こんな感じで見えます。

撮影場所については、
一般的な道路で、植木のある歩道が左側にあり、それに沿って、車体がまっすぐの状態です。
拡大図:
大型トラックの場合、
・サイドメインミラー
・サイドアンダーミラー
・アンダーミラー
の3つがあります。
(4tトラックだと、サイドアンダーミラーが省略されているケースがあります)
曲面ミラーになっていて、それぞれ広範囲が見えるように拡大されています。
これら、3つとも見え方、映している空間が違うのが分かりますか?
曲面の度合いが異なるためです
(強) アンダーミラー > サイドミラー > メインミラー (弱) の順になっています
これらのミラーは向きの調整が可能です
画像が鮮明でなくて見づらいですが、
歩道の縁石に、黄色いマーカーが塗られているのが見えますか?
アンダーミラーでは、ミラーに隠れつつ映っていて、
サイドアンダーミラーではわずかに映っています。
今回、車両左上の角をそこに合わせています。
そこから、歩道の隅まで見えています。
出っ張っている左サイドミラーの真下の空間とその先に人や物があっても、見えるようにセットするのが正しいアンダーミラーの合わせ方。
"正しく合わせれば"、車体角から2.5mまで見えます。
ということは、、
左に車線変更しようとして、左に動いているときにアンダーミラーに映っているから、もし乗用車がいてもぶつかる前に、気づけるわけです。。
ただし、
・運転手がアンダーミラーを適切な位置で合わせていれば
・運転手がアンダーミラーを視界に入れていれば
という条件つきです。
その条件を満たさないから交通事故になるわけです
実は、何割かの大型トラックは、
画像のような位置関係で見えるようにサイドミラーを調整していません。
よくあるのがアンダーミラーで前方だけを映しているケースで、そうすると側面が死界のまま見えていません
そもそも、はじめから2つとも条件を満たさないんですよ・・・・
怖いでしょ😱😱😱
昔の運転手だと、普通免許で大型車を運転できた世代の人たちもいます。
その世代の人たちは当然、こんなこと理解してないんですよ。。
サイドミラーの合わせ方を知らない。
(取扱説明書に載っていますが)
幸い、自分の場合は、最初の運送会社で社長が
「アンダーミラーは側面を映すものだぞ」と
強く言っていたおかげもあって、当然のように知ってたわけですが
(取扱説明書に記載されている合わせ方なので、これが正しいんですよ!)
2つ目の運送会社では、そうではなく
専属車両を与えてもらったときもそうだし、
それ以外の車両に乗るときに、
「ミラーの向きがめちゃくちゃで、まともに見えていない・・・・」
ケースがほとんどでした。
その間違いを、周りに教えるっていうのが年下なのでできないんですよ
年上の彼らにも今までやってきた信念があるので、なにか言ったら反発されるのが予想されます。だから、絶対に干渉せずに「この人はミラーの合わせ方すら分かってないんだな」と思ってスルーしています
そうすると、「年上なのに」尊敬されないんですよ・・・・・
これが今の時代らしいところなのかなと思います
この人ちゃんとしてるなと思えば、当然尊敬するし、そうじゃないなら「ふ~ん」なんですよ。
免許の種類が増えて、車両総重量に対する規制として、段々と厳しくなってきているというのはご存じかと思いますが、こういった現状があるからなのではないかと思います。
これが日本の免許制度における、大型トラックの怖さなんですよ・・・
日々何台も走っていて、トラックをみて安全そうに見えるのですが、場面によってはやはり危険が伴うことがあり、そのときに運転手の技量が問われるわけですが
先ほどの条件に加えて、
さらに正常性バイアスが働いて、「ミラーなんか見なくても大丈夫だろう」という慢心がでてしまい、簡単に事故になるわけです。
正常性バイアスというのが、年を重ねるごとに、いい経験も悪い経験も、強くなっていくものです。
つまり、若いときにどれだけいい運転経験を積めるかが、年を重ねたときに慢心がでるかどうかにつながるとも言えます。
よく、ウィンカーをつけずに車線変更をしたりする人がいますが、
あれは正常性バイアスの可能性が高いんじゃないかと思います
将来的に事故を起こす確率が高い人が運転しているのは間違いないと思います
そもそも、社会的なルールを守れない人間というのは情けない存在です。
それはそれで、その人たちの責任範囲ですが、事故を起こしたときにその人たち自身ですべての責任を負えるかとったら、そうではないんですよ。。
だから、ウィンカーすらつけないで運転をする人のことを迷惑としか思えません。。。
(ウィンカー云々じゃなくて、一旦停止なんか止まらないとか、色々やらかすのが目にみえています)
「どうやって正常性バイアスを抑えるか」というのが
交通事故を起こさないために重要なテーマとなります
それに全くフォーカスしていないのが日本の現状。
(「ヒューマンエラー」という言葉だけで括ってしまうのが良くない)
心理的な面から考えると、(技量がある人でも、)なんで事故を起こすのかといったらそれなんです