
エアコン、12年前に大修理してからあまりメンテナンスしないで過ごしてきました。
コンプレッサーの異音が気になり、重い腰を上げたのが昨年の9月。
コンプレッサーオイルを補充しました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1112374/car/857384/6540569/note.aspx
オイルはガスで押し入れる為、ガスも一緒に補充になりました。
その後は異音は小さくなり、冷え具合も少し良くなる。
冷え具合ですが、最近でこんな感じ。
2022年5月7日のエアコンチェック。室外温度に対して室内温度下がらないようですが、エアコン動作前の室内温度は40度以上でした。
6月4日12時25分
6月4日12時41分
室内温度を10度下げるのに16分ほどかかりました。
アルトのエアコンは比較にならないほど涼しくなりますが、ファミリアはこんな程度。我慢できない程ではありません、なんとなく冷え具合が弱い感じ。
元々エアコンの冷え具合は車齢が若い頃から良くありませんが、とても好調とは言えない性能に感じます。
で、もうなんとかしなくてはと思ったのは、このチェック温度で。
6月6日の温度チェックです。
室外温度が23度で室内20度。性能が良ければ15度くらいまで冷えても不思議ではない状態でこれでは、炎天下で涼しくなるとは思えなくなりました。
もうこうなったら、真空引きしてガスを入れ直すしかない。
場合によってはエアコン配管を分解して、配管内を清掃、場合によってはコンプレッサーを交換とまで考えています。
で、まずは真空引き。
もちろん手持ちの全自動ガスチャージャーで出来ます。写真は12年前
もちろん今でも動作するはず。

この機器は12年前にヤフオクで中古品(多分、閉店のGSからの引き上げモノかな)を購入したもので、修理した時のガス注入に使いました。
全自動なので作業は簡単確実ですが、細かい調整ができないのと、一度注入に使ったガス缶の残りガスは長期間放置すると多分抜けて使えない。
機器が古いので内部配管の気密性が心配です。真空引きが配管の漏れで確実に出来ない事も考えてしまいました。
確実な作業をするためには新しいガスチャージ機器を購入するのが一番。
ということで、Amazonで見つけた安いマニホールドゲージと真空ポンプのセットを購入しました。
こんな梱包状態で届きました。安いだけありますね。箱そのままで発送。
荷姿を一個にするために梱包テープで一体化。
中身はこんな感じのセット
横の袋はもしものためのノンフロンガス(HC冷媒、多分中身はLPG)。
このガスなら環境破壊ゼロなので作業として大気中に排出(事故や故障はではないので)しても罪に問われないと思い使っています。LPGやブタンはコンロで加熱用燃料として普通に大気中に排出しながら燃焼して使用しているので同類ガスなら法的に問題ないですよね。
実際、DIYでは費用を考えると回収機器なしでガス交換するしかないので、R12フロンガスは当然上使用不可と考えられます。134aも調べると作業で大気中に排出は基本的にはダメなようで回収できないのに交換作業しては法に触れそう。
フロン排出抑制法、素人のDIYが対象外なのかどうかの判断は私にはできないのでそういう疑いのあるモノは使わないが一番。
このような誰もが見る場で作業を公開している以上は大気排出する場合は代替フロンガスも使えないと判断しました。多少冷えが悪いのは我慢して、12年前からHCガスを利用しています。
もしもの衝突事故時に火災の危険を想像しそうですが、それ以上強燃焼の燃料ガソリンがエンジンルーム内に存在しています。
常温で液体であり続けるガソリンの方がより危険と私は考えます。LPGはすぐに気化、分散するのでそれほど燃焼の脅威はないと考えての選択です。
で、届いてから時間ができたので早速作業
まずはマニホールドゲージを繋いで現状のガス圧確認
ガス交換前のガス圧
12年前の注入時と比較してみます。12年前のガス圧
上の計器と下の計器は高圧、低圧が左右逆になります。
12年前の低圧は3kg/㎠ 6月10日ガス交換前で2.8kg/㎠
12年前の高圧は13Kg/㎠ 6月10日の交換前で12Kg/㎠
ガス圧が低い(ガスが少ないから冷えないと言えるのか、なんとも言えません。
12年前は交換前より少し良かったくらい??
気にせず、まずは真空引き作業に入りました。
ホースが短いので真空ポンプを写真のように繋いで行います。
7~8分でここまで真空に
さらに5分かけて完全真空に
そのまま10分程経過観察、配管漏れ確認をしてから真空ポンプを外して注入するガスに付け替え。
ガス注入はこんな感じ
真空引きガス交換後の圧力
低圧2.7Kg/㎠ 高圧12.4Kg/㎠
今回は12年前に購入したこちらのHCガス(ノンフロンガス)を注入しています。
作業後、冷えのテストをしてみました。
外気温はエンジンの熱の影響で若干高めに表示です。日光が無い夜で炎天下の昼間ではありません。なのであまり参考になりませんが、以前よりは良く冷える感じで、吹き出し口は冷蔵庫の冷気のような冷たい感じになりました。理想は室温が15度ぐらいまで下がって欲しいところですが、オイルと冷媒がまだ完全に混ざり合っていない感じもするのでもう少し冷えるようになるかもと期待したいところ。
しかしアルトの冷え具合と比較すると、まだまだな感じもします。
やはりフロンガスは凄い。
ただ、今回のガス交換は冷えを良くするだけの目的ではなく配管内部の清掃も兼ねています。
正直、昨年に追加注入したオイルは12年前購入のオイルで、臭いからはかなり酸化していた様子。
新しいオイルに交換したいところですが、エアコン配管、コンプレッサーの構造上、エンジンオイルのようには抜けません。
で、どうするか。
オイルは冷媒に混ざる性質なので、数回ガス交換をすればある程度抜けると考えています。
ガス交換を内部洗浄の目的も兼ねて数回作業すればかなりのオイルが排出できると考えます。
冷えに不満があれば、またすぐに真空引きガス交換をする予定です。