計画名:高容量長距離輸送機計画
帝都急行形式:5000系Hi-SMART
現在のふれしのくんは搭載容量が少ない上に燃費が不安定で,表定速度85キロ以上の高速運用をすると航続距離が大幅に低下する。燃料タンク容量も歴代スイフト特有の41Lと据え置かれており留置中のパワーサプライサービス面でも不利となる。
しかしこの性能要求全てを完全新造機で解決するのはコスト面で実現性が低い。同時に政治的な都合によりできる限り長期に渡っての配備が可能な必要性もある。
そこで累計走行距離が5〜6万キロ以下の中古機を20万キロまで運用が可能なレベルの近代化を施した上で運用するのが本計画である。よって購入する中古機は以下の条件を満たす必要がある。
・購入時点で走行距離5〜6万キロ以下であること。
・秩父入庫限界に迫るサイズの大容量車体であること。また機材搭載中の車中泊にも対応可能なこと。
・ただし整備性と高速安定性を重視するため車両高さは極力低くすること。
・秩父〜豊郷間無給油運行に対応した上で高速運用時の燃費が安定していること。
・変速機に信頼性があること。
・高容量と秩父〜豊郷間のアップダウンに耐えうる高出力を持つこと。
・なお中古機のため車両制御まで関係する高度な運転支援装備は求めない。ただこれによって必要になる改修(制動力向上など)が見込める機体であること。
候補機
1:マツダMPV(過給器付き最後期編成)
・積載能力は候補機中最大。
・車内広さも候補機中最大であり,ハイルーフバン並の非常に快適な車中泊が可能。
・候補機中唯一のスライドドア機。
・燃費は低いものの安定した燃費が見込める上に強力かつ信頼性が高い過給器付き直列4気筒ポート噴射主機関。
・補修パーツはメーカーの傾向的に安価。
・車両価格が候補機中最安。
2:スバル・エクシーガ
・積載能力はMPVに迫りながらも比較的コンパクトで機動性とのバランスが取れた車体。
・エンジン出力も過給器付きなら問題なく,燃費もMPVより大幅に優れる。
・車両価格もMPVに迫る低価格。
・流用含めてパーツが多く近代化改修が容易。
3:同レガシィ(BP系)
・候補機中ではコンパクトな車体。とはいえ積載能力は優れる。
・エクシーガ以上にパーツが多く近代化改修は極めて容易。安価な選択肢も比較的見込める。
・信頼性と機械効率に優れたMTが選択可能。
・走行性能も高速巡航に適している。
・製造台数が多いため状態の吟味が重要となる。その分,安価な車両も数多い。
4:同レヴォーグ(初期編成)
・積載能力はレガシィと同等か少し多め。
・候補機中,車両性能が最も高い。高速運用時の燃費が極めて安定しており航続距離は700キロを超える。
・また候補機中唯一の高度運転支援装備を搭載しており,先述の性能も相まって今後10年は大規模な近代化改修なしで運用が可能。
・またエクシーガやレヴォーグと違いタイミングベルトがないためランニングコストも抑えられる。
・車両価格は当然ながら候補機中最高額。
5:MSアクセラ
・積載能力は候補機中最小ながら必要十分な性能を持つ。
・動力性能ではレヴォーグに匹敵するものがあり,高速運用時の燃費性能に優れる。
・車体サイズは候補機の中で最もコンパクトであり,機動性に優れる。
・車両価格は比較的高め。
必要な改修
・運転支援装置システム全更新もしくはソフトウェアアップデート(全車)
・車輌状態モニタの搭載(レヴォーグ除く)
・制動力の強化(レヴォーグ除く)
・高速運用時挙動の抑え込み改良(エクシーガで必要との報告あり)
・蓄電池及びタイヤ交換(全車)
・必要な場合は下回り防錆塗装(全車)
・その他帝都急行車両基準適合化工事