オイルフィルターの交換時期について
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オイルフィルターの交換、どうされています?昔は、私も5000kmごとのオイル交換の2回に1回って感じでした。
ただ、最近のロングライフ化されたオイル交換に対応したフィルター(ストなら、1.5万キロのオイル交換、に対して2回に一回、三万キロ、シビアコンディションでも1.5万キロ)に対して、これで良いんでしょうか?
そのあたりについて、まとめて見ようというわけです。
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まず、こちらが、オイルフィルターのろ過状況を模式的に表した絵になります。
左は使い始めの状態で、オイルの通りが良く、圧損が低く、暖機終了後、バイパス弁が開くこともありません。半面、小さな粒子は素通りしてしまいます。
真中は、ある程度使った状態です。大きなスラッジがフィルターに引っかかって、ろ紙の目を塞いだ結果、細かい粒子をろ過できるようになっています。半面、目詰まりの影響でフィルター圧損が大きくなり、高回転でエンジンを廻した場合、バイパス弁が開くようになってきます。(1万キロ前後か)
右は、フィルター寿命間近、更に細かい粒子までろ過できるようになりますが、圧損が大きく、最高回転数の半分くらいでバイパス弁が開くようになってきます。ここまで来ると、おとなしい順法運転には適するものの、スポーツ走行などには不安が、、、、、
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車に使用されているオイルポンプは、容積型。回転数に比例した量のオイルを送り出す構造になっています。これに対して、異常な圧力を逃がすリリーフ弁がつき、オイルフィルターを経由してエンジンにオイルが供給される仕組みとなっています。フィルターにはバイパス弁が仕込まれていて、それがいつ開くのかが問題となるわけです。
上の状況を、フィルター差圧とエンジン回転数、フィルターの使用距離で表した模式図がこちら。
新品の頃は、フィルター差圧が小さく、エンジンの最高回転数(この図では、7000rpm)でもバイパス弁は開きません。
それが使い込むにつれて、高い回転数でバイパス弁が開くようになり、使い込むにつれて、その回転数が下がってきます。
そして、使用限界を超えると、低い回転数でもパイパス弁が開くようになります。ここまで来ると、エンジン内部にもダメージが出るようになります。
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この状態を別の角度から見たものがこちら。
フィルターの使用距離と、バイパス弁が開く回転数、フィルターのろ過可能粒径を概略示しています。
おおむね純正フィルターのろ過粒径は、30μmとなっていて、図のようにフィルターの目詰まりによって圧損が増える分、バイパス弁の開く回転数が下がるものの、細かい粒子をろ過できるようになっていきます。
メーカがフィルター、オイルの交換時期を決める際、オイルの潤滑性能と、このバイパス弁が開く回転数を目安にしているようです。正確な数値はわかりませんが、目安としては法定速度を守った運転をした際に、バイパス弁がその範囲内で開かない距離に安全を見込んだ数値らしい、、、、
このためバイパス弁の圧力設定など、重要なパラメータとなるので、素性のわからないガソリンスタンドのオイルフィルターなどは敬遠した方が無難でしょう。
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で、やっと本題.オイルフィルターの交換はどうすれば良いのか? です。
昔のように、オイル交換2回に一回ってやった場合、純正オイルフィルターは、あまり目詰まりしておらず、細かい粒子をろ過紙できません。特にオイル交換を短いインターバルで実施される場合はなおさらです。
お奨め策としては、
①おとなしく運転される方の場合、純正フィルターであれば、メーカ指定の交換時期まで同じオイルフィルターを使いつづけるのが良いでしょう。オイル交換については、お好みで。短い距離でオイル交換しても、費用対効果としては”?”ですが、エンジンに悪いことはありません。ただ、純正フィルターを早すぎるタイミングで交換するのは、お金の無駄だけでなくエンジンにも良くないのでいただけませんが、、、、、
②高速走行や、スポーツ走行で、高回転を多用するような方の場合は、シビアコンディションに相当するので、純正フィルターであればシビアコンディションの距離で交換するのがお奨めです。
もっと、エンジンをいたわりたいのであれば、ろ過性どの高いものを使う手があります。PIAAのツインパワーなどは、20μmフィルターと、10μmフィルターを流路に並列に入れることで、ろ過性能と低圧損を実現しています。もっとも、いわば新品の頃から適度に詰まったフィルターなので推奨交換距離が6000kmと短いので、お財布には優しくないですが。
ただ、現在、3000kmごとにオイル交換して、2回に一度フィルターを替えるような方であれば、純正フィルターよりも、PIAAのツインパワーのようなフィルターの方が、エンジンへのダメージを少なくできると思います。
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