明なのですが(ノーマルじゃ無かったです)、ロールも少なくて踏ん張り感も悪くなく、良い感じにスポーティな足回りだと思いました。
そして乗り心地も結構良いです(元G60乗りの同僚は固いと言ってましたが(笑))
さすがにサーキットを走ったりすれば物足りなさもあるかもしれませんが、このエンジンと足回りであれば、一般道を攻めるにはこれはこれで充分なのではないかと。
逆に吹け上がりの遅いエンジンや、適度にマイルドなハンドリングのおかげで、熱くなりすぎずにハイペースを維持しやすいところもあるような気もしました。
1つ気になった点として、ブレーキのタッチが妙にニュルニュルしていると言うのがありました。
最初は踏んでるのに思ってるよりも止まらなくて焦りましたが、更に踏み込めばちゃんと効くので効きが悪い訳では無さそうです。
ブレーキパッドの特性かとも思いましたが、後で聞いたところこれもコラードならではな特徴らしいです。
実際ちゃんと効くとわかっているのであれば、この特性はある意味コントロール性が高い気もします。
限界近辺でのコントロールがしやすそうですし、ブレーキを軽くなめるような操作なんかもしやすいような。
個人的には一般道である程度クルマの性能使いきって楽しめるスペックって、車重1tで150psくらい、パワーウエイトレシオで6.5~7.0Kgくらいが丁度良いんじゃないかと思っているのですが(人にもよるとは思いますが)、VR6の場合は1250Kgで190psなので約6.58Kgとなかなか良い感じのところにあります(もう少し軽いと更にベストな気が)
フォルクスワーゲン的にはコラードを「スポーツカー」と位置づけているような話もあるようですが、実際にはやはり「GT」なのではないかと(本当の意味での)
アウトバーンのような高速道路をハイスピードのまま走り続けるのが、一番適した使い方のように思います。
高速道路を走ってみると、GOLFⅡよりも更に安定した直進安定性で、国産車がリミッターのかかる速度で走り続けるのも余裕で出来そうな感触です。
高速コーナーも得意で、まさに水を得た魚的な印象を受けました。
リアのスパッと切れたコーダ・トロンカデザインも、空気抵抗の軽減を意識したところから来ていそうで、それだけハイスピードで走る事を意図したデザインな気もします。
見た目的には派手さは抑えつつも個性的でスポーツカーっぽく見えるし、どことなくGOLFⅡとも通じるところがあり、アウトバーンでは、ベンツ、BMW、ポルシェ、なんかとも張り合う高速性能を持っている(いた)。
色々複合的に合わさって、ちゃんとフォルクスワーゲンぽい感じのスポーツカーになってるクルマなんだなあ、と感じました。
どうやら空色号の方もようやく仕上がる気配が出てきたので(嬉しい!)、コラードを借りてる期間はそれほど長くも無さそうですが、もうしばらく楽しませていただこうかと。