
2年前の雪辱戦、水色号でユーロカップ3時間耐久レースに挑戦して来ました。
今回は、いつもお世話になってるTK−スクエアさんと組んで、小山さんと僕の二人体勢での挑戦。もちろん目指すは総合優勝です!
水色号。成績は出て居たものの昨年までトラブル続きでした。一つ一つ我慢強く解消していき、今年は好調が続いています。特に問題だったドライブトレーンの問題が解消した事で、3時間の連続走行でもきっと大丈夫だろうと安心感があります。
前夜まで残った雨の影響で、朝一のテストランはハーフウェット。午後に掛けて天候は回復していく予報なので、Sタイヤのままコースイン。うん、滑る。つるつる(^^;
20分の予定だったので10分だけ車の感触を確認しで、小山さんに交代。久々のMINIの感触を確認してもらいます。が・・・交代後僅か2,3分で終了。時間巻かれてます。
ダンパーの設定がドライのままだった事も有り、ドリ車みたいだという評価。後から思えば、そりゃそうでしょう(汗
ラジアルレースやBMWレースの予選、エキサイティングランが進行していく間に路面コンディションは回復。予選が始まる頃には8割方ドライになってくれました。
今回のタイヤはフロントがRE11S−RHの新品、リアが同じくで中古。先回のスプリントとはグリップバランスが違うので、少しだけフロントを硬め、リアを柔らかめにしてみました。
テストランで殆ど走れ無かったので、予選もそのまま小山さんに走って貰い1分33秒7。2位と3.6秒もの差でブッチギリのポールポジション獲得です。う〜ん、出来すぎ。挙動は目論見通りの入り口弱オーバー、出口弱アンダー。耐久レースの連続走行でも疲労少なく走れそうです。
2位は、S耐常勝の阪口良平選手率いる常連のIS。一発の速さはMINIの方が上ですが、安定した走りと高燃費。3位にはこちらも耐久常連で、夏のETCC鈴鹿SPでは総合優勝したメルセデス190EーDTM。hide'sさんのお友達ですね。続いてポルシェ911、いつものライバルIIJIMANさんとのこMINI、ISと続きます。
ラジアルレースに出る友人達の応援をしつつ、同ピットのお友達イーグルスポーツ/あさしんさん銀猫2号ともわいわい。今回もおでんにラーメンにカレーにとご馳走になりながら(^^;、決勝を待ちます。
10分巻きで始まったスタート進行。スタート担当は僕。余裕を持ってのグリッドインですが、インタビューのマイクを向けられるとあっぷあっぷ。なんか面白い事言いたいのに真面目な事しか言えず、う〜ん、つまんない奴(汗
今回はローリングスタートなので、カウントダウンはそれほど緊張有りません。1回目のエンジンスタート時にディレイがあったものの、その後は順調にローリングスタート。先頭でローリングを率いるのって、なんか新鮮で楽しいですね〜
2位のISが一旦戦線離脱。後ろに続く車、特にポルシェはストレートがかなり速そう。前に出られると抜くのが大変かも?
ローリングスタートでは追い越しはコントロールライン通過までNG。プロのレースなどでは駆け引きでわざと減速したりなんて事も有りますが・・・TOPスピードが低くパワーの余り無いMINIでは、ポルシェ等と加速勝負しても分が悪い。つまり、加速時間が短い程不利かも知れ無い。ならいっそ余計な小細工はせず、先導車がピットインしたら直ぐに全開加速して行こう。そう決めて戻って来た最終コーナー。先導車がピットレーンに収まるのを確認しつつ直ぐに全開!後続は一瞬遅れるも、やはりポルシェがぐんぐん加速して迫ってくる!インに入られないよう少し締め気味で飛び込む1コーナー。ローリング中に充分熱入れしたタイヤは直ぐにグリップを発揮してくれて、最大戦速で立ち上がる2コーナー。
バックストレートで少し差をつめられつつも、4コーナーまでにはきっちりポジションを確保。
充分な間隔が得られれば、あとはきっちり自分のペースで周回を続けるだけです。
周回タイムは速いが燃費の悪いMINI。1周1.1〜1.2リットル消費するハズなので、100周走って110〜120リットル。MINIのタンクはつるつるいっぱいで60リットル。毎回98周程度でのフィニッシュで、大概は長めのSCが2回〜3回入るので、レース中に40リットルほど給油すれば最後まで保つ・・・かも?ピットイン毎に10リットルほど給油し続ければ大丈夫かな。
しかし、SCが短かったり少なかったら足りなくなります。10リットルの給油は専用の給油缶で20秒ほど。でも20リットルだと普通の携行缶しか無いので約1分。出来れば10リットル給油のみで済ませたい。
でもまぁ、このあたりの展開は状況次第で。
毎周回ピットサインで後続との差を確認。少しずつ数字が増えて行くも、予定より少し少ない・・・35秒周回からちょっとプッシュ。34秒周回でマージンを築いていきます。
トータル30秒ほどのマージンを築いた辺りでピットイン、小山さんと交代。
久々にハンドルを握る小山さんですが、予選並のタイムで周回を続けてくれます。さすが!
しかし後続とは充分な差があるので、燃費を考え敢えてペースダウンの指示。33秒台周回から1秒落としてもらい、やはり34秒周回。指示通りピッタリタイムを揃えてくる所がすごい!
そのまま第2スティントも順調に過ぎ、再び僕の担当第3スティント。ピットインのタイミングで一時的に2位に落ちる事は有っても、総じて優位に展開していき総合1位をキープ。しかしやはり給油に時間が取られ、後続との差はラップタイムほどは開いておらず。50秒前後と言った所。
スティント半ば、バックストレート左側に停止車両が発生。マシントラブルの様子。危ない位置では無いが・・・次の周戻るとまだドライバーが乗ったまま!?
単にテンパっちゃって退避するのを忘れて居るのか、車では無く何か身体トラブルなのか???
とにかくも、これでは直ぐにでもSC導入となりそう。残り時間は15分程度か・・・交代を考えてピットとやりとり。案の定、ホームストレートに戻って来たタイミングでSCがコースイン。すぐに後ろについてゆっくり周回。バックストレートにさしかかると、向こうから路肩を走ってくるドライバーの姿。身体トラブルでは無く退避忘れですね・・・ドラミで散々、止めたら直ぐに逃げろって注意されているのに、危ないなぁもう。
クラッシュでは無く車両回収はそれほど掛からず終わりそうですので、そのまま走行を続けて3周ほどでSC解除。折角貯めたマージン殆ど無くなっちゃったけど、まぁそれはそれもう一度やり直せばいいだけですね。
しかしちょっと誤算。毎回、もっと長いSCが何回か入るけど、今回はここまでこの短いSC1回だけ。予想以上に燃料消費が激しく、メーター残量が1/4切りました。このままだと当初計画の通りでは燃料が足りなくなります。10リットルづつ短時間の給油だけで繋いで行くプランは諦め、次回ピットインで20リットル給油。
SC解除後、次のピットインまでは省燃費走行。なるべくタイムは落とさない様頑張って35〜6秒周回。後続とのギャップを20秒ほどかな?稼いだ所で第4スティント、小山さんと交代。このまま最後まで順調にいけば!!
しかしスティント後半、再びバックストレートで停止車両発生。今度はドライバーさんちゃんと退避してるので直ぐにSCとはならなさそうですが・・・残り時間的に微妙です。そしてしばし後、SC導入。やはり3周程度で解除になりそうですが・・・このタイミングだと解除まで待ってたら規定時間過ぎそうです。
そこで、予定より少し早いけど走行20分強でピットイン、ドライバー交代。丁度SCが最終コーナー立ち上がった所で牽引車両がピットに入る。なかなか絶妙なタイミングでした。お陰でピットロードクローズドになる前にコースイン出来て、全速で隊列を追いかけます。
S字を抜ける辺りでSC解除、そのままレース速度で追走。燃料も充分有り、タイヤの状態も良好。思いっきりプッシュ!。程よくクリアラップが取れたので1回だけで本気のアタック。1分33秒121が出て、これがこの日のファステストラップ!
予定より少し早めのピットインが有った為、最終的にはもう1回ドライバーチェンジが必要に。2位のチームとはやはり一時順位が逆転していましたが、向こうも同様に1回余分のピットインが必要となった模様。当初、小山さんドライブでフィニッシュ予定だった第6スティントを少し短くし、残り15分と言う所でもう1回だけドライバーチェンジ。その後直ぐに総合1位を回復。
後は最後まで順調に走行を続け、2時間55分経過でのチェッカーフラッグを無事に受け、最終的には2位と1分程の差で総合優勝を飾ることが出来ました。
2年前、快調に総合TOPを走りながらドラシャが折れてリタイヤ・・・さらにその後、連鎖する様な故障続きの悔しい日々を我慢し続け、やっと、念願の表彰台一番上!とっても嬉しいです。
走ると壊れるMINIに根気よく付き合って、一つ一つ直してくれ、最後まで一緒に走ってくれたTK−スクエアさんに感謝。
annbellさんやu-e-d-aさん、baty'sさん、BIGBAMBOOさん始めイーグルスポーツの友人達皆さん、沢山の仲間に色々と助けて貰いヘルプしてもらい、トラブルらしいトラブルと言えば、帰路の大津SAでソフトクリームが食べられなかった事くらい?(爆)
ほんと、みんな、色々有り難う御座いました!嬉しくて感謝感謝です。
今年のレースはこれで終了。
来年は新春鈴鹿ゴールデントロフィー。サーキットトライアルか・・・2月のユーロカップ岡山SPか。
今度の岡山は3時間耐久だそうで、面白そう・・・悩みます(^^;
とにかくも、1年間沢山の人に付き合って貰い、充実したレースが出来ました。来年も頑張ります!