
Feline・・・ネコ科の、ねこっぽい、しなやかな・・・
今回昨年のご縁から、Super耐久2009第3戦 鈴鹿ラウンドに
FelineRacingwithPTGの一員として挑戦させて頂きました。ゼッケンは29番。にくきゅうですか!?
昨年PTGランサーにての挑戦は残念ながらリタイヤとなってしまいましたので、今年は絶対完走!が目標です。車はインテグラDC5、ST4クラス。エントリーは10台となかなかの数。ST1から全てを合わせると30台を越え、不況のさなかとしてはかなりの規模のレースとなりました。
今年のS耐は原則として1DAY開催(午前に予選、午後に決勝)ですが、鈴鹿のみ昨年までと同じ2DAY開催。金曜日に公式フリー走行、土曜日に予選、日曜日に決勝というスケジュールです。
チームの皆さん&車との初顔合わせとなる金曜日。1時間3回のフリー走行で車への、そしてなにより1年以上ぶりに履くスリックタイヤへの完熟練習をするハズでした・・・
しかし無情にも鈴鹿は雨。朝から午後までずっと雨。特に2本目まではほぼ土砂降りの状態で、当然ですがレインタイヤで無ければ走れ無い状態です。スリックの走り方を練習するどころでは無く車の感触を確かめるのがやっと。さらに翌日の予選、翌々日の決勝共に晴れの予報なので雨のセッティングは恐らく不要・・・しかし折角の走行時間。本番へ向けたセッティングは出来ずとも少しでも沢山走って車に慣れようと、3枠全てで時間を割り当てて貰い1時間ほど走り込む事が出来ました。
生まれて初めて乗るインテグラDC5、しかも本物のレーシングカー。しかし緊張はある物の普段散々走って居るMINIと同じFF、馴染みが早く気持ち良く走らせる事が出来てとても楽しいマシンです。凄く回るエンジンと狙った通りのラインへ飛び込める俊敏な回頭性、コンパクトで軽いボディ。これは走るぞ!っと予選へ向けて好感触。大幅に違うコンディションながら、少しでもドライセッティングに役立てる様に走りから感じた事で出来るだけ伝えて明日に備えます。
明けて土曜日、天気予報の通り快晴となった予選の日。
この日はフリー走行の枠が無い為、午後からの予選がそのままドライ+スリックでのぶっつけ本番となりました。お昼過ぎからまずAドライバー予選がST1&2/ST3&4それぞれで15分。
たった15分で車を仕上げる為に、まずはAドライバーで有りチームオーナーでも有るFさんの出番。Fさんは昨年からS耐に幾度も参戦しているけれど鈴鹿は昨年のラウンドが初走行。慣れないコースに手こずりつつも果敢にプッシュ!途中コースアウトした他車に巻き込まれる形でフロントのエアロを損傷すると言うハプニングが有ったものの、車のセッティングを確認しつつ2分31秒台。数字としては伸びきらなかったけど、全然走り込んでいない鈴鹿としてマズマズのタイムが出ました。
続いてBドライバー、つまり僕の担当の予選です。車とタイヤへの練度は低いもののコースは散々走って居るので、思いっきりタイムを出しに行きます。
Fさんや監督さんからイロイロアドバイスを貰いつつ、既に15分走ったタイヤは1周熱入れすればすぐに食ってくれるので、コースイン直後からペースアップ。2周目から気持ち入れてアタック開始です。
まず何より驚くのはフレッシュなスリックの強烈なグリップ!
体にかかるGはこれまで経験した事の無いレベルに達し、いつもの自分の車ではあり得ない速度で各コーナーをぐいぐい曲がって行きます。TOPスピードこそ210kmそこそことレーシングマシンとしては低いものの、これなら2分30秒はすぐに切れるぞ!とテンションアップ!短い時間で周回を重ねます・・・・が・・・
自分としては30秒切りに届いたと感じた周回のタイム、ピット無線から聞こえて来た数字は2分33秒台・・・全開で走行しているレーシングマシンの中で、信じられない言葉に一瞬硬直。しかも次の周回で時間切れになりそうなタイミング。
きっとコーナー侵入で減速しすぎているんだ、熱の入ったスリックタイヤの初期グリップをもっと信じなければ・・・頭の中で何かが弾け、咆哮一発、最後の1周に賭けます!
1コーナーアプローチで1台絡み少しロス、しかしそのままこれまでより1段高い速度を維持して1コーナーへ飛び込み!MINIでこれやったら絶対飛んで行く!!!・・・が、路面を掴んで離さないスリックのお陰でぐいぐい曲がる!
2コーナーを立ち上がってS字へは軽いアクセルオフのみノーブレーキで飛び込む!やはり曲がって行く!恐れず強くハンドルを入れて行けば狙ったラインに乗って行く!ダンロップを登りデグナーを越え、ヘアピンを抜けて松ちゃんを全開で駆けていき、スプーンへのアプローチも度胸一発ダメで元々!!MINIならそのままコース外へ直行する速度で飛び込み2個目を立ち上がりつつ早くから全開へ!
バックストレートをぐいぐい登って行き130Rアプローチで5速吹けきり100m看板で軽くブレーキを入れて思いっきり旋回!そのまま走り抜けてシケインへ飛び込みは一気に2速へダウン!
アクセルだけで向きを変えて立ち上がる最終コーナー!予選終了を示すチェッカーフラッグ!
タイムは・・・2分30秒686・・・30秒を切れなかった・・・しかしなんとか3秒ほど縮める事が出来ました。ふぅ・・・
しかしクラス上位は24秒台を筆頭に、当たり前に27秒台とか28秒台とか居ます。その辺りのタイムを出せないと勝負させて貰えないな・・・厳しいレースになりそうな予感。結果、ST4クラス9位と言う物足りないポジションとなりました。
続くCドライバー予選はタツトトロさんの担当。早くから34秒台が出て基準タイムはクリアしたので、車とタイヤへの負担を増やさない為に早めに終了。
たった15分と言う短い時間では有りましたが、Fさんはコースへの練度が増してもっと走る事が出来る感触を掴んだ様子。僕もスリックでの走り方をやっと掴み始めた感触で決勝へ向けて明るい材料となり、チーム全員で再度気持ちを引き締めての予選終了となりました。
S耐鈴鹿ラウンド参戦記 その2へ続く♪
Posted at 2009/06/09 00:53:18 | |
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鈴鹿サーキット | 日記