あまりといえばあまりでしょう。

　こんばんは。

　最近のマスコミ論調にはあきれることが多いのですが、今日の民間事故調とやらの報告の報道は、あまりといえばあまりでしょう。管総理（当時）のバッシングで終始し、かえって事の本質を誤らせるんじゃないでしょうか。

１，総理が陣頭指揮を執ったことについて
　そもそも、雁首そろえた東電や学者や、役人や、とにかく原発に関わる責任ある立場のぼんくらどもが、何にも為すべきことをしてこなかったから原発はああなったのでしょう。あの状況で、いわゆる専門家；無責任を通してきた連中に、事態を任せる方がずっと不思議じゃないでしょうか。

２，総理として、無知で思いつきで対応した。
　専門家が想定外としてきたことに、誰が総理でもきちんとした対応なんぞできっこないでしょ。その場でよいと思ってやることを、時間をおいてから裁いたり切って捨てても何も生み出さないでしょう。

　別に菅直人という人に、義理も何にもありゃしません。ただ、誰も経験してこなかったことを、あたかも総理がしっかりしてりゃもっと被害は少なくなったみたいな短絡した報道は、この国の、責任ある立場にある人々が無為無策でず～っと無駄飯食ってきたこと、いわば国全体の無責任体制という問題の本質を大きく見誤らせるんじゃないですかね。

　誰が悪いってわかりやすく切って捨てるだけなら、問題は矮小化され、すぐ風化しちゃいませんかね。犠牲になった方を、これほど愚弄する話はないんじゃないでしょうか。