インチアップ時のタイヤ空気圧設定
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
令和の今どきの車は大口径ホイールを使用していますが、
昭和や平成の車のホイールは今どきと比べるとかなり小さいホイールを使用しています。
タイヤというのは内部に空気を入れることで、車体を支えてくれます。
一般的に、タイヤ空気圧を高めていくと支える荷重が増えていくのですが、
純正の空気圧は設計荷重、タイヤの摩耗、乗り心地e.t.c.で決められていると思います。
余談ですが、例えば子供用の自転車の空気圧は280~460kPaと自動車と比べると遥かに高い設定です。
これはサイドウォールの硬さに寄ると考えられます。
話を元に戻して、
その自動車のタイヤの空気圧は運転席ドア周辺に表記されていると思います。
JZX100 TourerVの場合は、
フロント:205/55R16 89V 230kPa
リア:225/50R16 92V 240kPa
となっています。
この空気圧は冷間と言われる走行前の空気圧設定となります。
車両は走行することでタイヤが発熱して空気圧があがりますが、
そういうのを見越して自動車メーカーは冷間時の空気圧を設定しています。
走行後に空気圧設定をしてはいけないというのはこういう意味です。
因みに、モータースポーツではタイヤが発熱した状態=温間で空気圧の設定を行います。
純正タイヤの規格はJATMAなので、
負荷指数(ロードインデックス:LI)と空気圧表から・・・
の前に表の見方ですが、
縦軸はLIというタイヤサイズ表記の中で速度記号の前にある数字となります。
フロント:205/55R16 89V 230kPa
の場合、LIは89となります。
因みに、速度記号というのはそのタイヤの空気圧を上限に設定した上で、
そのタイヤの受けられる最大荷重を負荷させた状態で、
走行可能な最高速度を表したものです。
タイヤ空気圧の話に戻して、
JZX100の純正タイヤの規格はJATMAとなっておりますので、
その負荷指数表から
フロント:負荷 565kg
リア:負荷 630kg
となります。
インチアップなどでタイヤサイズを交換した場合、
この負荷を基準に負荷指数表から空気圧の設定を行います。
負荷指数表の見方ですが、
フロント:205/55R16 89V 230kPa
を例に説明したいと思います。
縦軸はLIを表し、横軸は空気圧を表します。
負荷はその交点の値となりますので、
LIが89になる行と230kPaと交わる点は565となりますので、
このタイヤで230kPaにした場合は565kgの負荷を受けられるという意味になります。
同様に、
リア:225/50R16 92V 240kPa
では、LIが92になる行と240kPaと交わる点は630となりますので、
このタイヤで240kPaにした場合は630kgの負荷を受けられるという意味になります。
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ところで、
NANKANG NS-2R
https://minkara.carview.co.jp/userid/11052/car/12036/12705038/parts.aspx
に交換しました。
そのサイズは
フロント:225/40R18 92Y XL L
リア:255/35R18 94Y XL L
となります。
速度記号:Yは300km/h以上対応可能・・・
チェイサーはそんなに出ません^^;
でも、GT450にしたら・・・(笑)
速度記号の後ろにXLという記号がついていますが、
これは
Extra Load
という意味になります。
また、Reinforced ETRTOもXLと同じ意味になります。
ExtraなのにXなんですね。
Digital Transformationの略はDX・・・
Xの意味って・・・^^;
JATMAは規格であるということを述べましたが、
Extra Loadも同様に規格となります。
規格が異なるのでLIと空気圧が変われば負荷も当然変わります。
純正の負荷は
フロント:負荷 565kg
リア:負荷 630kg
でした。
フロント:225/40R18 92Y XL L
のLIは92となりますので、
LIが92の列を見ていきます。
純正の指定値である565以上かつ大きすぎない値を見ると
575という値が見つかります。
この列を上に上がると260となります。
なので、インチアップ時のフロントの空気圧は260kPaであることがわかります。
同様に、
リア:255/35R18 94Y XL L
は94の行を右に見ていくと635という値が見つかりまして、
その列を上に上がると270となりますので、
リアの空気圧は270kPaということになります。
ここからは、タイヤ内部にセンサーを設置するインターナルタイプ(内蔵)を装着の方はわかっていただけると思いますが、
タイヤ空気圧と温度って走行すると結構変わりますよね。
特に、温度変化のほうが大きいと思います。
この温度変化はサイドウォールの変形であったりトレッドの発熱であったりします。
ということで、モータースポーツ以外では温間で空気圧調節をしないほうが良いという話になると思います。
この記事で皆様のカーライフが少しでも幸せなものになることを願っています(^^)
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