2005年08月29日
ランド・オブ・ザ・デッド (2005)
LAND OF THE DEAD
監督: ジョージ・A・ロメロ George A. Romero
「Night(夜)」「Dawn(夜明け)」「Day(昼)」と続く
Living Dead シリーズの正統第4弾
っつー事で1968年に第一作目が製作されて三作目が1985年、
一作目から37年、前作から10年か。
実はSTAR WARSよりも制作期間(だけ)は長いサーガだったりするな。
を見て参りました!
田舎だからまだ二日目っつーのにガラガラでした。
つか、日に2回しか上映しないっつーのは勘弁な。
ちなみにワシは小学生の頃
DAWN OF THE DEAD を見てチビりそうになり、
それからホラー映画も見るようになった
ホラーのバイブル的作品でし。
で、実際の映画の方はと言うと、
元々ゾンビっつーのはホラーの題材にしやすいネタだが、
実は扱いづらいネタでもあると思うのよ。
要は、ネタとして怖さを求める類のキャラとしては立ち難いんだよな。
それで動き早いゾンビとかキャラとして個性出そうとするんだけど
結構失敗したりね。
キャラクターとしてみた場合、
ホラーとしての怖さってジェイソンとか貞子とかフレディとか
「固体」としてある程度定義されるモノでないと怖さって出ないんじゃないか?
特にゾンビなんつーもんはどっちかと言うと「ホラー」と言うより
蜘蛛とかゴキブリとか鳥とかが襲ってくるような
「パニック映画」に近いスタンスだと思うのよ。
確かにゾンビに走って追っかけられると
「おっかねぇ~!逃げろ!」ってなるけど
それは捕食される側としての「切迫感」みたいなもんで
追われりゃ誰でも嫌な気持ちになるでしょっつー
ホラーとはちょっと違うテイストによる恐怖やん。それはスリラー
ワシが思うゾンビの怖さっつーのは
「死んで個はなくなったのに、慣習だけが残って彷徨うってどうよ?
ワシはああはなりたくねぇよ」
っつー緩慢な動きと個の無さがシンクロし、かつ集団で彷徨うっつー
無個性みたいなとこに怖さを感じるんだよな。
動く(生きる?)事に意味をなさない事の怖さっつーかさ。
だからゾンビ映画で通常のホラー映画での観点で「怖い/怖くない」を
議論するのってスゲー難しいと思うんだけど。
力点が違うからカテゴリのみで議論するのは危険かと。
そこの切り分けをしないからゾンビ映画って失敗が多いんじゃないか?
と思うワケだな。
で、そう言う大まかにキャラ部分はちゃんと押さえていたんだけど
ストーリーとしては全く逆のベクトルで進むワケ。
個性をもつゾンビってどうよ?
イヤ、それはプロットとしてはアリだけど、
キャラがさ、なんかちゃんと「生きてる人」っぽいんだよな。
血色良いし(マジか!)
個性出そうとして逆に嘘っぽくなっちゃったっつー罠。
そいつは重要キャラなんだけど、
そいつが出る都度なんか冷めてくワシ。
意思を持っていると言う描写をすればするほど
無意識で成り立つゾンビのキャラから遠くなっていく感じがしてね。
もうあやつはワシの定義するゾンビではない。
だって人間を「喰わず」に「銃で撃つ」んだもん。
襲いに来るのも「喰う」為ではなく「復讐」っぽいし。
突如襲われるビックリシーンやゴアなシーンで怖さを測るのではなく
設定の怖さでゾンビっつーのを見てたワシにとっては
キャラが立った時点でもう終わった感が出ちまいマスタ。
本当に怖いゾンビ映画はもう作られる事は無いのかも。
あと、サビーニがゲスト?で一瞬出てた。
それと一つ疑問だったのが、レビューでは見かけなかったんだけど
ジョン・ウェイン・ゲーシーのオマージュみたいなゾンビ出てたんだけど
誰もそれに言及してないのは気付いてないのか?知らんのか?
それってアリなのか?誰か言及してくれ。
Posted at 2005/08/29 13:22:38 | |
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